本当の出会いに別れは来ないなら その目で声でまた抱きしめて
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一枚のラベルを失ったボトルがホームレス排除ベンチになるまでの道のり
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ストレスで 身動きとれぬ 時もある 今さら変われぬ 己れの生き方   
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匂わせを封印するほど高まるの 拡散したい秘密の全て
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踊るやうに 枝から枝へ 満開の梅の蜜を ついばひよどり
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ひとめぼれ ひとつこぼれて ひとしずく ひとつきづいて かたおもい
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残業の 超過警告 メール来る 仕事終わらぬ 理不尽な闇
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羽毛布団蹴った時から春である/俳句
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寿命と言う次世代託すことはりを我もまた問う、いや蛍光灯に
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心臓がくるう頃です足裏をなでる記憶とあそぶ放課後
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空回る心の遠心力だけで 空が飛べそう春が来ますね /「緊張」
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掃除する 健気なロボの ご褒美は 充電満タン それでいいかな
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詐欺団の 顧客名簿に あなたの名 警察署から 注意の手紙
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現実と離れた歪みで生きている 病だとしてただ息をしたい
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幼稚さも気にせず飲んで陽気らしい 嫌悪の末の受容を待つ身
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朝弱い私のために忍者からモーニングコール スヌーズ付きで
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戯れ歌のこころの襞に添い寝する iPhone Macの絆のひかり
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チーママに ちょっと借りると 拉致られる その横顔に プロを感じて
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若き日に夢にまで見た海の向こう震えて臨む四十路前かな
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コーラスのサークル入るが譜面読めず後ろの方で口パクばれてもた
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山に向かいバカヤローと叫んだら山びこかえる バカバカバカと
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なかなかに眠れぬ夜を過ごしてか 家のソファで安堵の寝息 /夫退院
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花明かり 灯る夜さえ まだ暗く ありし温もり クリスマスまで
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髪撫でて 振り向く空は 花曇り 滲む日傾き あなたは香る
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チグハグな今日のダメ押し 牛乳が余ってタマゴ買い忘れてる
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わたしはトミノ 地獄に落ちて 真っ赤な瞳にやなにが映ろう
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電線は時間と距離を待ち焦がれ あの子とあの子 はじけた火花
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冬の風 圧倒している 太陽や 暖房弱め 二月晦日(みそか)に
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責任は 俺が取るから やってみな そんな男に なっている俺
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セーターの 毛玉取るのに 飽きた頃 空気和らぎ くしゃみ止まらず
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