澪標
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終わらない夜を夢に見て眠り続けよう
受験生から浪人生になりました。理系にしか読めないような歌を詠みたい

きみに会う予定がわたしの睡眠剤 やわいときめきかかえて眠る
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きみの好きな音楽聴く気になった時 この人が好きと強く感じる
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ひとは思う 死が物語の終わりだと 死ぬまで終わらぬとは限らないのに
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お別れはなにも言わずに微笑みたい だってアウトロはピアノソロがいい
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伸びた髪切らずに纏め黒リボン きみがリボンの子と呼んでくれたから
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一年のトッププレイリストから 流れるのすべて君とのあの日々
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花粉症 詰まった鼻腔ごくたまに くぐり抜けてく、キンモクセイが
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木枯らしが冷たい鼻と熱い頬 紅く染めるのは冬への恋慕
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愛着と渦巻く感情ファルマコン きみを愛でた LD₅₀だけ
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頬撫でる風が冷たく感じた時 その瞬間が夏の終わり
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こがらしが溢れる涙冷たくする ぶっきらぼうなやさしさ感じて
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花粉飛べど煌めく秋旻見るだけで 許せてしまう狡猾な秋へ
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終末よ訪れるなら今日この日 二人の幸せ願う来世も
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見知らぬ人の幸せ願う短冊の となりであなたの幸せ願う
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教養のないわたくしの語彙不足のせい 言語化に伴う矮小化が憎い
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明けぬ夜ないこの世界の仕組みのせい ゆめゆめ眠れず、夢も見られず
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若い母の苦労をこめた英和辞典 慈しむように表紙を捲る
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ありふれた愛の言葉じゃないけれど 死ぬ迄おそろいの空気吸っていて
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雨止めど終わらぬ晴れもないからさ お気に入りの傘、またねと仕舞う
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単調な七小節を過ごしても たまに雨降り、季節は移り
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卒業前 閑散とした教室に はじめて響く換気扇の音
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明けぬ夜ないと大人は言うけれど 終わらぬ夜を夢見て眠る
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窓の外 わたしを魅せた黄金色 白銀に変わり、いつしか消えて
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我儘な幸福に縋るわたしとは ここでお別れ だいすきでした
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女子高生、最後の季節訪れて 蝶々結びでマフラーデビュー
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駿台の二日の気遣い無下にして 共テ模試後に通常授業
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一期一会 バスで出会ったおばあちゃんの くれたぬくもりコーヒー手に握りしめ
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片恋を始めたときから伸ばしてる 黒髪ついに貴女に追いつき
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幸福を追うばっかりに過去に手を 伸ばしてしまうの、未練はないのに
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業火より人肌ずっとあたたかい わたしの骨は体温で焼いて
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