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感覚・空想・生活

ももづたふ翡翠のはしを八十ばかり連ねたかずら今ぞ盛りは
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annualな喜びだけが幾たびの世紀を越えてこの場所に咲く
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鉄骨のジャングルを縫い白黒の検非違使は追う咎人のかげ
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無自覚に収奪されたものたちをこの手にもどす為の強盗
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凍てついた組織にそっと潜らせてわずかな刻を確かめる刃
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あの日へのワームホールの入り口は公園の隅、銅像のうら
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八年後グラミーを獲るきみがこの場所から放つはじまりのうた
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その猫はミス・リバティと戯れている海軍が着くまで持てよ
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新刊の出ない隣のブースから伸びた行列ばかりが見える
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MCを火工パイロが照らし伝説の四人が集う舞台を嘉す
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今生を辞してあちらの歌会に持ち込むための詠草を編む
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すりきれたのんどがはなつうたごえがどこかに春を呼び寄せている
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首輪ではあまりに犬でごまかしに左手首に輪をつけている
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年度明けくらいはすこし豪勢な弁当にして立ち向かう春
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このよ彁うな機械の中彁の幽霊もエクリチュー彁ルの歴史のひ彁とつ
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いくつかの聲を盗んで貪婪に視線を喰らいゾンビはあるく
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指などは簡単に飛ぶこの羽を前に嘘など吐かないでよね
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舶来の狼桃がイタリアを真っ赤に染めたあとのひとさら
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信仰を違えた神は原罪の認否を明らかにしていない
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ドラゴンとかつて呼ばれたおまえらの従兄のようになれそうになく
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白黒をつけて明日のパーティーの天辺に立つひとりを決める
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待たせる身のつらさを文字に置き換えて疾れ斜陽はまだ落ちぬので
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文字列にならぬ語りのうるささにインスタからはやや距離を取り
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この部屋を引き払うのがさびしくて無理に荷物を持ち上げる君
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蟷螂のオスの最期を知ってから君を少しく遠ざけている
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あともどりしない賭けから降りられぬきみもわたしも投げられた賽
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いつからかせまい地球の夕空が機材繰りではひたすら遠い
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長髪はやめたけれどもその熱はいまもときたま入り用になる
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象限を分かつ分布の谷底に息づいているひとが見えるか
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この文字も以上の以下のどの文字もいまではもはや短歌ではなく
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