年またぎ寒空のなか過ごしたる まだ芽もいでぬ十七の夜
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弁当を 食べるときだけ マスク取る 見られることも 苦しみの内
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TAB譜なく五線譜睨み運指読む もどかしき日々遠回りして
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スマホなくガラケーもなくひたすらに 一期一会の重きひととき
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雲間から落ちたる雪に罪はなし 向き合う人の覚悟にぞ寄る
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先輩は遠き道ゆき年賀状ぼくの世界の中心はここ
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落ち込んでゐても平らぐドブ色の朝ラーメンに半ライスつけ
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投函のあとのまつりの息白くこはしたくなる郵便ポスト
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一文字の怖さをおもふ礼状の誤字指摘され電話をかける
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パソコンを 二台並べて 何をする 異常を来す 老いぼれ爺
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「ほら来たよ」 赤い頬して君がいう 学校祭の秋の日のこと
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慣れてきて ぞんざいになる わが言葉 初心忘れる 人の弱さよ
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俺のいる地域だけ雪雲が割れ晴れた。モーセの気持ちがわかった。
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AIに心配事を話しける かのSFの幕開けを見る
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荒川の冷たい風が吹く中を 彼は一人で何を思った
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年初から 小さき者らを 恐がらせ 大きな指に マリッジリング
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縊死遺体 電車の窓から目撃す 荒川土手の橋の下陰(110番しました)
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夕刻の暗闇迫る郊外に無灯火のままスマホ見る君
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九時半に床に入りたる幸せを 二時に目覚めて 二時ふたときまどろむ
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年賀状 返信用の 葉書には 自作の馬の イラスト挿絵
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朝早く 職場近くの 駐車場 ポールを下げる 凍てつく作業
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何気なく 弁当袋 動かせば さっと戻した 七色の虹
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たくさんの言葉を並べて伝えても伝わったのは言葉だけ
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君の言う「なんかばっかり」 ナイフです 短歌ばっかり あいすみません
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ねこたちは おやつもらって まんぞくよ それぞれのばしょ ねんねするのよ
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元日の相棒見ながら ぐったりと 布団かぶって 体力温存>明日病院ふたつ
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公園の敷地半分削られて なんとか残った遊具のパンダ
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一回生暗い茶色が臆病な君の一歩をあらわすようで
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お菓子でね家を作るなら大工さんパティシエさんの共同作業
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冬服は地味な色ほど暖かい今日もぬくぬく根拠はないけど
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