Utakata
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星空馨(けい)
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画家。絵を描きつつ短歌を作っています。皆様のお歌が大好きです。笑ったり共感したり私の大切な交流の場です。ですからフォローは100%お返ししています。多作ではありませんが 宜しくお願いいたします。
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雪洞
(
ぼんぼり
)
に
睦
(
むつ
)
みて座る 人形の 頬の白さの 妖しき花冷え
27
王朝の 恋、桃の香に 重ねつつ
千歳
(
ちとせ
)
懐かし 雛の
貴人
(
あてびと
)
26
鉛筆画 モノクロームに 色彩を
描
(
か
)
き想像さする 事の豊かさ
27
星屑と 雪の結晶 合わさりて せせらぎ流る 冬の銀河は
31
吊り花の 皆一様に 首
擡げ
(
もた
)
曇天突き抜く 飢えるごとく
25
見る物に ただ鮮やかなる 色あれば 寒さ寂しさ 暖まりゆく
28
髪睫毛 眉毛も抜けし 抗癌剤 ウイッグツケマに 眉シールして
26
まどろめば 携帯電話の ベルの音 鈴虫のごとく 飛び交う車窓
28
明け方の 夢に出て来し 通学路 我が母も師も この世に亡きに
34
恋
(
こ
)
ふと
云
(
い
)
ふ
二文字
(
ふたもじ
)
の中に
綺羅星
(
きらぼし
)
と 風と泉と
夜櫻
(
よざくら
)
が
棲
(
す
)
む
29
海の街 淡き
海月
(
くらげ
)
の 幻か ビニール傘が 連なりて行く
27
夕映えに
潮
(
しお
)
は満ち行く
七度
(
ななたび
)
の 転生せむと おみなでいたし
28
うっとりと メロンの如く 美しき
罅
(
ひび
)
の
入
(
い
)
りたる 失恋も有り
29
病みて枯るる 早春の野に 一番星 水仙の花 光一筋
25
昼の月 凍らせ
蒼
(
あお
)
く 吹く風の
膨
(
ふく
)
ら雀の 胸毛返せり
37
パートナーの 無き円舞会
裾
(
すそ
)
の舞う フリルも哀し
佇
(
たたず
)
む影の
24
暖かく 陽だまりのごとき 母の部屋 うつらうたた寝 亡き母の夢
29
遊園地
回転木馬
(
メリーゴーランド
)
の回るごと 昔を今に 為す
由
(
よし
)
もがな
24
君と乗りし ジェットコースター 絶叫し 笑い合う日々 今は帰らず
23
幾重
(
いくえ
)
にも、巻きて開かぬ
内
(
うち
)
の花 春立つ今朝は 意地を捨て解かむ
25
白き鬼 心に飼いたる 哀しみに 豆つぶて打つ
明日
(
あす
)
は立春
29
むずかりて 泣く子の声に 似る冬の 風を抱きて 眠る
夜
(
よ
)
の月
28
朝昼と 陽だまりの庭で 食事せば パン屑拾う 鳥の目丸し
31
如月
(
きさらぎ
)
に 重ねる君の 外套に 常より顔の 小さく見ゆる
25
冬越せぬ 花の
骸
(
むくろ
)
を 土に埋め 来春にまた 逢はむと願う
34
嘗
(
かつ
)
て来し 森の温室 夜は冷えて 君の名付けし
星灯草
(
せいびそう
)
咲く
24
独
(
ひと
)
りだと 墓も建てれぬと 聞かされ 母の遺骨を
抱
(
いだ
)
き
戸惑
(
とまど
)
ふ
27
石畳
(
いしだたみ
)
の あの道のカフェが 恋しくて 窓際に座り あなたを探す
27
外に出ずる 気もなく窓に 添い見れば
碧空
(
あおぞら
)
すらも 雲重く見ゆ
28
幾年月 古りても思う 紫の 長き君の影 金色の野も
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