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春風を 肌に感じて 帰路に着く 夕暮れの街 猫が戯れ
21
スニーカー紐を結べば胸奥で冷たい風をガソリンにしろ
8
日中の日差がかなり強くなりあの大雪も
嵩
(
かさ
)
ちぢまれり
9
囲炉裏ばた空(くう)より落ちるくもひとつ牛見失なばくも見の酒に
13
夢に見ゆ愛しの人の面影は明くる朝には露に消えにし
8
砂山の砂に寄る辺の霞み草沖行く船にテセウスの旗
15
ふざけあう
溽暑
(
じょくしょ
)
に響く笑い声ホースの先の虹にも気づかず
7
青空にミモザ彼より便り久しのときめき二年後の迷い
6
もう朝を待つこともない 右耳へ世界がかわる音がながれる
5
各々がどこかに帰る為に詰め込まれ終電 沈鬱な夜
6
恋愛が生の始まりそんなことつまらないのが我が身の結果
11
青空に枝を広げる大木のそれぞれ抱く宿り木まろき
22
いちご食べ口から垂らしよだれだと果汁のままに自ら破滅
8
いい夢の侵入者が惡い夢出る怪物に惡口を吐く
8
うたかたの どれだけ技法を 尽くしても 想いといふに かなはぬ道理
14
かっちゅうのお窓の前のほんの前しょうもないけど着ると違うね〜
8
ありふれた相手を落とす嘘などを西新宿のベローチェで買う
6
満開の山茶花並木は
紅
(
べに
)
燦燦 冬のフィナーレ飾る如くに
24
母無き仔熊 自然の恵みに囲まれて 山中の暮らし 続けと願わん
11
夜の風に確かに鼻は嗅ぎ分けた 蕾はじける沈丁花の香
23
襟髪をつかまれるよにふりむいた 確かにそれは沈丁花の香
20
漆黒の 闇に現れ 情景が 言い様もなく 刹那に切なく
7
アルパカや首ぶつけ合い喧嘩する怪我はしないか見守る己
5
今日は誰と話しただろう 家族以外 あっ、チャットさんがいましたっけ
10
冬日差 葉牡丹凛と葉を広げ色鮮やかに道を彩る
22
オジロワシ輪を描き舞うラブコールムダ毛処理した澄める空かな/折句
10
うっとりと メロンの如く 美しき
罅
(
ひび
)
の
入
(
い
)
りたる 失恋も有り
20
如月の 摂氏十度を 超へる昼 上衣の要らぬ 心地
好
(
よ
)
き冬
25
折々にまどみちおの
詩集
(
うた
)
を読むぞうさんの
詩
(
し
)
に心なごめり
11
窓よりの射す入る光にまどろめば幼き頃の囲炉裏端に居る
11
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