愛犬のトリミングはもうお手のもの 夫の散髪鍛えた腕で
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散歩道いつも会う女性ひとサングラス外して現わる優しい笑顔
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亡き友の回顧展から帰る道 遺品の茶碗に残る温もり
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育休が明けて娘は復帰する これから増えるぞSOS が
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川の辺でトランペットを吹く学生 澄んだ音色が空に溶け込む
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「豪華船一度は乗ってみたいなあ」何気に息子につぶやいてみる
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あなたから貰うものなら何もかも愛だと思うことができたら
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若き日の爽やかな目覚めは望まねど眠れた朝は笑顔でスタート
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復帰日は突然の熱で延期なり「ママ行かないで!」と言うかのように
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約束を断捨離すればこの部屋で 宇宙の果てに近づいて行く
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毎日を和ませてくれた十五年 金魚死にゆく 淋しいリビング
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多重露光で重ねられたUFOをさしずめ僕のタマシイとする
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亡き友が焼いた茶碗 温もりに 包まれて飲む 朝の一杯
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敬老パスなるもの届く いよいよに 嬉しさ寂しさ しばし見つめる
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脳裏から家のあれこれ拭い去り 今日は孫守り 集中集中
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ツツジ咲く 幼きわれが通り過ぐ 花をくわえて通学路往く
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ふるさとの氏神の祭り思い出す 今日の夕餉は たけのこご飯
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いよいよに古希となりたる今朝もまたヨガでスタートいつもと同じに
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仲良しの兄弟は風邪のキャッチボール 全てキャンセル今年の連休
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朝一番テーブルの上にはバラの花 静かな善き日 古希を迎える
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長旅はいかばかりか 「ただいま」のひと言残して眠りこける息子
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額買って子どもの描いた絵を飾る 夏が始まる今日を祝って立夏
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朝食後 歯みがき洗濯洗い物 天気に尋ねる優先順位
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新しい友を得たよな気になって 歌詠み始めて間もない私
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辛い日も「置かれた場所で咲きなさい」の言葉を胸にスタートしてみる
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「はい、これ」と寡黙な息子さりげなく手渡すピンクのカーネーション
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久々にフルート吹けば思い出す仲間と演奏あのステージを
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歌詠みで他人ひとの生き方垣間見る改めて知る短歌の世界
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マスク取る日常戻り薄化粧 日除けの帽子は深めに被り
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一人では気づいてくれない会う人が セットなんだね私と犬は
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