真っ暗な僕の宇宙が癒す傷 誰かお願い電気を消して
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厳かにやしろの灯籠 火の入りて 大晦おおつごもり参道みち照らしをり
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来年も君が笑っていることを願って 「明日も大好きだよ!」
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カフェオレが足りず頭痛の最終日 乗り切り突っ伏す薄目の夜景
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きたての餅を夕餉ゆうげ従兄弟いとこらと呑んで語らひ 年明けを待つ
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秒針が足早に去る夜の部屋 寝付けない日は置いてけぼりに
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同じ空見上げているね聞こえたよ 月が綺麗と温かい声/皆様、良いお年を
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足裏の違和感は靴下の穴 私は何を失くしたのだろう
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行き暮れて 佇めば 時 流れゆき 若き日の夢 映し絵のごと
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ねこの手を握りつつ あちこちLINEする 「よいお年を」「また会いましょう」と
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年末はゴミ出しの日がお休みで 年越しそばに残滓を手繰る
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少しずつ 修正加え いつの日か 悔いがないよう 復活の朝
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こんなんで いいのかどうか わからずに 未来永劫 生きてゆくのだ
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大晦日 ギター片手に ふと思う これでいいのか これでいいのだ
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大晦日 あと一年を 生きてゆく 覚悟できたか 年越しのそば
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大晦日 娘家族が 帰ったら 元の日常 配置も戻り
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一秒が 一分になり 一時間 一日一月 一年消えた
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かりそめの  姿になると  出る本音  分かり合えるは  マレビトとして
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来年はもっと上手に生きようと誓った自分を今年も殴る
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大晦日 生きて食らって 寝て励む そんな生活 感謝感激
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もう少しあと少しだけ光ってて 今年最後の夕日が沈む
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好きだから時間をかけてやわらかくふっくらくらと黒豆を煮る
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今度こそ喜び豊かな一年にできるのか 不安がもたげる
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天気雨 不気味なまでに 空は晴れ 光の粒が 斜めに落ちて
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迷う間に時は私を置き去りに あと少し選ぶ猶予与えて
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なます刻む 音のみ聞こゆ 小夜更けて ひととせ速し 除夜の まぢか
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恥ずかしく視線落とすが完遂へ得点源を封じられても
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足早に時は待たず行く 去りゆく大晦日 嗚呼、名残惜しいな
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「お正月どこから来るの?」母さんは黒豆吹いて笑ってたっけ  
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顧みて喜び多し一年の幸かみしめつ厨片付け
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