星空馨(けい)
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画家。絵を描きつつ短歌を作っています。皆様のお歌が大好きです。笑ったり共感したり私の大切な交流の場です。ですからフォローは100%お返ししています。多作ではありませんが 宜しくお願いいたします。

シリウスは オルゴールのごと ティンコロと 優しき音色で またたきており
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「さようなら」蒼くはかな五文字いつもじを 君がために知り 風と散りゆく
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薄氷うすらいの ごとき夕月 ふち欠けて 羽虫の飛びて 闇に溶けゆく 
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美しき 薔薇のカップを 並べ置き 誰ふるまう事なく カモミールの茶
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待つ人の 無き家の灯は 消え果てて 今庭に灯す イルミネーション
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蟋蟀こおろぎ の 部屋の何処に 鳴き居るか 去年こぞより声は 冴えて哀しき
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息切れて うずくまり居る 足元に 野菊は揺れり 晩秋の風
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越えて来し 花のむくろの死臭さえ 風の洗ひて 頬の透く頃
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ぷすぷすと 窓硝子鳴らし 光差す 瑠璃色の朝よ 庭に出でれば
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身を切れば 紅き血潮の 湧き出でむ 恋する記憶 失せにし今も
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「夜」の音 かすかに聞こゆ ゴーゴーと 眼裏まなうらに飛ぶ ちぃさき 星屑
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若き日に いさかそねみて 去りし人の  今何処にか 初秋はつあきの雲
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ぬばたまの 夜が朝連れ 去りしあと 龍が駆け抜け 東雲しののめと化す
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哀しきは 飛び立つ鳥の の音よ 暗き小部屋の窓に立つ我
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秋の陽の 背を暖める縁側の 虫の音は止みて 独り栗食む
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烏瓜からすうりの つる螺旋らせんは 無口なる 「自然」の漏らす 不意の冗談
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が胸は 遠き潮騒 いだかれて 桜貝となり 眠り漂ふ
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空中に ふわりと浮かび 揺れもせで 時とどめたる コスモスの花
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秋口は 哀しき夢を 見ることの 多くなりけり 虫の音に明け
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誤りて 南瓜切る手を 傷つけぬ ルビーの如き 血に見惚れ居り
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金色の 祭りに似たる実りなり 野に光満ち 風 幾筋ぞ
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闇夜でも ムーンライトとふ 焼き菓子を かざして見せむ 中秋明月
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ほろ酔いは 心地よきかな 締め付けし 帯の解けたる 思いこそする
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ただ黙し 憧れて生きむ 胸の闇に 閃光の花火 轟きて開く
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幼少に 給食残し 叱られて 今は完食せし 病院食
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点滴の落つるは遅く 雲速し 窓はキャンヴァス 茜雲あかねぐも染め
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患いて 焔の玉を腑の中に 抱えし痛み 君取り除け
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病院の ベッドで独りひとり見る空と 今年最後のツクツクボウシ
18
肝臓に しこりのあると 医師の言う 悪夢か現か あぁ藍染めの空
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うたげ終え 友飲み残したる 杯の 祭りの後に 似たる寂しさ
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