Utakata
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感覚・空想・生活
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アレグロはまだ遅すぎるわたくしを三倍速で耕しなさい
6
編みぐるみをひたすらに解く思い出はもうすぐ一次元へと還る
6
ひとすじのほつれが生んだ伝線は吸い付くように腿へとのぼる
2
霞よりか細い糸でむすばれてわたしの喉は宙へと還る
1
最適な答えはいつも真っ直ぐに地球の芯を向いているひも
3
紐帯は解かれぬままに半世紀日なたに落ちるかげに寄り添う
3
幾重にも位相をむすぶ端のない
11
次元のひもを掴んで
4
前向きな人間なので死にたいと思ったときは「殺す」と思う
2
過程より結果がだいじ過程より結果がだいじ過程より 殺す
4
白黒の道行くひとはバタバタと時代の走る速度であるく
2
円盤をコマ送りしてあのファンサを幾重に脳に焼き付けている
4
映像の世紀の次におとずれる事実を揺らす深遠な嘘
3
特別な気配をまとい要人のように六時の準急に乗る
3
ローソンの裏手にいつもいた猫の気配が家の窓際にする
8
上野駅のわずかに低い天井と
東人
(
あずまびと
)
らにあいさつをする
4
遠浅の渚ようやく指さきをつめたく濡らしじっと手を見る
2
祈っても助からぬもの祈ってもこぼれてしまうじっと手を見る
3
あらっても落ちない血のり太陽にこわごわ透かしじっと手を見る
1
わらわれた夢をかたちにしてみれば最後に立ってわらうのはぼく
9
緊張の緩和ぼくらは猿だったころからいつも笑いつづけた
1
単芝もかっこわらいも使わない君のいらえに思いあぐねる
2
「ここで一句、一首」といい直すきみにうたは二、三度暖かくなる
5
電脳をめぐる通貨に運命の二択を迫る表裏はない
3
うら面をおもて面だと思ってたきみの素顔はそこになかった
7
あの音で振り返らない一秒が惜しいくらいの年収がいい
3
廃モール廊下の奥の人形に笑みかけられて消ゆ月明かり
3
胃袋を得たマネキンは均整のとれた身体をなお拒絶する
3
一線を越えないきみと無機質なショーウィンドウのむこうの目線
5
血をわけた小さなひとみ稚児は睨む力を込めて地平のさきを
2
獄中で夜も眠れずため息をつめたい床に吹き付けている
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