桃あわく真冬日に咲くアサガオの小ぶりな花のひと日の笑顔
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歩いてく 夜中の帰路を 隣り合い 父と話せば アイスが溶ける
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風そよぎ景色ぐるりと独り占め無量の歓喜誰も奪えぬ
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の腹のたぎるマグマは鎮まりて妻は茶を飲む暁の空
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坂の上たわわに残る柿の実が時雨れる街の差し色となり
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来ない人もちろん既読なしの人「いい友達になろう」あれから
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ビールよりアイスクリームより好きな娘(こ)に私もと恋は糖尿
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朝からの雨は昼には雪となり追い越し車線を行く車なく
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初恋をまたしませんか絵手紙は妻の弟子だが不倫じゃないよ
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縄文の人も食いけむ栃餅や土器のまわりに笑みのあふれり
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土下座とか父が求めたその日から フランチャイズの暴力癖が!
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僕だけが固執されてる月たちに 君が愛とか込めちゃうせいで
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風邪に臥し身動きとれぬ日を過ごし師走の晴れに布団干し、さあ!
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能登の地で育ちし米を縁者より購いて食む 味わい深し
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自転車でコンビニ着いて気がついたクリスマスってすぐそこなんだ
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選り分けるてのひらの上の黒大豆 酷暑の夏を二人語らう
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好きだった駄菓子が僕より先に死に 先月癌で母が、死んだ
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カリカリとポッキーの如頭からししゃも食む曽孫ひこ四才男子おのこ
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父さんのお母さんおばあちゃんから僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
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氷点下十一度という予想気温思い出せない夏の苦しみ
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冷えた朝鼻からせいよく吸い込めば粘膜凍るの知っている人 ︙居ますか?
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犯人は君が言うには 余りにも ポップが過ぎた僕の躁鬱 
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降り止まぬ雨の暗きを詫びるごと 束の間灯る茜雲かな
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現世うつしよおごそかなへかねて寒空さむぞら下常世恋もととこよこふなり
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同居でも基本孤食の我が暮らしバランス良くと知恵をしぼりて
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一晩中 雪の明かりに 照らされて 白夜なのかと 見紛みまごうほどの
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都市部でも大粒の雪低迷でらしさ失い明日は大雨
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病室の壁があまりに白すぎて何かぶつけてやりたい夜更け
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泳げるくらいの涙が出たら 私をその海の真ん中に浮かべて 
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草をかき分け 人をかき分け 降りた先に何が見えるか 熊
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