誰ひとり同じ孤独を持たぬままカーテンの裏に海月を飼へり
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囲む山雲を纏って霧下し辿る道々家並幽く
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こんなにも情報漏洩するのならタイムリープだファックス時代へ
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理解より言葉などより哀しい目見合わせ分かる愛でしかない
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旅立ちの時に見るとふ走馬灯 過去は二度とは見たくはないよ
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汽船乗り大分までの逃避行国をあげての狂騒よそに
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ぎらぎらと皇帝ダリア咲きたれば死者の気配は濃く漂えり
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夜の船 ぼんやり乗って どこまでも そぼ降る雨と 群青の闇
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剥がれゆくかさぶた見つめ午後三時茶を啜りつつ軽くなりゆく
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此処までに 負けたとなると(・・・・) 懺悔(・・)する 頽廃(・・)などは 赦(・)すことなし
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透明な 足跡だけでも 見えてたら わたしはすぐに そこに行くのに
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鉄格子張り巡らされた病棟でひたすら求めた外の青空
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思い出す 一人になると保護室を 「治療」はやがてトラウマとなり
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深海の 奥で気づいた 時代病 重ね合わせる 光の粒を
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日本語のイロハも知らず歌詠めどこれでいいのだ俺が宇宙だ
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弁当と「いってらっしゃい、気をつけて」 遠距離恋愛妄想中
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大切なものほど忘れてしまうらしい 鋤を言えずに死んでしまった
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逆向きに 動く雲見て 思い出す 花火大会 解いた綿菓子 『綿菓子』
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もし僕が 帰って来なかったとしても 寂しがるなよ 愛してるから 『戦地へ』
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原因は ひとつではない 人間は そんなに単純 じゃないということ
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今日のカフェ シニア合コン盛り上がる よく喋る女子ひときわオシャレ/3対3
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乗る人の少なき車両に黙礼し車掌は静かに扉を閉める
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さあどうだ 僕は生きたか 青空に 胸を張って誇れる人生を 『YES/NO』
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うつ伏せに涎垂らしてわが眠る文机に来て猫も居眠る
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よく出来た 嘘と知りつつ 聞いて居る 金の無心の 涙話を
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当世の飛脚業者の情報が「封印切」の如く漏れけり
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イーライラ フンガモンモン ドンガドン ガチンギリギリ ガギガピキピキ
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不意に落つ 涙は何に 引かれしや あくび それとも片恋の歌
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照紅葉(てりもみじ)里を染めゆく晩秋を 指折り数え待ちわびる頃
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ランチ後妻と分かれてデパートのひとり旅する 珈琲愉し/妻も多分楽しい
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