ひとカラで防音四面を震わせて天まで届け魂の聲
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いつもより長めに喋った三毛猫の、うにゃうにゃぷぷんは年始の挨拶。
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便りあり支えなき父歩けぬと冬柿の枝さぞ細かろう
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大晦日目覚ませば小雪の世界安酒にベーコン辛子漬け
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うしなひぬ人の命の 尊さを思ひし 切に健康祈願/初詣
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鉛筆を削り君との思い出を思いつく限り書き留めておく
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霜の声 背中を押されるあの頃の 貴方の事が 冴えてしまう
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国道の真ん中転がる青きクマぬいぐるみ 拾ひバス停ちょこんと立たせ
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ただ二日前に過ごした大晦日とても昔と思ってしまう
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過去ペット 皆性格 異なるよ そこがたまらず ふえるよペット
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手のひら見つめ独り言つ「迷って悩んでなんぼだよ叫んで泣いてなんぼだよ」
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言われます 良くそんなにも 覚えてる 楽しい事も 苦しい事も
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今年こそ ファイナル突破 コンクール 実は真面目と 娘にバレる
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薄っすらと積もる雪踏む踏んづけて落ちた柿の実潰れてあか
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甲斐かい有って補充重ねるお節物い売れ行きはやはり嬉しく
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おおとりの囀り 光陰ときは潔し 見ずともよしの 吉野の花か/おおとり→大トリ
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このところ 学生時代の 友らとの  距離の取り方 わからずにいる
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ベッドで一人涙を流す 誰も助けてくれやしない
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君という夢を見させてと願って 課題に向き合う一月一日
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今年こそ身体を変えようとランニング 木枯応えて三日坊主
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この「曲」は1歩踏み出す勇気湧く この「演奏」は立ち止まり聴きたい
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チビ猫は 海苔すきだけど 味海苔は だめなのでしゅよ ふつうの海苔で
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こぷすいコップ水が すきなニャンコよ ちま猫ちゃん おみずたくさん のむのがよいよ
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旧友にメールを返し 餅を焼く 少し寝過ごした 正月2日
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枝葉なし刈り込み過ぎたミニ盆栽 春の楽しみまたひとつ増え
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冬空に桜の枝は天高く雲をつかんで綿あめの木で
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言の葉の樹々からぽたり一雫ひとしずく 波紋にゆらり 木の葉は回り
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正月も 妻はローソン 出かけたよ 年中無休 パートはえらい
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鉄橋を渡る列車の音でさえやさしく響く もうじき夜明け
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めぐっては消えないままの後悔が午前三時にわたしを起こす
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