犬だけに吠えるというに吠えられて「私は人間 犬の匂いする?」
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老犬はおやつもパスして寝てばかり 心配よそに夢心地かな
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記憶など捨ててしまえと言う君の若葉のように柔らかな脳
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老犬の散歩を終えて夫言う「これが我が家の老老介護か」
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乾杯のあの一瞬を懐かしむ 酒飲まぬ夫と静かな夕餉
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優先席二回も譲られ改めて鏡で見たら ああ、やっぱりか
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溶けぬようきっと急いで来たのだろうラベンダーアイス食べ頃で着く
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食事終え今日はゆっくり茶が飲める ちょっと雑だが息子が皿洗う
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あなうれし赤ちゃんできたいちじくの米つぶほどの芽のふくらみて
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しくじった!収穫一日待ったのに 庭は一面ビワの食べかす
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吾が友の踏みつけられている人の自由訴う筆頼もしき
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鳥が鳴く遠い日に聴いたその声のその鳥の名を知らずとも知る声
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歩いたよ!ラインが届く祖父祖母ジジババに よーし、決まった今度のみやげ
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トリミング 毛まみれ奮闘三十分 犬はスッキリ近づく夏に
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愛犬は涼しい部屋で昼寝する 私はしのぐ扇風機の前
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祖父祖母じじばばはスマホに釘付けそれぞれに 確かに見たよ!はじめの一歩
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暑い日に涼んだ木の下懐かしく 桜は切られて残る切り株
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保育園 階段ハイハイ登りきり「お兄ちゃん、いた!」笑顔の一歳
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花びらが雨に濡れると浮き上がる 傘は未だかと梅雨入りを待つ
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おやじの会 若いパパたち汗流す プールも完成 園庭は夏
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「僕は自分の死が見たい!僕は迷子になったのかな、御嬢さん、ねえ御嬢さん。」
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「死体拘置所、死体刑務所、死体死刑室、死の衛生博覧会はこちらへ☞」
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牛乳販売業の青年嗣ひとり開拓地へシャープペンシルの替芯吊る 飼育
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コンビニエンスストアへ三十六個のクピドの刎首の罐詰の茹豆
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思春期の 中学68年生 卒業試験に苦戦しており
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「シシャモのね おかおもたべたよ ほーらみて!」ちょっと自慢げ 笑顔の五歳
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やっぱりね雑巾にするのやめとこう 家族旅行の温泉タオル
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出来ぬこと徐々に増えてく歳になり「できた」が一つ 今日は良しとす
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ひと押しで不具合解決 洗濯機 私も欲しいなリセットボタン
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朝六時 いつもの親子「いってきまーす!」ランドセル二つ 元気に駆け行く
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