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ゆっくりと回るマンション 五号室のきみと目が合うのは午前ニ時
8
なぜだろう捜索始めて二週間 聞こえてこないご家族の声
9
花壇よりしなだれ落ちる芝桜 受けてやりたし
掌
(
たなごころ
)
見る
12
朝の路 愉しさぎっしりランドセル 躍る足どり 踏み出す一歩 /入学おめでとう!
15
教室にきれいに並んだイス達に座るものがいない寂しさ
11
ゆっくりと期待と不安の花びらが心にヒラリと舞い降りてきて
12
リセットのボタンを押した気がしたの、桜眺める校舎の前で
8
咲き初めしもっこうばらに風ひかる 髪梳くやうに水を遣るひと
13
桜まじ路に降りたる花びらは春を彩る白い水玉
8
等持院いっしょに降りた花びらは きっと宇多野からの乗車だね
9
幼気な春の魔女たちたんぽぽの杖を回して笑顔振りまく
9
心奥の 虚数単位を 愛とする 解を求めよ
I
(
吾
)
を求めよ
8
貴方への想いは確かに愛だった、恋と見紛い壊れた友愛
6
勝ち負けが
吾
(
あ
)
の人生を変えないが 何故にうれしいカープの勝利
6
even
(
無機質
)
と
odd
(
波乱
)
を交互に 繰り返し 数字は巡る 出逢いは巡る
5
飛んで跳ね 殻を破って 突き抜ける ロックの元祖 ベートーヴェン
14
部屋用のフレグランスを机に置けばあっという間に脳は喜び
4
夢破れ 散った桜と 反撃の 狼煙を揚げ損なったメビウス
5
夕暮れの自然の灯り背に受けて細身の桜我を魅了す
11
春待ちの弧を描く月笑みこぼし明日ゆく君の標とならむ
16
好きだから 大嫌いへと進化して お前もそうなら それでイーブン
8
丁寧に淹れた緑茶の一服にほっと包まれ
一日
(
ひとひ
)
を終える
25
君に似た 後ろ姿に二度見した 今はなんにも 感じないから。
9
桃林は花盛りなり喜寿の春楽し日もあり夢持ち生きる
22
能力が低いからなどと言っちゃ駄目!強い言葉で叱ってくれた
14
ちいかわの お猪口で酒を呑みほして はちわれかわい ついもう一杯
10
風冷えの 夜はポトフで 温まり 街も嵐の 熱気に包まれ
20
降り止まぬ雨を味方にデイ拒む 義母を抱える私の胸にも雨
12
東京はなにもなくてなんでもある 白い桜と枯れた空とか
8
武田山
古戦
(
こせん
)
の跡を
偲
(
しの
)
ぶれば澄み咲き誇る
勿忘草
(
わすれなぐさ
)
よ
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