オメラスを 去りて彷徨う道半ば 自由という字の 檻に似ており
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飴玉をしょっぱいやつにかえようか散歩途中に思ったりした
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快晴の公園で笑う君が好き 僕の醜貌も霞むから
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頬を伝う 老父の涙 復讐の 獣に人の 心宿りぬ 「トロイ」オマージュ
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デジタル化 紙がなくなり スマートに 同時に気付く アナログの良さ 
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錠剤に頼り切るのも悪しきかとものの試しに寒天を食う
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パトカーが俺の後ろを走ってる  一緒に町を守りませんか
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歩きたい気分だったの 指図など届かない二駅先へと
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純白のレースみたいな一輪のトルコキキョウを空き瓶に挿す
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はじめまして、愛しい君。百年ぶりですね。
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遠き日に 思いを馳せる 夏の日の  秋風立ちて 葦の葉戦ぎ 川の音ね遠く  忍ぶその影 歌を詠む 
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妻とふたり 心身ともに 健やかに 理想は共に ぴんぴんコロリ
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カンガルー 厳しき自然 母子ともに 乗り切ってなお まだまだ続く
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ほの暗い体育館に残る音 セロハン越しに光る粒たち
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はじめての 発表会にて サックスの 音色響かす つまを見守る
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高市氏 俺とおんなじ 「Rock」ロック 世代 土俵は同じ 政策論議
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約束ちぎり場所 窓から望む 蒼天の 南山なんざん肴に こいねがうけり
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複垢の全部が一緒のタイムライン 私はほんとにつまらぬ人だ
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あるあるな友情努力勝利なる ジャンプ理論に則した「大河」
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名残惜し城下の桜ありがとう風がささやくまた来春に
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山吹の 一重と八重のありしこと 知らずを詫びる 咲き満つ花に
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うしろ髪 しなやかに揺れ 残り香溢れ  生きる満ちる 乙女去り 春惜しむ
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昆布こぶかせシャキシャキセロリ浅漬けに 夫の「美味い!」にドヤ顔返し
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ストーヴの石油も尽きて仕舞ひ頃 兜を飾る相談をして
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胸骨に風を受け止め七分丈 床屋帰りの頭撫でつつ
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ほんのりと春にきえゆく雲色は舞うひとひらの花びらのよう
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現世で 能ある人に まことなく 足を洗えよ 分相応に
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昨日落としたポップコーン今日食べる 思い出の味 しけた塩味
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春の陽にひときわ映えし花蘇芳はなずおう日々楽しめというが如くに
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遠き日に 思い馳せる 夕暮れは 秋風立ち 葦の葉戦ぎ 山の端陰り 茜色
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