星空馨(けい)
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画家。絵を描きつつ短歌を作っています。皆様のお歌が大好きです。笑ったり共感したり私の大切な交流の場です。ですからフォローは100%お返ししています。多作ではありませんが 宜しくお願いいたします。

てん裂けて 矢の如く鳥は 飛びゆけり 視線も合わぬ 異郷の住人
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泣き顔の 眉にも似たり 紫の 細き三日月 連れて歩く
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桃色の 点描の星 コスモスの 瞬く丘は 夢をまとえり
25
海の藻と 消えゆく身なら この髪に くちづけせし君 星屑を撒け
20
厳かに ソナタ奏でて 昇りゆく 月の丸さの 不可思議な夜
24
ビーバームーン アルデバランと スバルもそろいぬ 見逃すまいぞ 夜空の饗宴
20
在りし日に 母の集めし 人形の 我に似つること 今気づきたり
29
薄紅うすべにの 夢も想ひも 捨てたれば 身を罰するごと ニガウリを食む
23
インディゴに すでに染まりし 夜の街  あの日のカフェを 探し彷徨さまよ
25
紅葉こうようは 赤き金魚の形して 碧空あおぞらの池で 泳ぎ舞い散る
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シリウスは オルゴールのごと ティンコロと 優しき音色で またたきており
30
「さようなら」蒼くはかな五文字いつもじを 君がために知り 風と散りゆく
26
薄氷うすらいの ごとき夕月 ふち欠けて 羽虫の飛びて 闇に溶けゆく 
29
美しき 薔薇のカップを 並べ置き 誰ふるまう事なく カモミールの茶
25
待つ人の 無き家の灯は 消え果てて 今庭に灯す イルミネーション
22
蟋蟀こおろぎ の 部屋の何処に 鳴き居るか 去年こぞより声は 冴えて哀しき
29
息切れて うずくまり居る 足元に 野菊は揺れり 晩秋の風
27
越えて来し 花のむくろの死臭さえ 風の洗ひて 頬の透く頃
20
ぷすぷすと 窓硝子鳴らし 光差す 瑠璃色の朝よ 庭に出でれば
24
身を切れば 紅き血潮の 湧き出でむ 恋する記憶 失せにし今も
23
「夜」の音 かすかに聞こゆ ゴーゴーと 眼裏まなうらに飛ぶ ちぃさき 星屑
21
若き日に いさかそねみて 去りし人の  今何処にか 初秋はつあきの雲
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ぬばたまの 夜が朝連れ 去りしあと 龍が駆け抜け 東雲しののめと化す
21
哀しきは 飛び立つ鳥の の音よ 暗き小部屋の窓に立つ我
28
秋の陽の 背を暖める縁側の 虫の音は止みて 独り栗食む
26
烏瓜からすうりの つる螺旋らせんは 無口なる 「自然」の漏らす 不意の冗談
20
が胸は 遠き潮騒 いだかれて 桜貝となり 眠り漂ふ
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空中に ふわりと浮かび 揺れもせで 時とどめたる コスモスの花
24
秋口は 哀しき夢を 見ることの 多くなりけり 虫の音に明け
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誤りて 南瓜切る手を 傷つけぬ ルビーの如き 血に見惚れ居り
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