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寝室の余熱を
攫
(
さら
)
ふ 秋雨の
夜
(
よ
)
には 毛布の温もりを足す
38
また一つ増えてしまった不安ごと 息子の健診結果を盗み見
36
テスト前 ふと脳内に 浮かぶのは 単語じゃなくて 君の横顔
13
きみゆえに無性に無常考えるこの世はあの世あの世はこの世
6
君のそのポケットに入れた涙ひとつそっと見ている夜の街灯
14
吐く呻きが静かに夜に溶けていくマックの袋ぶら下げる道
9
いつからか友仲間から遠ざかり一人宇宙を彷徨っている
8
店に来た恋人たちが気になるが店員だから気楽でいい我
8
ひたすらに眠ることと食べること 愛しさ増して 我が家の老犬 \ もうすぐ17歳
47
明日の晴れ 夏物洗う 淡々と 夏の疲れも 洗い流して
24
柿の実が たわわに実る 晩秋の 貴重な晴れは 洗濯日和
28
歯科通い一本済んでまた次といつ終わるやら途方に暮れる
19
久々に犬も食わないナンとやら 秋刀魚の塩焼き二人で黙食
61
紅葉の映える峠を二つ越え歌友まつ街の吟行会へ
24
どこまでが昨日でどこが今日なのか 夜闇に溶けた小道を行きつつ
14
ひらひらと花の香りに蝶々たち蜜を携え光の中へ
21
しとしとと傘打つ雨音聴きながらしとしとしとしと家へと帰る
24
気にするな って言わない人のやさしさに 育ててもらった 歌詠む 気持ち
56
制服の四人泣いてる道の端 あそこがきっと世界の真ん中
11
インスタにモナリザ見つけ凝視する 思い出だよと口動くかな
12
境内で 走る子供に 重ね見る もう戻れない あの日々たちよ
19
椋鳥の大群賑やか大宴会 味をしめたか柿は食べごろ
57
米
研
(
と
)
ぎの水が
日々
(
にちにち
)
冷えてゆき吸水時間長くしてゆく
24
ひなたでは暑いんだけど日陰では寒くて 僕には居場所がなくて
13
嵐吹く 私の中の海もまた 光のどけき 日を 願いつつ
64
氷よりヒヤリとしそう飲んだなら朝の淵からこぼれた月を
15
鈴のよな声出し鳴くやすゞ虫は秋の夜長を我に教えし
23
大好きな歌のリストを流しては我が年表の復習をする
18
茜雲あすも良き日になりそうな迫り来るなり燃ゆる黄昏
23
「春は来ない」そう信じ人生を歩む これ以上不幸にならぬよう
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