裂けそうな こころをひとつ 抱えつつ 言葉をつむぎ 避けるあらそい
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途切れしは 夢より儚く閉じられて 朝はぽっかり 空虚なままに
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大合唱 玄関開ければコオロギが 秋も近しか猛暑日の夜
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「先輩!」と 呼ばれて気づく 年でしか 人の上には 立てないのだと
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君をめとり 十年が経ち 君想う  心変らぬ 弥終いやはての恋 
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呼び捨てに一人勝手に心躍る 脈を感じてもいいやつなのか
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信号は 同じ景色見 四六時中 働いている 飽きぬのだろうか
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試練だと 思いて日々を 駆け抜けて ふたり波を 越えて見ゆる
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ままならぬ 身の苦しさを 嘆いても 心はつよく あらんことを
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会えなくても 大好きなんだ もうずっと ずっと一緒にいなきゃダメなんだ/ありのまま
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長月の 嵐吹き荒れ 東京も 我は金策 集めに惑い
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涼風が 朝夕吹きし 長月に されど酷暑は 未だ腰据え
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過ぎたれば 悲しきことも 苦しみも  想い出となる 人のつよさよ
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また行けず 行くと決めてた 大磯に 幾度夏来て 共行く者なし
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草刈り前ふさりふさりと張り出したエノコロ草をよけつつ通る
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何を美と するかは人に よるとして。 私は酢豚にパインを許さぬ
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君の言う世界征服の夢の理想 意味わからんけど頷いておく
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神になる!自信満々で語る君 肯定しないけど応援しとく
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織彦の 逢瀬おうせに想い 重ねては  指輪の箱と 天の川見る
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思い出は 音に触れれば よみがえり 五感すべてを 呼び起こせり
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考えも 心もすべて 枯れ果てて  それでも見ゆる 朝焼けの月
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秋雷や 川崎の馬場 ぬかるみて 人も足場を また取られたり
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シャリシャリと月の形の梨を喰む夜暗がりに小さく泣いて
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難しい経済談義する人もスーパーはしご・・・してるのかしら/ラジオ聴きつつ
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邦ちゃんの葬りの列をあとにしてコスモス園で涙を捨てる
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晴れてても天気急変の可能性 白スニーカー履くに履けない
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蘭奢待らんじゃたい 臨終りんじゅうまでに 聞きたしと  英雄の夢 われ伽羅きゃら
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空青し されど予報は 雷雨なり 秋分の空 我には分からじ
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街路樹に色なき風の通る朝 記録づくめの夏にさよなら
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嬉し朝 猛暑に耐えたか ようやくに ツンと顔出し彼岸花咲く
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