気力ある時に作ったシステムは気力ない今役に立たない
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凛とした凍てつく朝に ペダル漕ぐ きょうも元気だ わたしはまだまだ
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いつからかからだの不調あれこれと 数値が気になる特定健診
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陽を浴びて新幹線は疾走す のぞみ燃え立つひかりの矢なり
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白内障目を患いし我が猫は勘を頼りに平明に生き
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翼竜は自由だったか ささくれのない指先のやわらかなこと
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坂道を目線でなぞる 白亜紀になったらきみに告白するよ
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車上からチャリ駆けて刹那の鳴き声 目でキャッチ木隠れメジロ朝の幸運
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あと七日なのか 愛犬あのこない 日々ひび去年きょねんいまよしもなく
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ねえ、あなた 言いたいのに言えないで 五十二年 今年こそはと
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風呂上がり柑橘の香を纏いし君よ 肩には泡のひと筋残れり
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葬送のリフレインだと言う母にフリーレンだと今日もリフレイン
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水族館 青い光が 笑み照らす ペンギンよりも 君が愛しい
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答えなら無くてもいいんじゃないかなぁ?求めるだけが解じゃないから
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足腰に力入らず お座りも儘ならぬきみ 寿命乗り越へ
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ああどうか君のみずうみにこの雨がずっと降り続けますように
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初場所や天皇一家の臨席に 歓声あげる今も臣民
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だれもゐない朝の工場闊歩するおのれひとりの冬であらねど
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月が綺麗 喜ばせたい ただいましてね あなたのLINEに私は揺れる
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虹立てば狐が纏ふ白衣 嫁ぐ日の雨しめやかなるあと
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今宵こそ回り道せむ 蒼き森  月のあかりを地図として踏む
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痩せたいは仲間を作り 太りたいは敵に回す どちらも切実
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幾たびの 心変りを 重ねても 星をひき連れ さざ波はあり
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インクルーシブレストラン「どうしたん」言うくらいもう完食と笑み
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耐えゆけば枯れ野の果ての陽だまりに食欲めばえおでんの香り
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手拭いのプリント格言可笑しくてフレーム探しに自転車で百均
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吾が作る 醤油の染みた玉コンの 湯気の向こうに冬晴れの空 
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うがち過ぎ ただの写真を 見て騒ぐ 不倫浮気に 心霊UFO
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白髪染 もう面倒だと ウィッグか 人の目すぐに 慣れると言い聞かす
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もう切るよ おやすみなさい もう切るよ おやすみなさい もう夜が明ける
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