Utakata
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L
I
N
E
にて通信したき
夫
(
われ
)
なるも オンデマンドなる
妻
(
きみ
)
の扱い
9
緑と青呼び名にしきたりある国に トマトと青じその和クルス
5
お電話ありがとうございます俺です俺を構成する
42
ガロンの憎しみ
5
燦然と自らを疑わず 母が買いしピンクのガーベラ
7
初夏
摘
(
つま
)
む君の箸先見つめをり セロリの
緑
(
あお
)
さに気づく夕暮れ
20
いっさいは過ぎていきます繰り返し目覚めるうちにもう朝顔が
11
雨上がり 虹の掛かった 夕空に 願いをどうぞ お一ついかが?
8
風呂掃除カビキラー足すカメムシのにおいこいつぁあ混ぜるなヤバい
17
不等価な交換日記のせいにして日々とか夜々を覚えていてね
6
届けられ 荷物に赤字で 天地無用 わかるような
解
(
げ
)
せないような
8
腕を上げ翼が生える気がしてる 連休前の準備運動
16
口笛の成り損ないは空へ舞い街を奏でる雨として落つ
10
雨音で起きてまどろむ窓白し 届く子供の声は目覚まし
12
お気に入りの傘に
描
(
か
)
かれし向日葵で雨跳ね返しいざ進みゆく
13
花束を抱きしめる腕直角に 花って意外と口下手なんだな
7
公園で遊んだあの子は一番に幼なじみは五番になりぬる
10
夏のよな 強い陽射しに
怯
(
ひる
)
む午後 黄昏に吹く風なんと涼やか
19
藤散りて完了形の「愛せり」と知りて気づきぬ高三の夏
16
静岡の
霧中
(
むちゅう
)
視界の無い中で中島みゆきの「化粧」が止まる/ちょっとホラー
5
校内で制服に光るキラキラを借りたタオルでそっと拭き取る
9
静岡の海辺走りて並走す
潔
(
いさぎよ
)
きかな二両編成
10
雨上がり 傘を忘れた 帰り道 風が光りて 心地良き道
25
シャンプーを冷凍しては解凍す シュールな愚行も宇宙は愛す
6
ところでさ昨夜は何を食べたっけ 答えられぬがビールは飲む母
15
「疲れた」と呟く気力すら無くて電子のゴミを眺めています
7
「帰るよ?」と伝える君を思い出し「待って」と呟いたとて独り
8
陽を浴びて 畑にトマトの苗二本 摘み取る孫の 笑顔待ちつつ
21
木肌より ポッと出づる ふにゃふにゃの 小さき若葉 希望の緑
8
現実を受け止められず左折した広がる原野に希望は見えず
9
死滅したキラー
T
細胞たちを弔う力いっぱいの鼻息
8
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