限りない星また星の中一つ僕に向かって光る星あり
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ニット帽母の手作り喜ばぬ私であった後悔と逢ふ
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空き缶のフタ外さなきゃ資源ゴミ外せば不燃ゴミになる謎
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いい母になってるのかな?亡き母に問えば揺れたる線香の煙
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麦茶煮て残り少ないティーパック一袋買う?答えてよ、夏
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花ニラの 白き帽子シャッポの 後ろから 百日草が こうべでる
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颯爽と走る若者つい見とれ 背中を見送る私と老犬
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画面には笑顔溢れると孫が 心によぎる会えない寂しさ
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サルビアはまた恋をして散ったとて風に舞っても紅を忘れず
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目覚めると空から銀の糸流れ秋雨といふ罪に打たれて
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かき氷味を覚えた一歳は 大きなあーんで兄の後追う
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清らかな流れのままに笹舟の精霊バッタの姿寂しい
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賑やかなさえずり声に見上げれば 豊作の柿でヒヨドリ宴会
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窓の外夜毎に通う三匹のヤモリ確かめ夫は寝床へ
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半月は 夜露の虹に つつまれて ななめ上向き 十五夜の夢
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一言も行くよだなんて言われないでも選んでる君の好物
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あんなにも偉大で大きかったのにこんなにも小さき壺に入るいる母 /13回忌の母
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雄大な桜島へ向け桃色のフェリーは湾を貫いてゆく
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アコーディオン蛇腹の吐息でうらかなしユーチューブより切なさが飛ぶ
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どうしたら 浄土へ着くか 今年あと 三月みつきと半分 ストーブける
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よく乾き衣類畳めば不思議なる吾は吾の香母は母の香
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一日ひとひだけ笑みのこぼれる桃色の芙蓉の花と背くらべする \ 敬老の日
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煎茶から焙じ茶に変え香ばしい色と香りに秋が近付く
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灯り消し 月の光に たたずめば わが身の影の 濃さにおのの
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「まだ読むの?」疲れた兄ちゃん逃げたいが 一歳あと追う「もういっかい!」
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やっぱりね楽しさ倍増アンサンブル フルートの醍醐味仲間と味わう
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二十年ここで寝たんだこのベッド 嫁ぐ日近し涙あふれる\思い出
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「受かったよ!」弾んだ声が忘られぬ 電話口に見た息子の笑顔\思い出
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帰り際こっそり小遣いくれた義母はは 微笑む写真を今日も眺める
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お彼岸が近づいて来て曼珠沙華ヒガンバナ 今年も変わらず頭を出した
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