Utakata
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感覚・空想・生活
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単芝もかっこわらいも使わない君のいらえに思いあぐねる
2
「ここで一句、一首」といい直すきみにうたは二、三度暖かくなる
6
電脳をめぐる通貨に運命の二択を迫る表裏はない
3
うら面をおもて面だと思ってたきみの素顔はそこになかった
8
あの音で振り返らない一秒が惜しいくらいの年収がいい
4
廃モール廊下の奥の人形に笑みかけられて消ゆ月明かり
4
胃袋を得たマネキンは均整のとれた身体をなお拒絶する
3
一線を越えないきみと無機質なショーウィンドウのむこうの目線
6
血をわけた小さなひとみ稚児は睨む力を込めて地平のさきを
2
獄中で夜も眠れずため息をつめたい床に吹き付けている
3
太陽が昇りつづけるこの都市で定義を失う夜も眠れず
3
半分の生を寝床に預けたが夜も眠れず焦りはつのる
4
尋ねごと此処にはあらじ電脳の網代を手繰れいまひとたびは
4
教室のまんなかにいたあの娘らもひらく独りの反省会を
5
筋トレをしなよ畢竟万物は暴力のみで解決するよ
2
変えられぬことをタテにすることは、性に人種に世界の居場所
3
知らぬ間に勾配の上にあることと君の態度は一致を見ない
4
丹精におまえが息をこめたならその異形すらおまえのことば
5
あこがれた人だったけどそのひとにあこがれてないことがわかった
4
あこがれた夢から醒めてほんとうにしていく日々に転じて
5
毎日を暮らす推力は得たが、あこがれのない大人になった
4
遠ざかる寝床でおなじ夢をみるふたりを繋ぐほそい音信
5
うに「うに」でピカチュウ「ピッピカチュウ!」ならば、おれはなんと叫べばいい
3
まっすぐな思いを込めて込めるほど理想からよれていく図柄
7
吹き込んだニトロを喰らいマフラーから雄叫びをあげ死地へと
疾
(
はし
)
る
3
自分だけ愛すればいい?そのうたに小さな翅があるということ
3
鍋肌におとす一滴立ち上る香りに少し浮ついた腰
3
大鍋をかこむ旅団の尖兵はふつふつと煮ゆ具材をにらむ
2
戦争とヒーローとあの災厄とあらゆる像を巨龍は背負う
2
鎌田からその災害は丸の内に屹立せらる巨像に至る
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