Utakata
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はたはたやま
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のんびり詠んでいます
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あどけない笑顔に沿わぬ高身長 そうかお前ももう十二歳
9
本当の自分を映す 八咫鏡
(
やたかがみ
)
風呂場で今日も 酷にたたずむ
2
「女性には年齢制限ありません」平気でのたまう フェミニスト女史
4
現代が まだ氷河期という事実 信じられぬが それが真実
4
自らの 運命に抗
(
あらが
)
うように ひたすら歩く われの醜さ
3
敗戦後 七十八年経ってなお 同じ言説 みんな気づいて
3
模造紙に 小5の課題作り終え しばし眺める よくやった俺
7
ひさびさの 満員電車に辟易し 徒歩通勤を決意した朝
6
敗戦の辛い記憶を紛らわす 高校球児の汗が眩しい
1
敗戦を「終戦」とするマスコミに 他人事としたい気持ち顕
(
あらわ
)
る
6
長男の 「麦茶がうまい!」のひとことで ビールを探す手を引っ込める
7
六千円あればなんでも買えるね!と 小遣い喜ぶ中三男子
8
年休を 取れと言われて家に居て 家事する妻みて こころそわそわ
5
夏台風 なんでそんなにまようのさ 石垣行けずに 愚痴る我が子ら
6
飼っていた小魚の死に涙ぐむ次男見てやや安堵する我
(
われ
)
7
肌を焼く夏の日差しを避けるべく 細い電柱の影に隠れる
6
寝息たて 眠る姿見せてくれる 親孝行を欠かさぬ我が子
7
「むかしはね、立ってプレゼンしてたぞ」と 言いたい気持ち ぐっと堪える
4
消費税 免除の中小企業様 便乗値上げは保留が道理!
5
置き配を不審荷物と勘違い 警察呼ぶ母 急ぎ制止す
6
妻と行く ひさかたぶりの買い物に 運動靴の紐締め直す
4
これ以上誰にも逝ってほしくない 川には誰も入ってほしくない
3
たどたどしい口頭試問に相反す、完璧レポにChat GPTの影
6
山笠
(
やまかさ
)
の路を辿って歩く折、吹く汗に知る勢い
(
きおい
)
水の意味
4
梅雨空の雲の切れ間にのぞきたる 蒼穹の青 夏がまた来る
8
目を閉じる アメフルヨルに 耳立てる 眠れぬ夜を しばし愉しむ
6
てくてくと家路を急ぐ足元を 紫に照らす夏至の夕空
6
ショーウィンドウに 映る醜悪な自分を 振り払うように 早足で歩く
5
神決めし
命
(
めい
)
に逆らうは冒涜と知りつつ薬にこやかに出す
3
サルでさえ反省するのに君たちは。世界水泳も電通の餌食
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