はぐれかけの 私も取り込み 囲まれる 体育祭は 永遠とわの思い出
15
女子らとは まるで違った 足音が どどどどどどど 男子のリレー
19
空の音静かになってこの夏は本当は終わりと教えてくれる
37
つぼみのまま 枯れるの恐れ 種すらも 撒かない。花は 実りなどしない
15
独裁者の群れの中 何を学ぶ気だ まだ可憐なはずの少女よ
5
大袈裟に謝るほどの事じゃないラインを送る理由欲しさで
27
何となく太くなりしかコガネグモ庭に居続けひと月が過ぐ
30
胸の中を掴まれる感覚が好き。寒い日に吸う煙草の話。
9
海の中 サンダルをぬいだ 恋人は 白いさらさらを 愛しました
10
通院の我を待ち居る虫の音の清けし音色に灯りを消しぬ
23
トランプがまたやった 省名変更 「戦争しよう」としか聴こえない
8
木々の枝葉がわたくしの頭を撫でて慰めようとしていた土曜
15
カップ見て陶器か磁器か悩む母伊万里焼だと教えてあげる
12
気にしないでいてと言って去る君の背を眺めつつ胸に込み上げ
7
蛇口から水滴ポトンと落ちる音静まる部屋でテストを受ける
9
チチチチチ 朝一番の台所 何処にいるのか ここにも秋が
33
朝イチの美しき声はキミだった! ひょいと現る小さなコオロギ
36
懐かしい匂いと声に乱されて 危うく君を引き止めかけた
17
切々と辛い時にも雨が降る夜空よ君も泣いてくれるか
31
誕生日 3の数字の風船が静かに揺れるみんな寝た後
40
読ナみゾ方機さ能え も縦知中ら横なをか使っいたたのい
15
日々を詠む うたの しずくの 集まりて  渇く心に 慈雨のじんわり
65
新米を食らふ悦び奪はれし古米をあさる瑞穂の国よ
27
我が子には悲しみ多く背負わせた慈しむように愛を搾った
29
潮風に 季節外れなクリスマスソング流して忘れたふりを
16
好きな物持ってあの世へ行けはしない託したのちに灰は舞飛ぶ
22
語るほど自分を守りに行くようで真実なのに嘘に聞こえる
36
邦ちゃんの葬りの列をあとにしてコスモス園で涙を捨てる
19
かなしみの冷たさよりも喜びの熱で溶かせよ永久凍土
7
あんたってなかなかひどい奴だよね 高天原たかまがはらを向いてむくれる
10