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地吹雪の車内でかける音楽は敢えての夏曲脳をバグらせ
17
近頃の流行りだけれど若い子の涙袋のメイクはキショい
15
冬枯れの 木にも命が 脈々と 枝を払いて 春を待ち侘び
22
ディズニーの鳩はいくらか肥えていてたぶん僕より豊かな暮らし
15
爪切りが何処かに消える謎の解 時空の裂け目は僕の側にも
15
ウイルスは稀に網膜惑わして街のカラスが青く見えたり
11
開け放つ車庫シャッターの白矩形円弧描いて鳥が飛びゆく
14
金色の銀河が爛爛子猫の目 はじめましての小雪がほろろ
8
宇宙人だからなんだワこの
地球
(
ほし
)
は アタシに優しくしてくれないの
7
残業をバックレ競歩で出る職場今日の寄り道本屋でキマり(頑張るミドルシニア)
10
音持たぬ君へ詠える愛ひとつ 枯れぬ感情に事の実熟れて
7
寒椿 横目に眺む 帰り道 ねこたち お腹すいてないかい
21
その消費それは誰かの給料に この給料は誰かの消費
19
雑踏のモハの車両を貸し切って君と過ごした一駅の旅
7
なるようになるしかならぬ選挙だがどうかこのうえ悪くしないで
17
久々に家の電話にかかるのは懐かしき人選挙期間で
8
観たかった映画がサブスクご褒美だ「スマホ×ステレオ」プチ映画館
11
乗り過ごす眠りをさそふ温度よな 電車のシートはまんじゅうふかし
18
最先端 翻訳アプリ 操れど 我は普通の 会話がしたい
9
真っ白な皿に積もりし埃だけ拭かねば固まり汚れとなりて
14
雨粒が私の涙を連れて行く 世界を巡る旅の途中で
9
青らしき明けたばかりの冬空を 塗り籠めていくうすい排ガス
4
青い春 頬杖ついた 君を見て シャツの
釦
(
ぼたん
)
に なりたいと思う
12
思春期は
辛
(
つら
)
く
険しく
麗
(
うるわ
)
しく 『生きる』が多く
積
(
つ
)
まれし日々よ
10
豆まきて 鬼
諸共
(
もろとも
)
に 大寒も 次の年まで しばし隠れる
10
もう会わない人のために綺麗な字を書く朝
9
とにかくもう走りたくない
17
の電柱の横を駆け抜ける朝
7
遅刻した彼がマフラー踏んづけて 教師より
先
(
ま
)
ず 私に謝れ
10
留守録に入った自動音声の詐欺のデタラメ聞いてる厄日
17
戦闘機 隣のあなたの声も消え だからうつ向き咲くの、白百合
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