脳のシワ増やすと良いと言うけれど増えて行くのは顔のシワだけ
16
父母ちちははに送る花は四つから三つ二つに 今やひとつに
16
熱下がり可愛い動画の再開で どっと届いたはじける笑顔
15
カーネーション準備しながら廻らして 贈る人いるこの幸せを
18
クレヨンとハートのシールいっぱいに幼子作る母の日カード
17
五歳児は自分のことを「オレ」と言う イントネーション作る可愛さ
15
花菖蒲しおれる頃に一つ咲く 亡き友しのぶ雨の音のなか
28
気が付けば使い始めた有り難く 親のためにと付けた手すりを
35
遠慮なく気兼ねなく座る優先席 敬老パスを初めて使う日
17
ドアが開き目の前に見えるエレベーター 今日は乗ろうか私はシニア
15
誰だって誰かを失い生きていく 色んな後悔心に綴じて
53
短歌うたを読み思い起こすは故郷の一家総出の田植えの五月
19
眠るの耳元にそっと「さんぽだよ」ささやく夫に優しさを見る
23
スピードに今さら驚く遠い国旅する息子と瞬時のやりとり
15
手抜きでも「美味しい」と言ってくれるひと それで上がらぬ私の腕が
19
人知れぬ痛み悲しみ誰も持ち 短歌うたで知らさる分かつ喜び
20
娘から「これから行くね!」突然に 今日の予定は「孫」に変更
17
清貧を崇む私に初夏が来る端切れ草履に素足をはさむ
28
後追いの一歳児連れてフラダンス ママの背中はゆりかごになり
17
プレゼント箱を開けるとまた箱が 最後の箱には指輪がひとつ\思い出①
16
「こわれもの」小包届く海越えて 現れたのは ふわふわコアラ\思い出②
12
丁寧に紙とテープで修理する 夫と半生歩んだ聖書
16
葉も枝も切られてしまって丸坊主 桜の樹々は寒そうに立つ
13
この国に欠けているもの教育ね 年々増えゆく朝拾うゴミ
14
ひと言の「ありがとう」に励まされ さあ、拾うぞ明日もゴミを
15
ああ今日も桜が一本伐られゆく 痛い痛いと泣いてるようで
20
下校する二人の児童歌いつつ 素敵なハモりに思わず拍手
20
ビワの木は挿し木してから二十年 今年もたわわに大きな実を付け
18
故郷に今年も咲いた亡き祖父の自慢の深紅の霧島ツツジ
19
母とは揃いのバッグでツーショット 嫁ぐ前の最後の旅行
17