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枝葉の鳥 追う君の目に縋りつく 僕は空舞う影しか掴めず
9
薬飲み 落ち着く心に安堵して 安堵するこの心は真か
10
冷凍保存は失敗みたい 未来人さん かき氷はお好き?
4
かたくなな 心ほどけて 血が通う 根雪解けゆく 春の水音
/
2018年詠
36
涙飴 固めて貴女の舌の上 転がり傷つけ 溶かされたい
5
蟠
(
わだかま
)
る。漢字の由来 知るにつけ 永い歴史の 人の魂
40
抱きしめて頬ずりをして 兄ちゃんら 奪い合いです 妹誕生
38
優雅なる馬車に引かれて春は来る轍にとりどり花々咲かせ
36
誰からのアンコールかな降る雪に桃の節句は白く染まって
60
傘の下耳を澄ませて聴いている降っては積もる雪の衣擦れ
44
足元を 雪にとられても この桜 咲いてみせると 花芽膨らむ
37
また一つ冬を超えたね
掌
(
たなごころ
)
皺に塗り込むハンドクリーム
53
右頬に ぽつんと
面皰
(
にきび
)
ただひとつ 何をいまさら 夢を見てたの
40
雪女郎
(
ゆきじょろ
)
の この踏ん張りが すぎゆけば 春風が吹く 彼の岸からの
36
天空から 呼びとめられて ハッとする 陽を
跳
(
は
)
ね渡る 四羽の白鳥
/
一番乗り着ました
33
一塁
(
ファースト
)
はポニーテールの女の子少年野球の言葉ぞ古し
42
ブチ野良に 強面じいさん餌をやる 猫なで声に心あたたか
18
古希祝い 孫もローソク吹き消して どっちが主役? にんまり二人
31
ごめんなさい。桜の季節に 十センチも 雪降らすよな 歌詠んじやって…
29
君がおく パンプスのなか白々と 白蛇のごとく 我をからめとる
5
ころころと鈴音のような君の声 荒ぶるときも耳にやさしき
7
夕暮れの桜吹雪を切り裂いて飛ぶ白球に胸を躍らす
8
やっぱりねアナログがいい アルバムを開けばそこに家族の笑顔
37
毎朝を ニューバランスの ステップで 東へ向かう
夫
(
つま
)
を見送る
45
ぱらぱらと貴方の恋が実る音 エピローグ読めないやまだごめん
6
歳取れば 書くこと同じ日記帳 認知予防はいとむずかしき
13
花はまだ まだ先のはず 駐車場の フロントガラス 花びら一片
27
氷雨ふる みる間に根雪の かさは減り 白い十字の 紫陽花を買う
35
温
(
ぬく
)
む風 時と心は 比例せず 歩む季節と 引きずる無念
22
鯉泳ぎ 鯛釣り草に 金魚草 卯月に咲きて 皐月へ流る
22
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