白菜の葉から葉へと紋白や ぬくき陽が差す午後の菜園
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魂を売ってでも金欲しいけど腐ってるから誰も買わない
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 庭なずな白き小さき花なれど可憐に咲きぬ陽だまりの中
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ひと様の花壇眺めて昼散歩陽に照らされし赤きマンリョウ
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来し方の小さく見える日のありて 相模の湯屋は紅葉のなか
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生かされて流れのままに赤い葉は泡沫Utakataに棲み夢を浮かべる
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うららかに咲いて輝く花一輪ピンクの薔薇は影を照らして
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悶々と闇に埋もれて眠る夜 地上の日々に星を求めて
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霊園の前通るたび想うのは背中合わせの我が死なるかな/通勤時
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兎に角も 『共時性』てふ幸運に 今日の一日 賭けてみようか
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冬の田に降り来る鳥は姿変え孤高の鷺から白鳥の群れに
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切なさが 思い出を超える 昼下がり ニーノ・ロータの 旋律が舞う
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が慕ふ年長の友らおしなべて老ひの翳りを纏ひて寂し
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白雪しらゆきの もる野山に 熊が立つ  銀世界にも 団栗どんぐりはなし
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時は流れ止まったままの心など非情なまでに置き去りにする
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還暦を過ぎれば時間ときはどうどうと滝の如くに流れ落ち行く
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年の瀬にふみのあてさきかぞへつつ 薄墨いろの白菊しらぎくを見る
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必ずや 新大阪で 立ち寄って たこ焼きうどん 勝負めしなり
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のぞみにて 作りし資料 確認す 新幹線は 会議室ナリ
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君ってさ 存在感が 薄いねと 我を一瞥 ふと笑う人
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ハンマーで、思いっきり殴るみたいに  僕の頭を撫でてもいいよ?
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昔からよく聴いてたよ!っていう嘘が プレイリストもぐちゃぐちゃにした
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僕が好きと言うからには僕だけに赤裸々な心を覗かせて
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お願いがふわりと消えるの知ってた?  今月末には死なせてください
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消えたいと零す君にもたれてる 君が消えたら倒れてしまうよ
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好きだ 嘘だ大嫌いだ いや好きだ 返事を待つ一分の間のこと
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愛してる(まだ目を見ずに安っぽく 退屈そうに少し切なく)
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綺麗な空を撮って送ろうかなと悩む あ、この花も綺麗だ
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ミームネタの発祥をよく知らぬまま使う俺らのネットリテラシー
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こわごわと投げた短歌にいいね付き 12になり 23になり
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