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感覚・空想・生活

凪ぎきった海路はもはや終端でもうすぐ水平線は途切れる
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運命の風になびいたたてがみを握りお前と保護区を巣立つ
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煙突にたなびく煙見るたびにここはかけがえのない僥倖
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河口から海底に吹く乱流をおろしと呼ぶのだろうかしゃち
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天気図をよく見て開けな恐ろしい嵐を呼ぶぞどこでもドアは
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木星の赤い颱風より永く巨きく回れ燃ゆるひぐま
4
あえて言うことで引かれる境界にわたしときみは浮き彫りになる
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垂れ下がる嵐の牙が穿つのは青いクルミとかりんだけでいい
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狭隘きょうあいで豊かなはざまテンソルが見落とし消えたコンテクストは
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懐かしい柄が三和土たたきに並んでて憩いは遠く散ったけれども
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もう冬は終わるはずだと足早にタイヤを替えた次の日の雪
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その芸はやめておきなと出目金はしずかに睨む人間ポンプ
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エピペンを野良では提げるぜったいに二度目があると信じてるので
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この場所の示準化石となるものは凍る電子のゆらめきとなに
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予報では槍だったので予定より早めに犬をしまう夕焼け
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このように霞に構え全身に攻めと守りを満たせよ、春に
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さよならを言えないようにくちづけをその唇に上書きさせて
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半額の値札にすらも手は伸びずひとのお金で寿司が食べたい
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mammalの烙印として疎ましく二つの丘を抱えて生きる
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mammalの象徴として誇らしく二つの丘を抱いてねむる
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あのひとは来ない器の片方で静かにロゼの酸化は進む
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聖域のない改革が訪れて街から声がいくつか消えた
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両肩に載せた速度と重さからひとつの解を繰り出してゆけ
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溶媒のあわいを定め舳先からともはひとつの匕首あいくちとなる
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別れ際約束をしたこの道をもう一度ゆきを迎える
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陸塊はつめたいふすま 天球をベッドメリーに詩人はねむる
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軍役を退いて世界のすみずみで見落としのない掃除夫をする
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来春に扶養控除の欄からはひとりふたりと家計が巣立つ
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生活に除算をかさねきみだけに心を砕くためのフレーム
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夏のきみに花火の色を知らされていまはベテルギウスの赤色
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