シアワセを ヒトと比べて見てるから、 あなたの生は皆の幸せ
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贅沢をさせてやるよと言われたら「現金のみで」と言ってやりたい
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まだ残るちふれのコールドクリームを造顔マッサージに大人使い
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昨秋に似たよな短歌うたを詠んだかとおぼろな記憶確かむる朝
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千枚田 青空の下 草刈りし 修学旅行 今も忘れず
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稲穂揺れ 立ちこぎ進む 坂道を 笑顔で通学 若い力が
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初デート 空と雲を 眺めつつ 笑顔で話した 十五の秋は
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断捨離で カセット見つけ 時戻り 四十年ぶり 元カノへ返す
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虚無の縁 秋風蕭条 夜凪にて 無音の帳 水底は手招く
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寂寞に 長い待宵 彷徨えば 月も届かぬ 水底にて
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晩夏光 眠りについた 遠き日に 貴女の残滓は 心を侵して
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人間はふとした事で死を選ぶ間違ってるはもう綺麗事
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百均で待ち合わせって決めたから前で待つ俺中にいる君
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見てもいいものしか見ることはできず男性声優全員既婚者
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家と家細い隙間になお細い三日月浮かぶ僕の街角
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ふらいぱん 可愛い店で 君が待つ オムライスの黃 幸せな色
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金曜の 最終のぞみは バーのよう ビール片手に パソコン作業す
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おススメの映画を俺に問われても全米が泣くまで自信無し
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この先の人生ずっとプラスならプラマイゼロと認めてやろう
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言葉尻気になったので問いますが「彼女とかいる」の「とか」って何
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秘め事も遠い昔にあったけど壊す勇気はそこに無かった
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大空に 貴女と浮かぶ 夢の時 罪も翼も 風まかせにて
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朝イチの 打ち合わせ前 立ち食いの 出汁が染み込む 秋の空気に
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お料理が美味しかったと惜しげなく伝えることも生きる意味かも
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稲刈りが済んだ田んぼに爽やかな風吹き抜けて夏運び去る
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元同期 四人で過ごす 千葉ランチ 過ぎし時間を 埋める和の味
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ひき逃げで死にかけ浮かぶ走馬灯ひとり知らない人が出てきた
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包丁でタコが出来ても細千切りむすめ来るまで刻み続ける
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対面す人の表情作るのは実は私だ先に笑おう
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木々溢れ 坂道登り 社から 見える街には 移りし時が
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