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やる事が 終わらぬうちに また別の 優先順位が 割り込んで来る
39
転寝
(
うたたね
)
のふくらはぎから沁みてくる猫がいてくれることの幸せ
18
簡単な 引き算すらも
儘
(
まま
)
ならぬ
傾
(
かたむ
)
いていく 我の
脳力
(
のうりょく
)
29
降りしきる 雪の合い間に 一筋の光りはありて ひた走る春
41
満月に誘われるよに南から一等競い春風は吹く
37
今日も待つ昭和レトロの喫茶店指切りをした仲でも他人
24
ぼたもちを 自分で作って 棚にのせ 偶然じゃない けれど幸せ
45
輪郭が ぼやけたままの 月ひとつ
朧
(
おぼろ
)
な夜に 窓埋める雪
43
「撫でさせてやってもいいぞ」と横たわり撫でるまで猫はそこに居る。ずっと
16
今日のこの 星の並びを またいつか 観るのだろうか 君と一緒に
/
過去詠再掲
36
昼も夜もひたすら眠る
十六歳
(
(愛犬)
)
「散歩行くよ」とそっと抱き上げ
34
支えられゆっくりゆっくり散歩する 懸命に生きる
犬
(
キミ
)
は励みだ
45
かたくなな 心ほどけて 血が通う 根雪解けゆく 春の水音
/
2018年詠
36
蟠
(
わだかま
)
る。漢字の由来 知るにつけ 永い歴史の 人の魂
40
抱きしめて頬ずりをして 兄ちゃんら 奪い合いです 妹誕生
38
優雅なる馬車に引かれて春は来る轍にとりどり花々咲かせ
36
図書館の 棚で偶然 目があった 私を見ていたような 背表紙
67
誰からのアンコールかな降る雪に桃の節句は白く染まって
60
傘の下耳を澄ませて聴いている降っては積もる雪の衣擦れ
44
カーテンの隙間からさす陽の光 私の闇夜も照らしてくれれば
15
こんにちは、僕らの夢まで行きましょう。手を繋いで、ほら駆け出して!
8
足元を 雪にとられても この桜 咲いてみせると 花芽膨らむ
37
また一つ冬を超えたね
掌
(
たなごころ
)
皺に塗り込むハンドクリーム
53
右頬に ぽつんと
面皰
(
にきび
)
ただひとつ 何をいまさら 夢を見てたの
40
雪女郎
(
ゆきじょろ
)
の この踏ん張りが すぎゆけば 春風が吹く 彼の岸からの
36
戦争の 反対は 趣味 儲からぬ それでも豊か 歌も平和も
35
天空から 呼びとめられて ハッとする 陽を
跳
(
は
)
ね渡る 四羽の白鳥
/
一番乗り着ました
33
一塁
(
ファースト
)
はポニーテールの女の子少年野球の言葉ぞ古し
42
ツツピー と 求愛の声 高らかに ヒトも素直に 好きと言えたら
59
ビブラートきかせて叫ぶ愛の唄 あなたの胸を震わせられたら
8
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