君の寝顔はこの世の哀も知らぬよう このまま目覚めぬほうが幸せ?
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闇迫る秋明菊の白魂しろたまが仄かに揺れるハロウィンの宵
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五十億年しかたないこの星で命をつなぐ君が眩しい
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息切れて うずくまり居る 足元に 野菊は揺れり 晩秋の風
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朽ちし葉は螺旋らせんえがき舞ひ降りる 露天風呂から眺む晩秋
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板の間に素足をのせる冷たさで 秋の終わりが足の裏から
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秋の句に収まりの良き語彙探す時間かかりて雲流れ往く
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夜八時 シーリング切れ 慌て買い ヤマダで買いて いと感謝せり
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我ミスを 犯して今は げんなりと 木枯らし吹きて 日々悔いて居り
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遠過ぎずだが近くもないこの恋にヶ月焦れてる私を見てよ
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厳かに ソナタ奏でて 昇りゆく 月の丸さの 不可思議な夜
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渋柿を干して安堵の秋の昼 色変はる頃冬は来るなり
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わがいほは木の葉散り敷き道もなしいづくを分きて冬のきぬらむ
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行く秋の陽だまりの中さわやかに空色朝顔風に揺れおり
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ふかし芋もはや多くは口にせずなお父へ湯気届けたくあり
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山を見て空を仰いで足元のさき花愛で歩く日々なり
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短歌部の友へのメール「小生」を使ってすこし文士の気分
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バイキング 麻婆豆腐は 禁止にしないか お前がでてくるからおかしくなるのだ
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週一のデイ送迎の車窓より深まる秋の町並みを見る
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愛猫は二十年はたとせを生き秋の日にニャンと一声そと旅立ちぬ/五年前幾匹も居た最後のこ
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朝の度植物たちに霧を吹くこれも一つの祈りの形
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訃報欄思い出深き人の名をしみじみ眺む秋深き日に
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原宿にクレープ食べに行くようにおやきを食べに信濃へ行くか
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また一歳ひとつ 歳をとりたる 我が身かな 初冬の風に 節々痛む
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重ね着た罪を一枚ずつ脱いで見せる裸も公然猥褻
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檜葉の枝杉の木の枝花屋にて並び始めて冬の訪れ
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くるくると回る落葉で気付くんだ風ってこんな姿なんだね
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我はが あばら骨より 生まれたるか 広き胸に満つ 創世の海【聖書の創世記・アダムとイブより】
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祝失恋 泣きたいけれど 恥ずかしい 後輩なんかに 奪われるなんて
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ふわあっと 見上げた空に オリオン座 去年ぶりだね お久しぶりです
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