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眠すぎる疲れてない気がしてたけどきっと体は疲労困憊
9
小雨降る 軒下に籠 ひとつあり 二匹重なる ごろ寝三毛猫
18
元気でと 席立つ君と ぬるいソーダ 飲み干すことも できないままに
8
群れをなす数字の中に我と似てただ一つだけ孤独な素数
37
緩んでる蛇口のようにポタポタと 秘めてたはずの想いが漏れる
25
ふれたなら光のように溶けそうで眠ったきみをただながめてた
17
アイデアにノーとしか言えない人にアイデアは無い? 答えはイエス
8
今晩は初めて見ました火の用心呼びかけているおじさん達を
6
やむなくも 短期記憶の欠落に いよいよ映える 若き日の
妻
(
きみ
)
22
匂い立つ 茶葉が織りなす 紅の 舞に見入りて 砂の刻忘る
14
めくります古いページはもうめくる黒豆ゴマメあたりめ焼いて
10
まっさらな 空の息吹が 頬に沁みる 青の絵の具に カルガモひとつ
10
猫来たる 無理くりのるね ご飯中 邪魔じゃないけど ちょっとどいてよ
12
病室の私そんなにまぶしいですか?先に死んだりしないよきっと
8
オペ室のライト点くとこ見たかった全身麻酔夢すら見ない
17
鼻の奥涙の波が寄せることバレたくないから夜を呼んだの
13
花の無き 季節に枝に 灯をともす
梅花
(
ばいか
)
可愛
(
)
や 春浅く満つ
28
年暮れて 有象無象の 声なき声 包んで降らん 新雪の夜
12
臥す妻へ味噌汁つくる年の瀬の寒き厨に湯気立ち匂ふ
55
飲みこんだ言葉がきりり鳴いている喉の奥から胸の中から
18
伊達巻の作りかた知る余白かな正月料理をひとつなまびて
21
一年を振り返ってみたところ今年の抱負が思い出せない
10
白き画布に 向えば百鬼夜行する 未知のイメージ 徐々に現る
27
クッキーが本当にたまに食べたくなる輸入お菓子の甘いクッキーが
8
冬晴れの富士はふわりと雲浮かべポパイのパイプ
燻
(
くゆ
)
らすように
28
もう一度食べたいものは母さんの生姜の利いた大きなういろう
16
散らかって調和のとれぬ中に居て落ち着けるのが我が家と知りぬ
15
病室の繭から出れば年の瀬のまちはわれをも主婦にもどしぬ
25
「お正月どこから来るの?」母さんは黒豆吹いて笑ってたっけ
12
初春と書けば幸が舞ふ気して賀状に添ふる温き言の葉
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