Utakata
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おさなごの腕に残りし点滴の 痕の数だけ後悔がある
24
ランドセルに手足が生えて歩いてく後ろ姿を送る幸せ
23
日々増える身体の不調に目を瞑りこれが普通と信じて暮らす
15
こどもの日ふと思ひたち草取りす墓石もなき終の棲家で
12
木漏れ日に桃の消えなば花は葉に 吾にも
萌黄
(
もえぎ
)
ぞ春を貫き
12
連休の最終日まだ道すひてネコ並走し
叢
(
くさむら
)
に消ゆ
13
歌うこと好きなんだって
U
t
a
k
a
t
a
のルール変わっても一度思う
21
歯ブラシの 替え時さえも 持て余し 日がな一日 旗日が終わる
16
荷造りを終えてしまえば母さんの「おかわりは?」すら胸に刺さるな
31
寂しさを もやいに変えて 高波も つなぎて進む 二隻の舟は
13
軒下に 燕飛び来て巣作りの 風の優しき初夏は来たりぬ
25
朝焼けに映える水面は穏やかで水平線は空と解け合う
10
「ありがとう」そんな一言さえあれば二年は延びた離婚の決断
10
何もかもお
終
(
しま
)
いみたく思える日 変わらずにあるセブンイレブン
29
千載
(
ちとせ
)
経ど
恋路
(
こひぢ
)
に惑ふ 心地こそ 昔も今も 変わらざりけれ
11
やらかした帰宅し気づく買い忘れ明日まで続く束の間の青
9
窓を開け夜風を頬に受けながら遠く見やれば海に月影
10
コットンを潤し頬に貼る夜に目を細めたる
夫
(
め
)
は本を繰る
10
大きけりゃ大きいほどに映えるけど ベランダ鯉も龍を夢みる
19
風呂の蓋開けて目を射る青の草 菖蒲の茎に鼻を押しつけ
16
満々と水をたたえた四万十の沈下橋潜り屋根舟がゆく
7
連休も 変わらぬ仕事 出でたるも 覚悟決めたり 今年が最後と
7
八雲立つ出雲大社に詣でたる皐月朔日今日は大安
21
あの人にお辞儀をされた雨の日をラベンダーなら知っているかも/折句・青嵐
14
こどもの日ごちそう素材のスーパーに母と二人の妙な気まずさ
6
連休は皆断捨離に目覚めるか買取長蛇のブックオフかな
6
不意に意思持ちたる寝癖
SO
(
ソー
)
CUTE
(
キュート
)
惰性がボブに昇格した日
6
はずれゐて 太鼓の音の微かなり くらやみ祭りに 夏の始まる
16
喫煙所 無の顔で煙を吸い込む人にも煌めく時間はあって
6
街道の先の輝月は薄青の空に浮かんで街を見守り
12
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