Utakata
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幾たびの 心変りを 重ねても 星をひき連れ さざ波はあり
41
逆光 冷えのぼせのせいにしてポニーテールを揺らした瞳
8
冬日差す畑の隅に枇杷の花甘き香りを風が運びぬ
43
いつの日か風になる日がきたならば君のうえではやさしく舞うよ
28
冬空にゆずの黄色がうれしくてとげも忘れて手をのばしてた
22
大寒波訪れ予報のかたわらで われ関せずと眠る愛猫(あいびょう)
12
甘酒の作り置き切れちと寂し風邪予防にと朝から仕込む
36
真冬日の道の駅には人けなく我ら二人のコーヒーも冷め
38
あふれ出る 想いを胸に 押し込めて きょうもあなたと ともだちの振り
16
たまらんなぁ喉元通る黄金の泡の刺激で疲労回復
13
娘等が 巣立った後にタイマーの ありがたさ知る夜更けの帰宅
10
ありふれた元素四つの構造美テトロドトキシン解毒を阻み (炭素、水素、酸素、窒素だけ・短歌の美にも通じて)
15
「ご自由に」と柚子と橙並べ置く今夜だれかのおふろに浮かべ
28
懐かしき亡母の甘露煮 金柑のたわわなる実は冬天に映ゆ
41
罪人の刑場跡の桑の実を恐れず食んだ子らも大人に
19
羽田にて夜景横目に着陸し忘れたものは空飛ぶ心
10
水面にビッシリと氷 藻の蔭でメダカは ひたすら 遠き春を待つ
10
顔中にご飯くっつけ笑ってる幼よ
戦
(
いくさ
)
知らずに育て
32
連日の吹雪を止める手立てなく今朝この街も降り始めたり
34
雪かきの苦労なき冬 後にした町より届く雪の風景
35
冬の道あなたの足跡追いかけて共に歩める喜び噛みしめ
11
寒さゆへ時すら縮むと思ふ日々
睦
(
むつ
)
む間もなく睦月は過ぎて
21
梅の木に毎年花が開くのはあたりまえではないと知りけり
20
下向いて笑ってるよなやぶ椿風にゆられて春を待ちます
28
勉強に しがみつくのは 辛いけど 手を離しても 行く場所はない
34
川べりに 一羽の鳥が 悠々と 夕陽を浴びて 伝えし自由
31
大雪の知らせに動けぬ人の群れ何年経っても変わらぬ景色
11
今までの 歌を見返し 思い出す 喜怒哀楽と 日々のあれこれ
31
学級の 隣の席の 子も知らぬ 我の一面
Utakata
(
ここ
)
に隠せり
33
ふかふかの雪は五寸を越すほどかサラサラと落ちスコップに残らず
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