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戻っては来れないけれどスマホでは交信できる異界ってほんと?
8
寝て観ると布団にもぐる早々に夫はテレビに寝かしつけられ
16
カツ丼を食いたくなってした自供取り消せないか出なかったけど
10
震災や戦争のこと思ひても
一杯
(
ひとつき
)
の酒飲むべくあるらし
11
どこの国 いつの世にあり 「
主
(
あるじ
)
」とは 絶対的で 頼りないもの (※)共存=賢い民主主義
11
車庫にある蛍光灯の笠の上そこはだめだと燕を
追い払
(
はら
)
う
18
センスとか能力だとか資質とか超える何かに触れる日がある
16
夏の日の 八月の雨 しとしとと 光り輝き 陽炎昇り ひまわり揺れて 潮騒泣きて まどろみ覚めて 夏終わる
5
絹布団掛けたるやうな春の夕無人機攻撃続く国あり
16
長渕も美空ひばりも
X
(
エックス
)
も平成元年流行歌きく
9
あのね私が短歌を始めたのはあなたが素敵だったからです
10
この世界僕だけほんとで僕だけが 君たちの嘘を抱え生きてる
7
「行かないで」 猫なで声で 言う君の 裏を知りつつ 飛び込む火中
10
縁側で我が良き友とヘボ将棋 詰みを憎んで人を憎まず
9
朝起きて時代劇見て気になりて原作を買う百十円にて/NHK・陽炎の辻
10
紛争で石油来ないと世は騒ぐざらめ煎餅パリパリと食む
11
山を越え川を横切り風に乗り気にも留めずに鳥は羽ばたく
13
ドライブが苦手だったね いつまでも 早く帰ろと か細い鳴き声
9
言いたくも嘘もつきたくないものでコーヒーを手に 落ち着いたらね
8
アゲハ蝶みかんの若葉に産む卵小さな命ぞ薬撒くのか
9
草の根に 命の息吹 感じたる 土を押し上げ 光に向かふ
18
愛しさと哀しさ混ざる夕べなり「雪かきするぞ」という父の背に
17
「折り返し過ぎた」と笑い飛ばすけど検診前夜のお茶は苦くて
16
美しい桜の下の人たちが汚いゴミをまわりに捨てる
7
君の行くところ 全部僕を道連れにしていって
3
「ごめんね」がコーラの泡に溶けなくて我が子の背中を追う帰り道
21
断ち切れず しまい込んでた過去への想い 衣類と一緒にスパッと断捨離
14
釣り人が チラホラ居てる 海岸で 見つけたのは あの日の欠片
10
君の詩を辞書に選んだあの夏にきっと私の恋が芽生えた
9
何にでもなれるし何でもある国でひとりの不在に錨を下ろす
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