雷にあんなに怯えた愛犬はひたすら眠る何にも動じず
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いち早く鯉のぼりさまのお出ましだ「わっー」と上がった園児の歓声
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ゴーカート 君の最初のドライブは、僕の〝人生最高〟になる
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吊り上げて寝室と居間を行き来する 老犬の世界はここしか無くて
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「腕前はもうプロ並みよ!」いよいよに白髪しらがが増えた夫の髪切る
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君は晴れ女だ 出かける日はいつも雨が降るけど 僕の心は
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「行ってきます」いつもの声で出て行く息子昨夜のもつれ少しほどけて
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すごいよね!知らない人とも会話する 日課の散歩よろける犬と
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愛犬のトリミングはもうお手のもの 夫の散髪鍛えた腕で
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花々に囲まれ庭にまどろみて 紫蘭と踊るほろ酔いの夢
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散歩道いつも会う女性ひとサングラス外して現わる優しい笑顔
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玄関にあちこち転がるライムグリーン 立ち入り禁止のハッカスプレー
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亡き友の回顧展から帰る道 遺品の茶碗に残る温もり
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育休が明けて娘は復帰する これから増えるぞSOS が
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「豪華船一度は乗ってみたいなあ」何気に息子につぶやいてみる
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あなたから貰うものなら何もかも愛だと思うことができたら
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若き日の爽やかな目覚めは望まねど眠れた朝は笑顔でスタート
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復帰日は突然の熱で延期なり「ママ行かないで!」と言うかのように
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約束を断捨離すればこの部屋で 宇宙の果てに近づいて行く
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すくっと立ち下向く花のおだまきは 静御前の舞に揺れてる
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毎日を和ませてくれた十五年 金魚死にゆく 淋しいリビング
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多重露光で重ねられたUFOをさしずめ僕のタマシイとする
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敬老パスなるもの届く いよいよに 嬉しさ寂しさ しばし見つめる
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脳裏から家のあれこれ拭い去り 今日は孫守り 集中集中
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ツツジ咲く 幼きわれが通り過ぐ 花をくわえて通学路往く
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朝ぼらけ翠の山に霧の立つ通院のみち山くねり行く
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ふるさとの氏神の祭り思い出す 今日の夕餉は たけのこご飯
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いよいよに古希となりたる今朝もまたヨガでスタートいつもと同じに
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仲良しの兄弟は風邪のキャッチボール 全てキャンセル今年の連休
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朝一番テーブルの上にはバラの花 静かな善き日 古希を迎える
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