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何処に毒秘めているのか 雨の日はひときわ麗し紫陽花愛でる
17
要求を分かってやれぬもどかしさ 老犬何かを訴え続ける
24
珈琲の湯気ゆらゆらと 夜に溶け 遠くに灯りのともる日を待つ
32
さよならに聞こえてしまうありがとう 言えずに今日も またね で帰る
35
うたた寝の夢で良い歌詠んでいて書き留める前すーと消えゆく
22
船内の露天風呂より日本海眺むる先に故郷が待つ
21
亡き父の自慢の庭は花爛漫 届いた動画に故郷恋しく
18
木の下に食べかすありてヒヨドリが教えてくれたビワの食べごろ
24
我が夫
短歌
(
うた
)
は詠まぬが
短歌
(
うた
)
を読む 私の
短歌
(
うた
)
にも
厳しい批評
19
憂鬱が我を制したおとといに何があったと言うわけじゃない
19
「この夏を乗り切ってね!」と掃除する 唸りながらも頑張るエアコン
20
犬だけに吠えるという
犬
(
こ
)
に吠えられて「私は人間 犬の匂いする?」
20
老犬はおやつもパスして寝てばかり 心配よそに夢心地かな
19
記憶など捨ててしまえと言う君の若葉のように柔らかな脳
27
老犬の散歩を終えて夫言う「これが我が家の老老介護か」
21
乾杯のあの一瞬を懐かしむ 酒飲まぬ夫と静かな夕餉
26
優先席二回も譲られ改めて鏡で見たら ああ、やっぱりか
22
溶けぬようきっと急いで来たのだろうラベンダーアイス食べ頃で着く
25
食事終え今日はゆっくり茶が飲める ちょっと雑だが
息子
(
こ
)
が皿洗う
25
あなうれし赤ちゃんできたいちじくの米つぶほどの芽のふくらみて
22
しくじった!収穫一日待ったのに 庭は一面ビワの食べかす
23
吾が友の踏みつけられている人の自由訴う筆頼もしき
19
鳥が鳴く遠い日に聴いたその声のその鳥の名を知らずとも知る声
21
歩いたよ!ラインが届く
祖父祖母
(
ジジババ
)
に よーし、決まった今度のみやげ
16
トリミング 毛まみれ奮闘三十分 犬はスッキリ近づく夏に
17
愛犬は涼しい部屋で昼寝する 私はしのぐ扇風機の前
19
祖父祖母
(
じじばば
)
はスマホに釘付けそれぞれに 確かに見たよ!はじめの一歩
19
暑い日に涼んだ木の下懐かしく 桜は切られて残る切り株
24
保育園 階段ハイハイ登りきり「お兄ちゃん、いた!」笑顔の一歳
26
花びらが雨に濡れると浮き上がる 傘は未だかと梅雨入りを待つ
21
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