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感覚・空想・生活

再帰的定義のもとで連綿と人生・家族、すべてがつづく
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再起動rebootを繰り返してもきみからの口づけはまだ揮発せぬまま
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「再見」を言い交わすとき今日からの帰る場所ではすべてがほんと
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赴任地のあるじのいない部屋はもう外の気温と同期している
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しまなみを孤舟はすすむ運命はすべての海にひらかれている
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燃えさかる明かりは空と人々の願いの脈をつなぐ心臓
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今もまだ鐘のふるえはとまらないどうかもううち鳴らされぬよう
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あまりにもかすかないのりその肌をあたためるまで終わらないうた
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あかつきをその背にになひ新たしき空気をふくむ乾坤にたつ
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百代の百折に耐え百姓は百里の野辺に百穀を成す
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番組と時計の針を見比べて数秒遅れと知った年越し
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探してる海の真中に燃え落ちた星のかけらで手を切らぬよう
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続柄を「本人」と書く証人はこの筆を持つわたし独りで
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晩鐘が合図のように続々と地平線から立ち上がる雲
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連続を裁ち切られてもその先を求めるものがいたる扉を
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終わらないまだ終わらない感覚は怯え続けてまだ終わらない
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これまでの凡ての歌を喰ったので歌会終をいまはじめよう
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面接の順番が来て鳴り響くYESWECANCANCANCANCANCANCANCAN
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星々をまとい今夜は妖精が枝先すべてにやどる樅の木
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フロアへと充填される稠密ちゅうみつなスネアはすでに補陀落渡海ふだらくとかい
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コーパスを気圧す筆致に耐えかねて拡充される短歌空間
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確率をずらす量子とわたくしの六方最密充填の恋
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あのドアがたまたま閉じなかったのでただ今ここで息をしている
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くちびるを覆う刹那に駆け抜ける甘さはグラブジャムンを超える
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甘いらしいその爆薬を敷き詰めてお菓子の家を灰燼に帰す
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くらい眼で洋菓子を売るコンビニのサンタとおれを救ってほしい
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みてごらん冴えた聖夜に祝福のない弾道が飛び交っている
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ひとりにも慣れすぎていて翌朝の安いチキンを待ちわびている
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ひんがしへ干潟をすすむ引き潮と光の海をひらきつづけて
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にょっきりと如来は立てり繞堂にょうどう如法暗夜にょほうあんやの女僧はすすむ
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