雨に濡れ一つ二つと落ちる花 庭はもうすぐピンクの絨毯じゅうたん
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陽だまりは 階段室の 踊り場に そこにかぐや姫 いるかのような
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故郷から小包届き よし決まり! 今日の夕餉は山菜三昧ざんまい
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咲き竸うツツジ美しウォーキング 愛犬キミの思い出詰まった道を
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言い訳をしないところが似ているね まるで僕の過去みたいな君
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水の田に 光りの道が あらわれて 太古の景色 穢すことなく
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独眼の ハーフムーンは トタン屋根 あたかも海を 眺めるように
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雨上がり 川の両岸一面に 活き活きと咲く 野の花愛らし
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ただ一つ作れる料理はカレーなり 夫の定番メニュー 母の日
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手先なら多分そこそこ器用なの 言葉はいつも出てこないけど
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あなたとしか共有してないプレイリストの再生数が愛しい
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お笑いの賞レースを見たあとの重いニュースが流れる時間
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なにかしら面白いことは起きないか 面倒じゃない日常の範囲で
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昔から みんなのうた が好きでした 宇多田ヒカルはクマの人です
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幸せの定義を君に聞きたいな 百二十文字以内で答えて
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暑がりの君に合わせたエアコンが僕をにわかに刺した休日
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もうすぐで自分の家に着くけれど 君の横にはずっと居たいし
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温泉へ 道のすがらに トラクター 田植えに浮きたつ 乙女でなくとも
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凪の海へ あなたを送り 出せたらと 小さなものが ただ愛おしい
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何も損は していないのに 言っただの 云われたなどと さるイヌたち
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すれすれに水田に姿映すごと飛ぶ子ツバメに来る夏思ふ
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緑なす五月の風の中に立つ白きシャツ着た君が手を振る
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五月雨さみだれ というには冷たい 雨がふり 苗の植え時 また一日ひとひ伸ぶ
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洗面所 パックがぬるくなっていて もうすぐそこまで 夏の足音
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ご近所の人にゆっくりかけられる「こんにちは」の試されてる感
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名前のわからないペンギンの前髪みたいな寝ぐせをパシャリ
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外出の予定のない日だけ やけに髪と顔の調子がいい
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うたかたにオフ会あらば楽しけれ 老若男女で歌人当てゲームし
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ブロック塀 かたむくほどの 奔放さ 空き家の藤の 紫さえて
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ガザの子・イスラエルの子ともに汚さざる手に平和を祈る日を望む
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