Utakata
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感覚・空想・生活
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ゆびさきにアミンが香り思い出すわたしも蛋白塊であること
8
あまりにも醜い愛に泣く君のすがたは少しかがやいていた
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まっくらな記憶の中で蝋燭をしずかに灯しあなたを捜す
10
ほんとうは孤独のなかにただひとつ北極星のようにかがやく
8
ずいぶんと遠くまで来た夕暮れにかざすふたりの汚れたつばさ
8
縦横の大路も路地も網羅してきょうからおれがこの街の風
7
恩寵と啓示はけふも諸人に降り下れどもかへりみられず
6
天国へのホットラインは未敷設のまま片側で輻輳してる
5
全天が晴れ上がるまで待てるならその高嶺からすべてがみえる
6
未来という玩具はきみの手の中に壊したければ壊してもいい
7
その視座で読んだ世界に背を向けて携えたのはあたらしい地図
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よをふりていろもかほりもかれがれにうたひつがるるくちなしのはな
5
理由なくキスしてもいい関係をこの朝までは信じてこれた
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愛し合うふたりは愛を翔び越えてあの稜線のむこうに消えた
8
さよならの谷で逢うためいつもより小さな声でおやすみをいう
9
終わらない凪に久しくたたまれた白帆についた弱いため息
5
いざよひをめづるこころはもちづきのころよりましてなほあかざりし
6
天球に
磔
(
はりつけ
)
にされ星々は昼夜も四季も凍てついたまま
6
官能のつらなりだけを追いかけて心はいまだとどかないキス
8
友愛も敵意も遠く吹き過ぎて平均すればなだらかな線
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眼下へとひらくみどりは雪原のさやけき白をキャンバスにして
7
きょうという一日を摘むまたあしたこの草原をすすむためにも
10
素裸を冷気にさらし荒れ狂う皮膚感覚を平らかにする
5
夜空へと溶ける花火は網膜に書き留められた短詩のように
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人生の全てを賭けて敗残する賽の悪魔は不適に笑う
6
まだ雨が降り止むまでは帰れない模様がひとつ増えている朝
5
後朝
(
きぬぎぬ
)
にのこされたのは溶け合った色合いを抱くふたつのうつわ
9
手のひらがつくるコップで汲む海にかつてわたしが融けていたのは
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いさなとる鋭き銛が海原をにらむ射程にきらめく潮が
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わたしたち棘にまみれてお互いの距離を知るため刺し合うのかな
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