Utakata
登録
Login
サイトのご案内
澪標
フォロー
10
フォロワー
8
投稿数
53
終わらない夜を夢に見て眠り続けよう
受験生から浪人生になりました。理系にしか読めないような歌を詠みたい
1
2
次 ›
最後 »
花粉症 詰まった鼻腔ごくたまに くぐり抜けてく、キンモクセイが
8
木枯らしが冷たい鼻と熱い頬 紅く染めるのは冬への恋慕
12
愛着と渦巻く感情ファルマコン きみを愛でた LD₅₀だけ
5
頬撫でる風が冷たく感じた時 その瞬間が夏の終わり
7
凩
(
こがらし
)
が溢れる涙冷たくする ぶっきらぼうなやさしさ感じて
10
花粉飛べど煌めく秋旻見るだけで 許せてしまう狡猾な秋へ
7
終末よ訪れるなら今日この日 二人の幸せ願う来世も
7
見知らぬ人の幸せ願う短冊の となりであなたの幸せ願う
12
教養のないわたくしの語彙不足のせい 言語化に伴う矮小化が憎い
7
明けぬ夜ないこの世界の仕組みのせい ゆめゆめ眠れず、夢も見られず
9
若い母の 苦労をこめた 英和辞典 慈しむように 表紙を捲る
11
ありふれた愛の言葉じゃないけれど 死ぬ迄おそろいの空気吸っていて
7
雨止めど 終わらぬ晴れも ないからさ お気に入りの傘 またねと仕舞う
10
単調な 七小節を 過ごしても たまに雨降り 季節は移り
6
卒業前 閑散とした 教室に はじめて響く 換気扇の音
12
明けぬ夜 ないと大人は 言うけれど 終わらぬ夜を 夢見て眠る
17
窓の外 わたしを魅せた 黄金色 白銀に変わり いつしか消えて
10
我儘な 幸福に縋る わたしとは ここでお別れ だいすきでした
4
女子高生 最後の季節 訪れて 蝶々結びで マフラーデビュー
10
駿台の 二日の気遣い 無下にして 共テ模試後に 通常授業
8
一期一会 バスで出会った おばあちゃんの くれた
ぬくもり
(
コーヒー
)
手に握りしめ
13
片恋を 始めたときから 伸ばしてる 黒髪ついに 貴女に追いつき
9
幸福を 追うばっかりに 過去に手を 伸ばしてしまうの 未練はないのに
8
業火より 人肌ずっと あたたかい わたしの骨は 体温で焼いて
12
朝が来て お別れするの 辛いから 布団もろとも ふっとんでいくね
6
時代かな 夏が終われば 秋は
柿
(
欠き
)
季節も来ねば 鐘も鳴らぬが
7
行事行かず 一番好きな子 連れてって 二人だけの 校外学習
8
帰り道 まだお日様の 顔見えて 明るいはずなのに 何だか寂しい
12
落陽が 濡れた石段 降り注ぎ 神社に誘う 赤絨毯ね
9
月曜日 朝の先頭 車両では 赤シートの死体が 転がっている
8
1
2
次 ›
最後 »