あめだまとバンドエイドをおまもりに生きていく なにか欠けたままでも
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会えなくて抽象的になってゆく  気持ちも声も思い出さえも。
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頬染める君に捧げよ 雪溶けに溜まる水こそ『虹』の光らむ 
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泳いでる 時の名前は テラピアだった お店に出たら タイに変わった
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新下剤 身体に合うか合わせるか 初日黒星さて二日目は
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七十になりましたかと尋ねられ八十一とすぐには言えず
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俺が言う 息子の意味と ヤツが言う ムスコの意味が 違うのに気付く
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バンザイと訳のわからぬ解散よ 庶民の労苦ただ残しおり
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名前なき感情の揺れは時経てば日常会話もできるくらいに
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「10分だけ」思って ひざに乗せている ひとより高き ねこの体温
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くもり空 ねこが おそとをながめてる コートにマフラー カイロもいるか
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恋人の聖地の瑞穂ハイランドハート南京錠プロポーズ
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晴れ空に老若男女集う日の美よ美のままであれ航空祭
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祭り也吾が屋根の上をすれすれに轟音立てて飛行機の飛ぶ
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闘鶏の如き心は捨てがたし我は我なり彼は彼なり
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闘鶏の如き心を持ちており穏やかに語る人に恥ずかし
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東京の春の心地を胸に抱き氷点下八度の暮らしに戻る
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数日間 スイーツ我慢 したものの こらえきれずに ドーナツビッフェ
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大寒波 ラジオ体操 今朝もゆく 変わらぬ友の 姿にエール!
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とつくにの痛みを想うこの友の隣に居られる私でいたい
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スナックの 帰りはいつも 真夜中で ネタの反省 しながら帰る
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寒い朝石油ストーブ石油切れ石油ポンプの電池切れ嗚呼
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凍つる道ハンドル握る手は張りて富士も灰色通院の朝
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紅梅が 綺麗と届く メール受け 友の笑み思い見に行く極寒
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我が猫を 腑と見失ひ 物陰を覗けばそこに 日々かくれんぼ
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温度差は脂肪を燃やして得たもので だったら寝てれば痩せるはずだね(寝るダイエット論)
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室温が10℃に下がった朝まだき 蒲団の中は36
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畑よりつま持ち帰る冬の菜を鍋に煮込みて一日ひとひに感謝す
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どちら先 起きてストーブ点けるかと 妻の気配に耳澄ます朝 
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枯れ草の中で見つけた白い花スルーが上手小さきチサキはこべら
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