Utakata
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星空馨(けい)
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画家。絵を描きつつ短歌を作っています。皆様のお歌が大好きです。笑ったり共感したり私の大切な交流の場です。ですからフォローは100%お返ししています。多作ではありませんが 宜しくお願いいたします。
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シリウスは オルゴールのごと ティンコロと 優しき音色で
瞬
(
またた
)
きており
28
「さようなら」蒼く
儚
(
はかな
)
き
五文字
(
いつもじ
)
を 君がために知り 風と散りゆく
26
薄氷
(
うすらい
)
の ごとき夕月
縁
(
ふち
)
欠けて 羽虫の飛びて 闇に溶けゆく
27
美しき 薔薇のカップを 並べ置き 誰ふるまう事なく カモミールの茶
23
待つ人の 無き家の灯は 消え果てて 今庭に灯す イルミネーション
20
蟋蟀
(
こおろぎ
)
の 部屋の何処に 鳴き居るか
去年
(
こぞ
)
より声は 冴えて哀しき
28
息切れて
蹲
(
うずくま
)
り居る 足元に 野菊は揺れり 晩秋の風
27
越えて来し 花の
骸
(
むくろ
)
の死臭さえ 風の洗ひて 頬の透く頃
20
ぷすぷすと 窓硝子鳴らし 光差す 瑠璃色の朝よ 庭に出でれば
23
身を切れば 紅き血潮の 湧き出でむ 恋する記憶 失せにし今も
24
「夜」の音 かすかに聞こゆ ゴーゴーと
眼裏
(
まなうら
)
に飛ぶ ちぃさき 星屑
21
若き日に
諍
(
いさか
)
ひ
嫉
(
そね
)
みて 去りし人の 今何処にか
初秋
(
はつあき
)
の雲
24
ぬばたまの 夜が朝連れ 去りしあと 龍が駆け抜け
東雲
(
しののめ
)
と化す
20
哀しきは 飛び立つ鳥の
羽
(
は
)
の音よ 暗き小部屋の窓に立つ我
27
秋の陽の 背を暖める縁側の 虫の音は止みて 独り栗食む
26
烏瓜
(
からすうり
)
の
蔓
(
つる
)
の
螺旋
(
らせん
)
は 無口なる 「自然」の漏らす 不意の冗談
19
汝
(
な
)
が胸は 遠き潮騒 いだかれて 桜貝となり 眠り漂ふ
25
空中に ふわりと浮かび 揺れもせで 時とどめたる コスモスの花
22
秋口は 哀しき夢を 見ることの 多くなりけり 虫の音に明け
21
誤りて 南瓜切る手を 傷つけぬ ルビーの如き 血に見惚れ居り
19
金色の 祭りに似たる実りなり 野に光満ち 風 幾筋ぞ
20
闇夜でも ムーンライトとふ 焼き菓子を
翳
(
かざ
)
して見せむ 中秋明月
20
ほろ酔いは 心地よきかな 締め付けし 帯の解けたる 思いこそする
11
ただ黙し 憧れて生きむ 胸の闇に 閃光の花火 轟きて開く
11
幼少に 給食残し 叱られて 今は完食せし 病院食
15
点滴の落つるは遅く 雲速し 窓はキャンヴァス
茜雲
(
あかねぐも
)
染め
25
患いて 焔の玉を腑の中に 抱えし痛み 君取り除け
11
病院の ベッドで
独り
(
ひとり
)
見る空と 今年最後のツクツクボウシ
18
肝臓に
痼
(
しこり
)
のあると 医師の言う 悪夢か現か あぁ藍染めの空
13
宴
(
うたげ
)
終え 友飲み残したる 杯の 祭りの後に 似たる寂しさ
21
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