青い春 頬杖ついた 君を見て  シャツのぼたんに なりたいと思う 
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思春期は つら険しく うるわしく  『生きる』が多く まれし日々よ
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豆まきて 鬼諸共もろともに 大寒も  次の年まで しばし隠れる
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もう会わない人のために綺麗な字を書く朝
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とにかくもう走りたくない 17の電柱の横を駆け抜ける朝
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遅刻した彼がマフラー踏んづけて 教師よりず 私に謝れ
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留守録に入った自動音声の詐欺のデタラメ聞いてる厄日
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戦闘機 隣のあなたの声も消え だからうつ向き咲くの、白百合
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バーコード打って息を吸う ころしてる 今のための今よBeReal
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僕ひとり籠って詠ふ玉手箱 更ける冬日の午後の光に
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福祉課の介護保険のアンケート幸せ度数満点に◯
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ひょっとしてよく間違えるAIは馬鹿のふりして様子を見てる?
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神様はときに意地悪へそ曲がり皆んなの運命ちょちょっとイジり
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競走馬スパート掛ける可動域グイッとひと伸び勝利を掴み
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散らばったレゴブロックに埋もれてる、クリアパーツが宝石だった。
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目覚めたら 目の前にキミが 笑ってる 俺は黙って そっと目を閉じ
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甲斐もなし 技巧に走れば寸詰まる さらさら流る水の素直さ
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雨雲の通らぬ睦月 渇きをる露地ろじの椿は 無事に咲くのか
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親ほどの老人たちの散歩道「よいお天気で」と交わす寂しさ
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肩こりと聞いて手を止め真似をする日暮れお勝手ラジオとわたし
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戦争のできる国にはしたくない婆の繰り言願うは平和
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雪国に嫁ぎし友の四十年春待つ便りに思いはせおり
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短歌とてチームを組めばアイドルか踊る曲夜に想ひを乗せて
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珈琲のやけに美味しく淹れられて 他人ひとの詠む歌輝いて見ゆ
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人間の声を欲しがる雪たちが深呼吸して時間を止める
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好きを知る狐一匹キラキラと積もる雪見て頬を赤らめ
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感想を送ろうとしてはや5分考えた末の「楽しかった」
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幸せに溺れてしまへば水の泡 夢中の海に酔ふ夜もあり
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蝋燭の 1/fエフぶんのいち ゆらぎゆれ 炎輪郭 ぜて亡霊
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リメイクの 料理褒められ ふと気づく これってクーポン 使ったみたい
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