午前2時合コンからの帰り道 今日の収穫コンビニおでん
2
‪かなしいを受信するのは春だから‬ ‪朝にドーナツ食べててよかった‬
3
一句出来た と筆を取る いやボールペン いやキーボード いやもうAI
3
帯にせる細谷川を春ごとに花染にする吉備の中山
3
網代木にしばしいさよふ花筏また押し流す宇治の川浪
4
桜木の下に空荷からにのトレーラー上手い具合に春を乗せてる
5
風よりも過ぐる日数をとどめなむ勿来の関の花の吹雪に
2
嫉妬する 君を可愛く思うのは きっと今だけ 経験上は
2
高砂の盛りの花に風吹けば尾上の松にかかる白雪
3
キミの微笑えみ私はいつも独り占め 生きる意味ある瞬間だった
5
物価高の煽りを食らうファミレスで私は君をどうにか落とす
5
手つなぎでゆく保育園の最終日桜と梅の違いを教える
3
悪人の魂 未来永劫にソープの泡のひとつぶを課す
1
愛情はかんたんに冷めレンチンも湯煎もおそらく効果は為さず
4
吉野山峰の桜の散るときは谷の枯れ木に花咲きにけり
3
麓には雲とや見らむわが庵に雪とのみふる峰の桜を
3
散り果てぬ間にとさまよふ山の端の月にあまぎる花の白雪
4
淡々と値上げ予告をするアナウンサーアナよ私しゃもう音を上げたいのだよ
4
早朝の仕事が憂鬱アラームは5時55分GO!GO!GO!を指す 励まされている
4
初めての 春雷の音 響きたる うちの子猫は 驚き慌て
3
一皿が100円と云ふ寿司のネタぺたりとシャリに乗りて目の前
5
手に持ちし缶コーヒーを床に置き若者駅に降りて行きたり    
6
ありがとう早めに失恋できました春一番のような恋でした
4
かなしみの歌を歌う、この胸のぼくの痛みをよく知るために
2
星霜は 黒毛の君を白く染め 惜別しらす 春のあけぼの
3
君は傷を癒えるものだというけどわたしの膿んだこれはなんだろ
5
ワンコインでお迎えしたボタニカル柄の時計はいつかの8時
3
突然の地震揺れると怖いから 貧乏揺すりしているのです
4
梅辛夷仲良く咲いて青空の高枝を見るその先に月
3
線香の煙ひとすじ上空で乱れ絡まる態が切ない
3