自転車で 車道走ると 嫌がられ 歩道走ると 違法になる は?
27
ハ長調みたいな声で話すけどこころは変ロ短調の夜
21
薄陽差す野菊咲く道散歩道楚々と咲く花揺らす秋風
35
見ず知らず人の行き交う冬の街コートの襟を立てる夕方
10
心臓が 言葉の数を 怠けだし 金木犀より 曇りが好きです 
12
目標を達成しても幸せになれるわけない公式違う
13
4年前ここのマンション302で起きた事件そこに置き配
12
趨勢の末枯れ死にき世の浅茅刈る積車に安らかなれど
17
中央のタビビトノキの丈高く誰かを待つや北の地に生き
27
心なし淋しい夜もある秋は素直に腕に巻き込まれたい
30
ビル壁に映る秋空だけを見て七日が過ぎる 媼ひとりで
26
三度目の 金木犀が 香っても 下書きのまま フォルダの中
23
誰からも忘れ去られてここにいる そんな行く末を願ふものたち
14
年一回同じ毛糸をいて編む度毎たびごと針も棒も痩せこけ
27
願望か 狂いなのかな 糸はまだ 切れていないの 風ささめくから
9
歌の宿命とはおもふ有明の月蝕旅館から仇敵の余名出づ
15
ナミビア沙漠われゆかねども紺靑の美靑年など泛べ塩湖に
25
今年また一昨年編んだ糸を解く徐々にニットは小さく変わる
32
雨上がり柔き陽の差す朝の庭ゼフィランサスの白、風に揺れ
30
獅子王候外交談話贖へる署名の火箭の取引一覧
19
列王に名を遺すてふみづからの榮代の後までいくさせむ
22
花の名をしらぬこころにふれるとき花の熱だけのこるのでしょう
11
影もなく夏日真夏日姿消し はやトナカイがウォーミングアップ
13
「光あれ。すると光があった。」マジ? お金あれ。「いや、そういうのじゃない。」
19
葬儀屋のネオンサインは煌々と大河の様な国道の脇
41
大病をせし弟よや健やかに暮らしておるか案じて祈る
24
この街を自分の街と思えても別れは来ると今日が囁く
9
永遠を 誓い続ける 銅像が 酸性雨により 願いを叶える
14
木犀の香る坂道一歩づつ杖を頼りに空仰ぎつつ
41
赤味噌の味噌汁味が決まらずに 四半世紀も過ぎてしまった💦
37