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感覚・空想・生活

こわれものであると信じたやはらかい嬰児le Fouの玉体のごと
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戯れに立体を解くいっぴきの猫がmathematicianにみえた
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せいかいのおと!いくらでも叫べ子よ機能している一本の管
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想像の五倍くらいの高速がふたりを襲う魔の観覧車
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誰しもがいちどはなったことだまのトリガーハッピー、戦場は雨
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なんどでも願ってもいいあの空へロマンティックとパンティをくれ
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Damnatio Memoriaeにしたはずだったきみは夢にも出ないでくれた
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肉体がこころのサイズと合ってきてすこし表皮が余ってきてさ
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あまりにも変化の多い街並みと身体、心を措いて東に
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「新幹線?あるよ」と言われ見に行った新しくも幹線でもないが
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その名前は「勝利」に由来するといいその切り札を引いた世界は
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ああそうか、またお相手が替わったか、きみの婚姻色は多弁だ
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群来くきに沸くみなとかもめに問うまでもなく網打ちはずしりと豊か
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たまらない残高もはや日経はおれの家計と連動しない
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パレットに色彩を置きシェフは立つアルチンボルドのような姿で
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横溢にゆれるリズムを取り戻す予感に満ちた燃える朝焼け
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はじめてのことばはなんだったろうか世界にあいさつをしただろうか
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その板は世界をうつす見られたいあるいはあなたが見たいほんとう
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寝床にてはじめて知った無意識で啄木鳥になるあなたのことを
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その先に続くことばはみとめない最後のさようならにはしない
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あしたからゆうべにかけてひたすらに三十一文字を塗り込めて、はし
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中枢を持たないがため永遠をたゆたう君はさびしくないね
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ひとくちを我慢したからひとつだけ未来に淡い信頼を得る
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パターンのなさにこなれてくることも一つのパターンだった早春
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何らかの麻痺毒として観てしまう海のむこうの選手の知らせ
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ギッチャリの意味がみんなに通るほど治安の悪い街に棲んでた
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喫茶去の実践としてカフェモカをニルギリにしたまだ遠い朝
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「文庫」という行き先がある東京はすこし文化だなあとつぶやく
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前向性健忘になり毎日が一目惚れから育たぬ恋に
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「その位置で切れるん?」隣の白ギャルが唯一食いついてきた思い出
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