縄文の人も食いけむ栃餅や土器のまわりに笑みのあふれり
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「親友」の言葉を舌でころがしてとけないことを確かめている
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土下座とか父が求めたその日から フランチャイズの暴力癖が!
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僕だけが固執されてる月たちに 君が愛とか込めちゃうせいで
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膝乗りて 触れなば逃げん 天邪鬼 君の前世は 猫じゃなかろか
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捨てられた残飯(つまるところの夕焼けではないか) 小さき文字夕焼け。になる テスト~テスト~test
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夏の瀬に 線香花火 握りしめ なかなかつかない マッチを擦る 
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暗いけど 分かるもんだね 君の顔 そんな顔 しないでいてよ
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僕たちの羽はまだすこし短くて飛べない壁の前で手を引く
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肉まんが 温まるのを 待つあいだ 何もできない それでいいのだ
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いってきます 鍵握りしめ 笑いながら ドアを開けたら 何か変わるかな
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名も知らぬ愛する誰か夢に見た 枕に染みる輪郭のひと
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あの世こそ みなの末後の 行先よ 月の光も 終ぞ届かぬ
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逢ふことの 揺れぬ恋路の 今日なれば 二人の世、夜には かかる罹る、懸かる雲無き
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そういえば 声は忘れて しまったな 笑い顔なら 思い出せるのに
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能登の地で育ちし米を縁者より購いて食む 味わい深し
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火葬場の 骨の白さに 雪まじり されど地球は まわるまわるよ
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日常の 泥の中から ときめきの ことばにのせる 三十一文字
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薄明に アネモネ愛でて 待つあいだ 雨上がりの 木漏れ日の下
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どうしたの 戻れないのは 知ってるわ 全くほんとに あなたは馬鹿ね
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枯れ木林 空を昇る 白吐息 見上げる紅葉 踏みしめ進む
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好きだった駄菓子が僕より先に死に 先月癌で母が、死んだ
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もうちょっと話せばよかったあの人と勝手に一人で失恋気分
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地球はね今この時も回ってる されど人生上手く回らず
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声重ね 午未ごび酔いにと 移ろへば 名さへ忘るる 欠けし逆月
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カリカリとポッキーの如頭からししゃも食む曽孫ひこ四才男子おのこ
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クリスマス今年は平日クリスマス気楽にケーキだけ食べよう
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甘い目へ  六〇センチと  白い息  「君が好きです」  夢想かさなむ
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雨と鐘  うたれうたれる  湖畔には  水にはなれぬ  僕とリナリア
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雨あがり 人気ひとけの無い路地 イブの夜に 南天の実が 一粒手に落ち
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