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また今日もものがたりたち眠らせるため古書店の明かりが消える 

ひとさじのナツメグをふるグラタンの香のなつかしき夏めぐりきぬ 

をかやまず水鶏くひなの叩くらむものを思へば明けぬ夏の夜 

実在が迫る!発話の少なさに次元の壁を叩き続ける 

玉水は軒に糸引くささがにの雲に閉ぢたる五月雨の空 

トレロカモミロをとこのなかのをとこなりたたかひよりも昼寝のすきな 

文字越しに彼の世界を覗き見る彼女を愛し捨てる運命 

隣人が帰ると必ず雨が降るきっと龍神の加護を受けてる 

教科書のなかで舞い散る金色のエリスの嘆きノートに写す 

茂りあふ木の下闇を隔てつつあたりを照らす卯花の 

潔癖な貴方の白に染められてカレーうどんが啜れずにいる 

触れたなら ひやりと香る 木百香 緑は萌える 枝は伸びゆく 

「ただいま」と言うあなたに「おかえり」と言うだけの仕事、心臓ないけど。 

もう少し隣を歩いてほしいから知らぬふりした折り畳み傘 

もの言わずぼくに寄り添うきみの髪 雨のにおいが梅雨を知らせる 

若き時太宰の本を読み耽りセンチメンタル斜陽館を見る 

日陰から日陰にはしる子供らの髪にからまるプールの匂い 

優しさは花に似てると言うけれど日が当たらねば芽吹きもしない 

キチガイになれたら楽な人生だ。楽な人生、楽な人生 

目の前のあなたと向かい合う時は化石を発掘してゆく気持ち 

小鳥達電線の上をてんてんと小股に早歩き続けるかな 

かれはてしなみだのもとをたづぬればかなたに消ゆるなつの逃げみづ 

夜もすがら鳴く水鶏くひなにや合はすらむ軒端を叩く五月雨の声 

僕たちは鱗をきらめかせて泳ぐ流れに逆らい身を委ねつつ 

君の瞳のレーザービームで俺の世界は焼滅したんだ 

古写真 手に取り見れば 色あせて しかし脳裏は より鮮やかに 

鈍色の空の隙間を縫うように今はまだこの悲しみと共に 

今夜から一人で眠ると思っても、寂しくはない、ことが寂しい 

君からの手紙と青春の記憶を今朝あの部屋に捨て置いてきた 

二度寝してなんだかすごい夢を見たけれど忘れた前世のように