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結城 さき
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光陰つむぐ。
私から生まれた、私だけの三十一文字。
日本・世界の各地を訪れ、出逢った方々のお話から浮かんだことを歌に詠んでいます。
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長崎の 鐘の響きに 聴きゐりて 泪にくれる こころに添ひたし
9
通ひ道 先まはりして 身を隠す 君が通らば 愛告ぐる
刻
(
とき
)
7
優しさは 伏せていいから そばにいて ただそれだけで 元気になれる
9
髪を切り 口紅かへて 待ち合はせ 驚く顔を 愉しみにして
13
会議終へ 急ぎ社食へ 駆け込むも 待ち構へしは 完売の札
12
灰色の 冴へなき日々の キャンバスに
彩
(
いろ
)
を添へたる 君のまなざし
9
こつこつと 心地よき
音
(
ね
)
に 微睡みて ランチに行けず 会議に出たり
11
目覚ましが 鳴れども覚めぬ 朝こそは 口づけのみぞ 眼を開ける術
10
新緑の 風にまとはる コーヒーの 香りにはしゃぐ はぐれ蜜蜂
9
コーヒーの 香り漂ふ ベンチにて 本読むそぶりの 秘かな待ち伏せ
13
不祥事に 腹をも切らぬ 政治家の 武士道語る 笑止なるかな
15
奇を衒ふ 君のジョークに 吹きだして 昨日のことなど つゆと消へたり
9
生きたくも 叶はぬ遠き 人びとを 想ひて己が 贅沢を知る
13
身に沁むる 朝日と君の 抱擁に 一歩踏み出す 力を得たり
8
闇を切る 流るる星に 祈りしも 君の帰りは 終ぞ叶はじ
10
陽だまりの 丘に寝そべり 微睡みて 柔き口づけ 許したる午後
8
モミの木の ささやく声に 耳澄ます まるで私は ハイジかしらむ
11
君の待つ 駅へと急ぐ 車窓より ふたり
誘
(
いざな
)
ふ 風ぞ心地良き
10
霧深き 小径を走る そよ風に 乗りて薫るは 君の面影
11
雨の夜に 紛ふメジロの 鳴く声に 君の孤独を たとへ覚ゆる
18
恋ひ慕ふ あなたのもとへ 寄り添ひて 叶へ遂げなむ ふたりの夢を
15
海浜を 歩くふたりを 包み込む 柔き夕陽に 明日を託さむ
17
霧かぶる 木々の彼方の
光明
(
こうみょう
)
に 北の大地の 息吹をぞ知る
16
迷ひなく 手をさしのべる 優しさに ひとり墜ちたる 恋の暁
16
陽だまりの 丘に登りし 昔日の 想ひ出よぎる 君の墓前や
16
昇りゆく 君のたましい 月に乞ふ 迷はぬやうに 闇を照らせと
17
せせらぎを 泳ぐ花びら 追ひかけて 躊躇ひ覗く 春の望月
15
桃色の 絨毯踏むを 忍びなく 風に頼みて 道をつくらむ
15
汽車を待つ あなたの肩に 舞ひ降りし 花びらに願ふ 無事の帰りを
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桜映ゆ 水面に憩ふ 鴨たちも ふと花見とや はしゃぎゐるらむ
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