恥じている日々のやり直し量子旅行 細胞足らずにヒトでなくても
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正直君のこととか興味ないどこで死のうがだれが死のうが
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はた気づくここはいつぞや見た岐れ路をまた右に曲がつている右折右折右折右折右折右折右折右折右折右折右折
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意識する遺書の宛先は人の子の私へ 体を奪ってごめん
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いつもなら 似合わぬだろうと 避けていた  勇気をだして 新たな私
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躁が来ることだけ願って見つめてる 天の明かりが神になるまで
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ゆふぐれの波打ち際にくづれゆくちいさな城のひとかけのゆめ
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総長との 対談進み 先生は 足組み給う ミモザの前に /3月8日坂口志文特別栄誉教授と熊ノ郷淳総長対談
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悲しみを 日記の様に うため 歩みし二年 読み返す初詩しょし
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久々に 風邪をひいたか 重い腰 上げて加湿器 お手入れからだ
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あんな妄想をしてしまう僕は多分君のことを愛してない
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すいませーん ボールを拾って 投げてやる 別れ話を してる途中で
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青天のもと 満開の早桜 メジロをおびき寄する 蜜の香
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倉庫へと続く薄暗いこの廊下。あの人と二人、歩いた廊下。
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同じ夜が配られたらそれぞれの窓にそれぞれのあかりが灯る
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上の句も下の句ももう浮かばずに ただ時だけが浮かんで消える
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「かわいい」と言ってくれたのはあなただけ。「付き合えない」と言ったのもあなた。
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キラキラとまばゆ水面みなも見上げると 飛行機雲が果てなく延びる
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中東に 捧げる言葉 なけれども 虚心坦懐 鎮魂歌聴く
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京の寺 友と座禅で 雑念を 洗い流して 一歩踏み出し
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植民地支配のやうにアメリカのねっとふりっくすだぶるびーしー
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並列で春夏秋冬って書くことに抵抗したい雪国の人
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苔の森をオレンジの幕が閉じれば街の灯りを補うような星々
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ママたちが見向きもしないおんぶ紐保育士たちは心に結ぶ
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母と医師姉妹のように会話するナースステーションカウンター越し
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カニューラもドレーンも下げてはしゃぐ子等小児病棟エレベーター前
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許されて安穏感ず関係を持たず久しき月日流るる
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孫に会うただそれだけの為国境を越えるかのよな受付業務
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寒の戻り帽子おさえる手も凍え飲みにいくんだ呑みにゆくのだ
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町内のスタバは異国のバル化してガラスづくしのそとにふく風
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