売り場さえ 何処にあるのか わからない 天国ゆきの 切符をさがす
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二時間後雨の国へと降り立つ予定キャビンの中は蜜柑の香り
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珈琲が飲めない私にはカフェモカ後のキスも苦すぎ
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能登の地の優しき土に問うてみる神と仏が隠れし場所を
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こんな日は誰にも会わぬ散歩道歌うが一番泣くが一番
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ため息は深呼吸になるんだよ細く長くね負けたらあかん
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生き様を立派に語らう人もおりポツリポツリの亡父母が愛しき
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マウントを取って取られて生きてきた ささくれ剥いた痛みの後悔
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一歳半 床に突っ伏し駄々こねて 小さな神様 にんげんになる
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鼓笛隊照れて歩きし君は今   生きろ  の曲をドラムで叩く
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被災地を笑いで笑顔に 戯れ言だ ビートたけしに同意も切なし
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いち、にい、さん ワルツのリズムで近付くと猫も君も逃げずに留まる
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スクープで時代が変わる日本国 浮かれし日々のデジタルタトゥ
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この場所に我が意を得たりの歌ありて友と会うよな安らぎを得る
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青年も優しき人も年寄りも理不尽を知る個々の場所にて
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毎日が普通に来ると思うほど 愚かではないこの国は今
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スーパーの牛乳十円高くなり、なんだよお前も裏切るのかよ
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揚げたてを「狐色」と評されて黙り込んでる骨なしチキン
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一粒が千円のチョコに絶句する 過ぎる贅沢能登の地見れば
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美しき言葉を紡ぐ詠み人よ あなたのように私もなりたい
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春立つ日目標一つ加筆する 青春十八きっぷで歌を詠む旅
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毎日を丁寧に暮らすその意味を 未だ分からず普通に暮らす
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流木をプランターにし花あふる 海街道の道なりに春
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道の駅たらいで売らる小めだかを   幼子目で追い その吾子の目を母は追うなり
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縦社会 忖度するは生きる為 春の陽射しは 平等なれど
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青年は 尖りたるも繊細で 尾崎豊の世界観纏うなり
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感性を言葉で紡ぐ引き出しを 多く持ちて生まれ出づ人
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女子会で 今の子みんな美形だと 昭和の普通が口々に言ふ
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ロウバイの花が見頃で行きたがるALSの妻に写真を
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コハクチョウ北ヘ帰ると鳥取も二月に春が近づいている
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