星空馨(ほしぞら けい)
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絵を描きつつ短歌を作っています。2019年に癌の告知を受け、それから闘病中です。その間に最愛の母も、心臓病で亡くなりました。母は最後まで私の癌のことは知らずに死んでいきました。小さい頃に父はなくなり、それから母と2人きりで生きてきたから、とても寂しいです。母を偲んだ歌も多いと思います。
尚、相聞歌に関しては妄想もちょっぴり入っています。お許しください。
皆様のお歌が大好きです。笑ったり共感したり私の大切な交流の場です。ですからフォローは100%お返ししています。多作ではありませんが 宜しくお願いいたします。

髪睫毛 眉毛も抜けし 抗癌剤 ウイッグツケマに 眉シールして
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まどろめば 携帯電話の ベルの音 鈴虫のごとく 飛び交う車窓
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明け方の 夢に出て来し 通学路 我が母も師も この世に亡きに
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ふとふ 二文字ふたもじの中に 綺羅星きらぼしと 風と泉と 夜櫻よざくら
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海の街 淡き海月くらげの 幻か ビニール傘が 連なりて行く
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夕映えに しおは満ち行く 七度ななたびの 転生せむと おみなでいたし
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うっとりと メロンの如く 美しき ひびりたる 失恋も有り
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病みて枯るる 早春の野に 一番星 水仙の花 光一筋
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昼の月 凍らせあおく 吹く風の ふくら雀の 胸毛返せり
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パートナーの 無き円舞会 すその舞う フリルも哀し たたずむ影の
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暖かく 陽だまりのごとき 母の部屋 うつらうたた寝 亡き母の夢
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遊園地 回転木馬メリーゴーランドの回るごと 昔を今に 為すよしもがな
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君と乗りし ジェットコースター 絶叫し 笑い合う日々 今は帰らず
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幾重いくえにも、巻きて開かぬ うちの花 春立つ今朝は 意地を捨て解かむ
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白き鬼 心に飼いたる 哀しみに 豆つぶて打つ 明日あすは立春
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むずかりて 泣く子の声に 似る冬の 風を抱きて 眠るの月
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朝昼と 陽だまりの庭で 食事せば パン屑拾う 鳥の目丸し
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如月きさらぎに 重ねる君の 外套に 常より顔の 小さく見ゆる
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冬越せぬ 花のむくろを 土に埋め 来春にまた 逢はむと願う
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かつて来し 森の温室 夜は冷えて 君の名付けし 星灯草せいびそう 咲く
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ひとりだと 墓も建てれぬと 聞かされ 母の遺骨をいだき 戸惑とまど
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石畳いしだたみの あの道のカフェが 恋しくて 窓際に座り あなたを探す
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外に出ずる 気もなく窓に 添い見れば 碧空あおぞらすらも 雲重く見ゆ
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幾年月 古りても思う 紫の 長き君の影 金色の野も
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野苺の 野で初めて 君に会いし朝 良きことで今日が 埋まる気がして
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冷え冷えと モノトーンの野に 捨てられた 片方の靴に まぶす粉雪
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雪の屋根より 滑り落つ音の 轟きて 暫し休める 編み針の先
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前世の 記憶を垣間かいま 見たような 霧と光を からめたる風
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病みて臥せば 枕は砂漠の砂となり うずもれ星と 眠り落ち行く
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捨てられぬ 古き手紙の 薔薇色に 変色すまで また仕舞い置く
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