Utakata
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感覚・空想・生活
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濡れそぼち
食
(
うけ
)
のよろこびわからずに愛知らぬまま終わるのは厭だ
3
君の身は切り分けられてその稚児の明日を生かす聖体となる
1
「あんぱんまん」「まま」とは言ってくれるけど「パパ」はいまだに言ってくれない
10
地上にて名を負う星になったので君は空へはゆけなかったね
6
日の落ちる速度ではしれ間に合わぬきみのいのちに間に合わぬとも
5
楽園で産めよ殖やせよ地に満ちよ言うたおっさんはここになおれ
6
その炉心は若狭の海をみなもとに畿内をてらすはずだったけど
3
いつのまに放電されてからっぽの気持ちをきみに隠したままで
4
残量がなくなるほどに減りにくいスマホはぼくの人生と逆
4
電子的なしがらみがこのアイコンを一押ししたらひとつは増える
5
入梅にニュルンベルクに入定す入道の眼は柔和にくもる
4
半世紀待たせているの
黄泉
(
こうせん
)
のほとりに薔薇が十二本ある
7
西の果て
和魂
(
にぎたま
)
照らす日輪はニライカナイへとにじみ寄る
3
朝夕
(
ぢょうじゃく
)
に
長夜
(
ぢょうや
)
はわずか
調伏
(
ぢょうぶく
)
され
地府
(
ぢふ
)
の閻魔は
帙簀
(
ぢす
)
をひらいて
6
直截に知覚している超人は地を這う草の力強さを
4
この夜を越えてあなたに会いにいく夢みる頬が溶かされるまえに
7
なにひとつできないかわり術中に握りしめてた袋をわたす
7
周年を野良にてすごし毎日が明日の稔りにつながっている
5
🀒🀓🀗🀗 🀐🀑🀒 🀅🀅🀅 🀜
(
河のいろもみどりを除きすぎていて
自摸
(
ツモ
)
にすべてを賭けるしかない
)
2
捨て猫に傘のみかぶせ立ち去ったそのやさしさは冷たい雨で
7
掌にタコが生まれて海がくる 祖母は魚の貌をしている
6
🀇🀈🀉🀎🀏🀐🀒🀓🀜🀠🀠🀡🀅 🀑
(
四筒を切り損ねてはベタオリの検討に入る十三巡目
)
4
姉という魔王の手から守り抜くイスパハンは世界の半分
5
その国の大統領はあばら屋の固定資産税を払ってない
3
この剣は抜けないけれどきみだけがぼくの世界を救ってくれる
5
この道をきのう横切るねこが居てまぐれあたりは繰り返せない
7
いつもよりつれない君は
靄
(
もや
)
のなか夜の小路をリズムとあるく
3
一杯の桂花陳酒を秋空に旅立つ君よ更に尽くせと
6
千年を過ぎて火もない
踏鞴
(
たたら
)
場は神などいない森に呑まれて
8
黒はんぺんをこよなく愛すきみにこそ知ってほしいなカニ面の味
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