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除雪車が削ったカーブの側面は 巨大なケーキに見えて楽しい
29
明日こそ 七時に起きる そう告げて 翌朝十時 発狂す
7
「生きてたら儲けもんだよそれだけで」心配性の母が笑った
18
想い出に入れずにおこうカギかけて思い出したくないことはもう
16
悲しさとは 笑顔があるから あるのです 世界が途方に 暮れてしまっても
8
帰り道 友と古着屋 来てみれば 安値だけが 目につく私
7
聳え立つ 頂上出づる 日の出背に 鷹の麓に ナスの煮浸し
9
背後母 兄弟たちで ゲームする 皆こんなに 大きくなったよ
7
記念日に 親孝行にと 花束を くれたいろいろ 少しは返せた?
7
風が吹くバケツごみ箱けとばして私はこたつ一日炬燵
17
ベランダで見上げる空は空だけはいちばんだから四十五年
19
縁側で三つ編み結ひし母の手の熱を帯びゆく幾春ののち
14
一晩を 身を寄せあって 隙間なく 埋めつくしても 孤独な息吹
5
この寒さあらわす言葉知らなくてめっちゃをつけて寒い寒いと
18
めし碗のわずかな欠けにくちびるが刺さればそこが日々の聖域
10
「今どこいるの」 初恋の人がいる地が少しだけ近くに思えた
6
雪の上をスノーボートと共に行く 昔吾子乗せ 今ゴミ出しへ
18
もう何も いらないと思う その次にアレ欲しこれ欲し 波間におぼる
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思秋期
34
人の世の 如何なる言葉 より君の たつた二文字ぞ いかに嬉しき
29
見上げれば紅梅咲いてこの空のどこかにきっと精霊はいて
53
君賜う 淡き彩にて 胸打たれ 心の花は 染まりけり
9
眠れずに 考えていた ひとつだけ 君との旅路 別れはついに
7
おさなごに わかってるってば! 言い返し わかってない親 日本代表
21
柔らかな春キャベツ刻みさわさわと食めば季節は一歩進みて
31
父は言う 大変だったと あの地震 知らなくても 思いは馳せる
14
昼前に 少しブラブラ パン屋まで ドアから匂い 食指が踊る
6
ふわふわと 空飛ぶ鳥に憧れて イヤホンをして ドアを開ける
5
分かってる だってずっと歩いてきたの 靴擦れが痛むならお転婆になろ
4
大丈夫 だってずっとそうしてきたの 私もあなたも裸足になれる
6
祈りだけ それ以上は元よりなくて 温もりは春風と共に
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