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屋台消え人がまばらな遊歩道ゴミ拾いする爽やかな朝
12
桜詩 美しき詩 皆詠い 我詠う事 時に忘れし
14
風そよと西空まぶし春夕焼け 木々をねぐらの鳥影に照る
25
いまひとりあの日の記憶抱いたまま泣けぬ貴方の心に春を
17
家康
(
いえやす
)
のお手植えされし桜の木 真に信
(
まこと
)
か利他の鐘撞く
13
いつからかドアがきしんで声を出す度に知らせる家族の帰りを
16
保存水賞味期限が近づいて感謝して飲む事なき五年に
14
ピーラーで薄く皮剥くアスパラの 緑と白と 春は此処にも
49
ゴーカート 君の最初のドライブは、僕の〝人生最高〟になる
55
新緑や 君が隣にいた頃も こんな緑に 囲まれていた
9
折にふれ語りかけたき亡き友はライントークの最後尾にをり
23
高校をサボって一人喫茶店 誕生日なのを免罪符にして
19
生家には大音量でテレビ見る童女のような叔母ひとりいぬ
11
夫との会話は今朝はうわの空 心は旅する息子にありて
17
時の瀬に 流されて今 初恋は 夏を求めて ただ君を待つ
5
眠る
犬
(
こ
)
の耳元にそっと「さんぽだよ」ささやく夫に優しさを見る
22
後追いの一歳児連れてフラダンス ママの背中はゆりかごになり
16
プレゼント箱を開けるとまた箱が 最後の箱には指輪がひとつ\思い出①
15
丁寧に紙とテープで修理する 夫と半生歩んだ聖書
15
君望む
夫
(
ひと
)
となれたのか? 今はもう 知る由もなし 頬たたく風
31
五月吹く 若葉の風を追うように ランナー駆け往く川縁
(
かわべり
)
の道
23
質問をしただけなのに涙顔 管理職とはそういうものか
10
今君の 肩を抱くのは 誰だろう 誰でもいいか 僕じゃないなら
8
「先生」と不意に呼ばれて振り向けばかつての少女母になりけり
13
カーペット汚したことで口喧嘩それが幸せだと現在
(
いま
)
気づく
7
今日からはママと離れて保育園君の世界が拡がっていく
13
あの当時背負ってるもの見もせずにきつく叱った我を赦せよ
15
真似したい食べたい見たい触りたい「たい」につきあうママ休みたい
21
ガザの民攻撃のがれ逃避行荷のてっぺんに乳母車見ゆ
14
空耳か 君が呼んだか 振り返る 田舎の夕方 ミョウガの葉揺れ
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