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鳥が鳴く遠い日に聴いたその声のその鳥の名を知らずとも知る声
21
お世辞でも褒めてもらえぬ身姿の今をけなさぬ人が居るとは
22
筆持たずペンだこ出来た不可思議はお裁縫する指ぬきの跡
16
眉毛など整えたあと眼鏡かけ手鏡を見た顔は忘れぬ
9
山背
(
やませ
)
吹く 沸いたお風呂に 浸かったら 底がまだ水 そんな日曜
30
鼻つかみ 触って叩いて 一歳児 「どうぞお好きに」老犬寝そべる
23
「かみのけもぬいていいのー?」五歳児は初めて一人でトウモロコシ剥く
20
青虫がひょっこり現わるレタスから キミは野菜の安心マーク
21
添い寝して頬のうぶ毛の光る様呼吸する音ミルクのかおり
29
母よりも子育て上手にやっている 娘を見ながら懐かしむ日々
28
ソーメンがマジックのように消えていく 食欲旺盛一歳男子
21
どこからか万両食べたヒヨドリの運ぶいのちの花に雨ふる
18
かっと照る陽射しを受けて朝歩き 小径に一輪ひまわり微笑む
20
恋愛に発展しない自信とはふたりっきりでスーパーへ行く
8
猛暑日にミミズ這い出し地獄絵の群がる蟻が野辺送りする
15
表情が豊かになる孫
薄
(
うす
)
る母 ああ、歳を取るってこういうことかな
27
ごちゃごちゃの資材置き場のわきに咲く白い昼顔待つ人のなく
25
ローカルの 駅舎に
雛
(
ひな
)
が 待ちおりて 戸は閉めるなと 張り紙のあり
36
兄ちゃんのあのブルドーザーが欲しいんだ! ヨチヨチ歩きはあともう一歩
22
猛暑日は子供の遊びも奪い取る 歓声消えた寂しい公園
29
吹く風にこころまかせて雲を見る梅雨のもどりの気まぐれの
涼
(
りょう
)
31
一晩を寝ずにトイレの模様替えそれだけなのに清々と朝
13
夏祭り 街の賑わい感じつつ 二人で過ごす静かな土曜日
27
老犬は一生懸命生きている 介護しながら癒される日々
34
アパートの間の気配に立ち止まり逢瀬の途中の猫と目が合う
21
やっぱりねゴミには出せない 眺め入る箱一杯の子供の作品
33
平屋建て三部屋程の借家にてリクガメ愛でる少年のひざ
23
老犬とバリカン片手に大奮闘 丸刈りされて さあ夏本番!
19
またひとつ子どもの楽しみ消えていく 猛暑で中止 キャンプファイヤー
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先生の手作り温泉大にぎわい お泊まり保育「ああ、いい湯だなー」
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