ストレスが 極限までに 溜まる夜 外散歩して またパソコンへ
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推しよりもあなたのそばにいたいだけあと一ヶ月一人で寝るね
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独りでも 生きよと諭す 声に似て そよ吹く風に 母の恋しき
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久方に 地下鉄始発 出勤す いつもは車 景色も変わり
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はつらつと若きスタッフ心地良く週一なれど心が弾む
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大陸の 友と語りて笑いあう 小さき外交 祈りかさねて
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人前で聴けない曲を聴いてから社内のプレイリストを作る
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魂を売ってでも金欲しいけど腐ってるから誰も買わない
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笑いつつ 手を取り走れば 粉雪が なれが睫毛に 我の睫毛に
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 庭なずな白き小さき花なれど可憐に咲きぬ陽だまりの中
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ひと様の花壇眺めて昼散歩陽に照らされし赤きマンリョウ
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窓に寄り 鰯雲見れば 君が弾く チェロの低く 空に溶けゆく
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ヤケドして2本包帯ぐるぐるで残り8本フルスロットル
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カフェインセーブ時期に聴くCOSMOS温か冬の満月と眠る
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先人の 運んだ 丸太と岩の道 踏みしめてゆく 三輪山登拝
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霊園の前通るたび想うのは背中合わせの我が死なるかな/通勤時
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冬の田に降り来る鳥は姿変え孤高の鷺から白鳥の群れに
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が慕ふ年長の友らおしなべて老ひの翳りを纏ひて寂し
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白雪しらゆきの もる野山に 熊が立つ  銀世界にも 団栗どんぐりはなし
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時は流れ止まったままの心など非情なまでに置き去りにする
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還暦を過ぎれば時間ときはどうどうと滝の如くに流れ落ち行く
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アマリリスと見紛うほど大輪に咲きし花瓶の百合は微笑む
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年の瀬にふみのあてさきかぞへつつ 薄墨いろの白菊しらぎくを見る
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柔らかな光あふれる雨上がり 心地良さげに冬薔薇ふゆそうび揺る
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真っ白なまが玉のような形して茶の花咲けり初霜の朝
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冬の夜救急に立つ半袖の温きナースのみ手にゆだねる
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頼まれて買物提げて娘来しシンクの汚れを見かねて磨けり
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腹を押す医師の温もり身に沁みて眠りに落つる冬ざれの夜
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いつしらに施設の暮らし一年に義姉あねの肌着の名前薄らぐ
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夕立に バッタバッタと 子供たち 縁側囲む バラバラの靴
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