「全員と仲良くなれば良いのでは?」 ナカムラは墓地の近くに住んだ
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夢を見た 笑い合ってたわたしたち なんにもなかったみたいな顔で
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強いひと 嫌うあなたが好いていた わたしの弱さ 早く捨てたい
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記憶 反芻 丸くなり沈む 湖どこまでも 立ち上がれば 雫 風 草原
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のたりのたりタライ 平原の向こう あれはミナミカンムリワシ
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ゆるしてと 思っているから 優しいの? 日常が惜しくなっただけなの?
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核兵器も物価も知らぬ猫はおおきく手を振り歩く園児に威嚇したり
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同じ地平線を見る 前へ前へ車 午後の熱帯  記憶の網目を解き合って
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真っ白なまが玉のような形して茶の花咲けり初霜の朝
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昨日よりたしかな愛がほしいから日記に書いたあなたの名前
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原曲が 映画になると 聞きつけて 名曲楓 歌詞を噛みしめ
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ありがとう あなたはたった半年で、全部愛する理由をくれて/ちょっとだけエスパー 文太
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モミノキの 仰々しさは やさぐれた心残りへの 最後の希望
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吐く息の むほど 夏が 恋しくて 雪より白い 彼夏かなつの雲が
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頬あたる冷たい夜風 片手には肉まんひとつ 頼もしい帰路
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ナカムラは宗教の人に話し掛け 少し仲良くなって別れる
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本を買う 私がわたしで あることを 諦めていない そんな気がする。
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ひたむきに 空ばかり見し 少年の 瞳の奥には 何がありけむ
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君想い 長く伸ばした 後ろ髪 引かれてどうも 断てないのです
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クリスマスケーキ切り分け母の前 はしゃぐ笑顔に心が弾む/介護
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世間では 仕事納め モードだが 納められない 予定あふれて 
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ふと夏を しのび恋しむ 青年は その度 服の雪を払った
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あの窓もこっちの窓もほの明かり眠れない人この指とまれ
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「母さんがまちがってたよ、だいじょうぶ」言ってやりたい十五の君に
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飲みこんだ言葉がきりり鳴いている喉の奥から胸の中から
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年末を 仕事納めで 締め括り 来年もまた 良き年であれ
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床の間の無い我が家のテーブルでちょっと場違い迎春の花
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幸せは看護師の手の温かさ眠れね夜も痛みの朝も
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無為と知りながらも舵を取るこの手 どの道どっちも沈む泥舟
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もう一度食べたいものは母さんの生姜の利いた大きなういろう
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