双葉のまま 枯れるやもしれぬ 朝顔に 寝グセのような 本葉がチョロリ
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白球を追いかけている人たちを横目に独り下校する夏
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隙間から導き出した結論を消しゴムで消してまた最初から
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寝不足で 空っぽになった 脳内を コーヒーで埋める 午後三時ごろ
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思春期の 中学68年生 卒業試験に苦戦しており
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お世辞でも褒めてもらえぬ身姿の今をけなさぬ人が居るとは
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筆持たずペンだこ出来た不可思議はお裁縫する指ぬきの跡
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眉毛など整えたあと眼鏡かけ手鏡を見た顔は忘れぬ
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山背やませ吹く 沸いたお風呂に 浸かったら 底がまだ水 そんな日曜
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添い寝して頬のうぶ毛の光る様呼吸する音ミルクのかおり
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初蝉の 鳴いてすぐ止め 二度寝かな 夏まで少し もうちょっとだけ
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恋愛に発展しない自信とはふたりっきりでスーパーへ行く
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ローカルの 駅舎にひなが 待ちおりて 戸は閉めるなと 張り紙のあり
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訳なんて知らなくていい いつかこの片道切符を正解にする
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一晩を寝ずにトイレの模様替えそれだけなのに清々と朝
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豆の香の木綿豆腐は堅くあれ もさり武骨な益荒男ますらをの味
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アパートの間の気配に立ち止まり逢瀬の途中の猫と目が合う
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平屋建て三部屋程の借家にてリクガメ愛でる少年のひざ
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アスファルト柄の白線手と足を同時に出して歩くあすなろ
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電子版ローカル新聞見出しには歩いて行けるケーキ屋の記事
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口角に残っただけの笑み残しどうせなら恥 楽しめよ俺
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強い雨どこにも行けぬ痛む傷そばにいるのに遠くなる音
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30年前の君から 今届く 宇宙の中ではすぐ そこに居る
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この世には止める神すら居らぬのか天災地災暴走のまま
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あなた今 オタクをバカに しましたね 頼んだケーキに 手もつけないで
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「暑くても食べらさるしょ」の祖父の字と富良野メロンのあたたかき涼
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読みきれぬほどにメールはくるけれど一番ほしい君からこない
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「てへぺろ」の絵文字で終ったラインみてちょっと笑ってえんぴつを折る
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ばあちゃんが「お金たりてる?」手を出せばここで夢覚め お盆は近し
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匂いたつ薔薇の花びら感じつつ孤独は罪と魂を刺す
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