Utakata
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水底
(
みなそこ
)
の魚みたいに六月の雨を聴いてる静かな雨を
20
一条
(
ひとすじ
)
の
炷
(
た
)
いた
香
(
こう
)
より 火をつけた
燐寸
(
マッチ
)
の
薫
(
かお
)
りに 心揺れたり
17
ふる雨はひとの想いの万華鏡 嘆きを廻せ労りとなせ
14
暑気払い 仕事帰りの ビアガーデン 辞めるアイツが 月を見ている
13
古家の解体現場聞こえしは若者の声異国のことば
12
重き荷を 一つ下ろせば又一つ 難問出づる世の常ならば
19
雨だれが腕にじんわり広がりて最早弾かぬ歳に成りにけり
11
ダイエット 今まで何度 誓っただろう たゆたっている 決意も 腹も
13
命日も 産まれた日さえ 忘れ去り この苦しみも いずれなくなる
21
引き継ぎの 挨拶に来た 足元に おろしたての靴 眩しく光り
17
ながめ降る白詰草の濡るる日にこずゑの鳶も羽を垂れにけり
10
よなかにね ちま猫ちゃんは てれびつけ おかあちゃんを
ねぶそく
(
寝不足
)
にする
25
ゼロとイチ、その差は大きい。奥底に、いっそゼロのままを望む私。
9
雨上がりぼくらが窓から見てたのは喧嘩をしない恐竜の群れ
9
ちゃっぴーよ 思ひ出にせし我が青春 かそけきベールをそっと剥がすや
14
巻き込んですまないしかしきみだけが喜連瓜破を正しく読んだ
9
スタンプに 返事をくれる 貴方には 私の愛を 残さず送る
9
「行きずりの情けは要らぬ」とカタツムリ 果たして道路を渡り切れたか
17
「ヌリカベ」と陰で呼ばれる厚化粧落とした時がまさに妖怪
11
つくづくと眺めし
経
(
ふ
)
れば
水
(
みづ
)
の色深く
染
(
そ
)
むらむ
集真藍
(
あづさゐ
)
の花
8
参観日 運動会と文化祭 卒業式も 僕だけひとり
8
「いきものを抱いていないと眠れない」「誘い文句にしては難解」
8
アンテナを上げむと屋根に登りしが足がすくみて何もせず降る
8
寝ころんで土曜の空気を吸い込めばこんなところにほくろがあった
9
今だけはぼくらが宇宙 駆け出して 三十二人の緑が踊る
8
餃子旅浜松駅のすぐ近く浜太郎にて十八個食う
7
白シャツでカレーうどんを啜るんだあたって砕けろそれが人生/「シミ」に想う
7
始めたてのころはブーストかかってた がちでネタないこっから本番
6
長靴を脱いだ足にも追いつけぬ君が私を母にした夜
6
涼感の枕カバーに身をつつみ眠るは我が子かでかいイモムシ
6
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