体操で 見上げた空に 雲ひとつ 恐竜のかたち 楽しい朝だ
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木々たちの枝が脈打つ春の音おのおの自由に姿かたちを奏で
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世の中の時間の流れ速すぎて島村丈の装置が欲しい
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すれ違う双子の姉妹のベビーカー微笑みくれて僕を励まし
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このごろの子らのはなしをきき掃除みがけば多少はおちる水垢
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童謡を歌ってた頃流行ってた伊東ゆかりをモバイルで聴く
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起きてまず ねこにおみずやり そのあとで ホットミルクに よもぎの大福
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今はただ 寂しき枯野 やがて巡る 春が辺りを様変わりさせ
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なお貧す豪奢に遠きリノベーション浴衣羽織れば気分は夏日/折句
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この石と共に歩んだ数十年傷は入れど色は褪せぬと
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思ひ遣りを 絵画に託し 中吊りに 子どもらの 乗車マナーポスター
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玻璃はりかこむ鉛はその美に沿ひてありおのが重さを知らぬがごとく
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玄関を開けると無限のリビングであの日のきみがお茶を飲んでる
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幼少期 作家なりたく 妄想し 知識収集 楽しくしたり
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芸術は 極めて嬉し 生きがいに 辛い過去から 生まれ変われる
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ビジュアルが コンプレックス 仕方なく 幸いなのは 根明か性格
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トンネルの出口が見えて 急ぎ出す 春への準備 樹や花虫までも
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私たち互いの何も語らずに互いの何もかも知っている
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「愛してる」「愛してほしい」「愛したい」「愛は苦しい」「愛って何だ?」
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婦人科の検査結果の説明待ち ただひたすらにボード見つめる
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熱はないだけどなんだか調子悪い子を休ませて僕もちゃっかり
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好きにしろ笑顔で今日も飲み込んだ善人コスの腹黒レイヤー
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雪に耐え春の日差しに残り柿受験の子らよサクラも近い
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春想ふ 砂の丘へと伸びる影 そっと繋ぐ手熱を帯びゆく
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「だから何」女子アナ微笑むフィルターはより恐ろしき「ですから何か」
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春の花春に色づき終わるようその花束は君の華束
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みなさんのいいねをもらい満足だだがまだまだないいねをくれよ
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レストラン日本人はいいけれど外国の者少し怪しい
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前向けば海がこんなに見えるのに こけそうになって下を向く
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「人間がひねくれているから」とまず前口上から語る愉しみ
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