結城 さき
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光陰つむぐ。
私から生まれた、私だけの三十一文字。

日本・世界の各地を訪れ、出逢った方々のお話から浮かんだことを歌に詠んでいます。

霧深き 小径を走る そよ風に 乗りて薫るは 君の面影
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雨の夜に 紛ふメジロの 鳴く声に 君の孤独を たとへ覚ゆる
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恋ひ慕ふ あなたのもとへ 寄り添ひて 叶へ遂げなむ ふたりの夢を
17
海浜を 歩くふたりを 包み込む 柔き夕陽に 明日を託さむ
17
霧かぶる 木々の彼方の 光明こうみょうに 北の大地の 息吹をぞ知る
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迷ひなく 手をさしのべる 優しさに ひとり墜ちたる 恋の暁
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陽だまりの 丘に登りし 昔日の 想ひ出よぎる 君の墓前や
18
昇りゆく 君のたましい 月に乞ふ 迷はぬやうに 闇を照らせと
18
せせらぎを 泳ぐ花びら 追ひかけて 躊躇ひ覗く 春の望月
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桃色の 絨毯踏むを 忍びなく 風に頼みて 道をつくらむ
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汽車を待つ あなたの肩に 舞ひ降りし 花びらに願ふ 無事の帰りを
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桜映ゆ 水面に憩ふ 鴨たちも ふと花見とや はしゃぎゐるらむ
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雨やみて 窓に張りたる 花びらに とき儚きを 想ひ知るかな
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山肌を 染むるとばりの 残照に 君の面影 重ね映さむ
13
君がいま 帰るよすがに 宵どきの この身なりしを なべて託さむ
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岩肌に 沁むる霧雨 走り去りて 薫る草花そうかの 色新しき
13
在りし日の 君が遺せし 言の葉に 生きるよすがを 見出で安らぐ
17
ときめぐり 三たび春華に 出逢ひしも 君への想ひ いとも変わらじ
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はじまりの 光に抱かれ 導かれ 未来を拓く 入り口に立つ
17
たくましき 大樹に注ぐ 月あかり 零るる泪 乾かし給ふ
16
そよ風に 揺れる木の葉の 音色にも 春のきたるを 奏で知るかな
19
今はただ 去りて久しき 可惜夜の 余韻に浸る 君を想ひて
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海見つめ 君を奪ひし 訳問ふも 優しき波音 詫びに聞こゆる
18
西陽にしび射す 部屋の隅にて 泣く君の 髪に映ゆるは 明日への光
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柔肌に 触れしあなたの 指先に 偽りの愛を 悟りし夕べ
16
雪解けの 川面にゆる 灯火に 去りしあなたの 安寧祈らむ
18
隣国の 凶器まがもの絶えぬ この街に 穏やかなる日々 いつぞ戻るや
15
ふきのとう 摘みし 畔を歩みつつ 君が迎えを 小躍り待たむ
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戦争と 平和が織り成す この世界 平和のみにて いつぞ満つるや
17
人知れず 泪に咽ぶ 横顔に 胸に満ちくる 君の優しさ
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