久方のブログのコメント開けたれば遠きより石 凍える朝よ
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時間の矢不可逆にして 幼な子は はじめの一歩に未来を記す
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目薬をささんと上をみれば空いっぱいに空 よこぎるカラス
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カーテンを あけて光を 入れましょう そして最初に 光があった
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まふらーの 長さもちゃんと 合わせたよ ちま猫ちゃんと これでつういん通院
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お年賀を 最後の2枚 書き上げて 旧友へどうか 想いよ届け
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ひさびさに ぼーるであそんだ あとがあり ねこ母うれしい げんきがでたのね
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僕らにも体に季節が宿ってる冬は膨れて糖分ためて
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題∶朝、家人が皿を洗うのを見て 「帰宅後に 確かにしまった はずなのに 何処(どこ)ぞへ消えし ケーキを偲ぶ 」
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思うまま綴る言葉は笑っちゃうくらい陳腐なわたしそのまま
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ベストイレブン 今日はその下 僕は双子座
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群れをなす数字の中に我と似てただ一つだけ孤独な素数
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クリスマス余韻に浸り 翌朝も 耳に残りぬ 聖夜の曲が
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心臓を射抜く銀なら弾丸なんかよりもその髪と眼がいい
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今日も行く寄り道、抜け道、獣道、細き道ほど魅力に満ちて
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冷え込んだ 朝外はさぞかし 寒かろう 猫さんたちは 丸くなってる
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ひとまわり小ぶりになったか…でもないか おろしたてなる固形石けん
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隣人の綿入れはんてん久留米柄 年中作務衣の洒落たイケオジ
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降誕祭クリスマス 泡立つ硝子の キャンドルよ トゥリーの陰の 異国の想い出
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病院の陽だまりに咲く言葉たちケーキ三つのメリクリの午後
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我が愛猫きみの 異変に気付き右往左往 孫子と同じ心配尽きぬ 
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Amazing 地球ここに生まれた 一瞬の 奇跡をいわえ Amazing Grace
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つきつぎと 羊が柵を 超えてくる 眠くなるたび コケるのやめて
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普段着で 告別式で 挨拶し あれが二代目 大丈夫かあれ
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5年待ち 予約してたの 忘れてた 5人目の彼 マジで!と誤認
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一石を投じる僕は流れ者 重たい石は遠くに「エイヤッ」
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「ヨシコとわかれさせて」と泣く美丈夫を女が演じるまでは死ねない
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醜さと不躾を込めた歌を吐け! ガスで降る雨を杏花と呼ぶか?
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紫に染まる私と排水口 明日の夕餉は里芋にしよう
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プレゼントとかいらないよ サンタさん、しんどい気持ち消していってよ
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