祝福よ受けてティッカ 繋がるこの一点から 神話とあなたチャイふたつ
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遠い日の君の涙を思い出し眠れなくなるこんな夜には
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変わること変えることなどできないとあきらめたとき親子になった
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だいじょうぶ子どもは育つ歩き出す母の手なんか見向きもしない (元不登校児の母)
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挨拶もせずにふらりとやって来て母の好物プリンがふたつ
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初詣 君との永遠を 願いてし 大学入試 七日前かな
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それぞれに持ち主の子の夢色に染め上げられているランドセル
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花を掬うみたいにわらうあなたが夜 隠した孤独が愛おしかった
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神様がうっかり空を引っ掻いてできた傷から漏れる夕焼け
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除雪車が削ったカーブの側面は 巨大なケーキに見えて楽しい
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明日こそ 七時に起きる そう告げて 翌朝十時 発狂す
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「生きてたら儲けもんだよそれだけで」心配性の母が笑った
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想い出に入れずにおこうカギかけて思い出したくないことはもう
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悲しさとは 笑顔があるから あるのです 世界が途方に 暮れてしまっても
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帰り道 友と古着屋 来てみれば 安値だけが 目につく私
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聳え立つ 頂上出づる 日の出背に 鷹の麓に ナスの煮浸し
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背後母 兄弟たちで ゲームする 皆こんなに 大きくなったよ
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記念日に 親孝行にと 花束を くれたいろいろ 少しは返せた?  
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風が吹くバケツごみ箱けとばして私はこたつ一日炬燵
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ベランダで見上げる空は空だけはいちばんだから四十五年
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縁側で三つ編み結ひし母の手の熱を帯びゆく幾春ののち
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一晩を 身を寄せあって 隙間なく 埋めつくしても 孤独な息吹
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この寒さあらわす言葉知らなくてめっちゃをつけて寒い寒いと
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めし碗のわずかな欠けにくちびるが刺さればそこが日々の聖域
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「今どこいるの」 初恋の人がいる地が少しだけ近くに思えた
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雪の上をスノーボートと共に行く 昔吾子乗せ 今ゴミ出しへ
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もう何も いらないと思う その次にアレ欲しこれ欲し 波間におぼる / 思秋期
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人の世の 如何なる言葉 より君の たつた二文字ぞ いかに嬉しき
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見上げれば紅梅咲いてこの空のどこかにきっと精霊はいて
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君賜う 淡き彩にて 胸打たれ 心の花は 染まりけり
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