窓際で外に向かって最敬礼 思わず笑みがこぼれた 豆苗とうみょう
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一歳が初めて言った「パッパッパー」アンパンマン お熱の今日もしゃべり続ける
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髪の毛を乾かす時間も少し延び ドライヤー持つ手に秋を感じる
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嵐神の怒りに耐えし朝顔は漏れる日差しに藍の清けさ
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ずいぶんと離れて威嚇し合ってるトイプードルとトイプードルが
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空き缶のフタ外さなきゃ資源ゴミ外せば不燃ゴミになる謎
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清らかな流れのままに笹舟の精霊バッタの姿寂しい
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一日ひとひだけ笑みのこぼれる桃色の芙蓉の花と背くらべする \ 敬老の日
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煎茶から焙じ茶に変え香ばしい色と香りに秋が近付く
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灯り消し 月の光に たたずめば わが身の影の 濃さにおのの
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夕方の東の空にパラフィン紙みたいな月とかさなる自分
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暑かったね語りかけては水をかけ 墓石を磨く秋1日目
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外国語 学び初めて知る 母語の 身近にあふれる月とお日さま
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夜のびて 雨雲 空を隠すとも 月日はいつも この世 照らして
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賢人が知識は武器になると云う 少し足りぬがコクリ頷く
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とぐろ巻く 気持ちがとびだしそうになり 父と離れる時間を買った
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散歩道朝露光る草むらの虫のむらにて杖の音止まる
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目薬も乾いた口に含む茶もトイレも増えて秋と思いし/シェーグレン症候群
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深層で 天使と悪魔 せめぎ合い 夜空は映す 赤いプラズマ / オーロラ
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秋風に枯れ葉まるまりカラコロと杖ののもと鳴きてころがる
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家路へのももいろの空夕暮れの育ちゆくかな上弦の月 
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名曲流る曇りガラスの珈琲舘 一人座の吾の落ち着ける場所
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純白に 衝撃はしる 秋色の 刈田翔びたつ 白鳥の群れ
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生き下手で どこか似ている友の居て 互いの不器用互いに笑ふ
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点滴の続く夜にも満月の透き通る秋の光に浸る
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木の根っこ 磨きて花台作りたる 父の背中は小さく丸まり
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同じ身の宵待草と語らひて待てば海路に月のあらはる
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杖ついて庶民の怒りを票にこめ一揆を起こした民の心情
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晩ごはん 食べたらもう寝る 八時半。 目覚めれば2時 あさなのよるなの?
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うたごころはや死にしかば現實の實ももたざるはなごろもかな
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