歌詠みで他人ひとの生き方垣間見る改めて知る短歌の世界
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マスク取る日常戻り薄化粧 日除けの帽子は深めに被り
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一人では気づいてくれない会う人が セットなんだね私と犬は
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世界中飛び回っている息子でも 出発の朝の変わらぬ寂しさ
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夫との会話は今朝はうわの空 心は旅する息子にありて
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レギンスとレッグウォーマー離せずに歳を取ったとしみじみ五月
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朝一番ジジババが電話する前に本人から来た「五さいになったよ!」
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脳のシワ増やすと良いと言うけれど増えて行くのは顔のシワだけ
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父母ちちははに送る花は四つから三つ二つに 今やひとつに
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熱下がり可愛い動画の再開で どっと届いたはじける笑顔
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カーネーション準備しながら廻らして 贈る人いるこの幸せを
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クレヨンとハートのシールいっぱいに幼子作る母の日カード
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五歳児は自分のことを「オレ」と言う イントネーション作る可愛さ
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花菖蒲しおれる頃に一つ咲く 亡き友しのぶ雨の音のなか
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気が付けば使い始めた有り難く 親のためにと付けた手すりを
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遠慮なく気兼ねなく座る優先席 敬老パスを初めて使う日
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ドアが開き目の前に見えるエレベーター 今日は乗ろうか私はシニア
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誰だって誰かを失い生きていく 色んな後悔心に綴じて
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短歌うたを読み思い起こすは故郷の一家総出の田植えの五月
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眠るの耳元にそっと「さんぽだよ」ささやく夫に優しさを見る
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カーネーション長持ちさせるって難しい 日に当て水やり大事な花たち
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スピードに今さら驚く遠い国旅する息子と瞬時のやりとり
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手抜きでも「美味しい」と言ってくれるひと それで上がらぬ私の腕が
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人知れぬ痛み悲しみ誰も持ち 短歌うたで知らさる分かつ喜び
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娘から「これから行くね!」突然に 今日の予定は「孫」に変更
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清貧を崇む私に初夏が来る端切れ草履に素足をはさむ
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後追いの一歳児連れてフラダンス ママの背中はゆりかごになり
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プレゼント箱を開けるとまた箱が 最後の箱には指輪がひとつ\思い出①
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「こわれもの」小包届く海越えて 現れたのは ふわふわコアラ\思い出②
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丁寧に紙とテープで修理する 夫と半生歩んだ聖書
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