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丘は萌へ峰も萌へたりやまなかの 自生の 花は今ぞたけなわ
15
ウィンドウの
写
(
うつし
)
の
額
(
ぬか
)
に重なれりバーゲンセールの文字赤赤と
3
芝桜ほどよく酔えばうたた寝の目覚むる妻や高麗駅あたり/羊山公園を後にして
13
ワッハッハッハッハ楽しげな声こだまして山は微笑み久々の晴れ
13
老人に 海で学びし 鶴の型 少年強く 地を蹴り空へ
3
洗濯のタオルの枚数増えてきて体は夏に気がついている
13
リュック発見の「親族」って誰? 他の家族は無関係なの?
9
今もなほ語らで伝ふ歌なればなにに頼まず息吐くごとく
8
開示さる富農屋敷の映像に 霧なお深し大家族の怪
10
新年度顔ぶれ変わるドライバースーツ姿のあの子が
通
(
とお
)
った
10
梅の園 香溢れて 来てみれば おぼろ雲たなびき 山の端かすみ ふるさと遠く 懐かしむ 秋の夕暮れ
2
特許
(
はつめい
)
案 漁って読んだ昼休み 詠う心の下敷きとなり
11
白雲よ そんなに急いで どこへゆく 君のおかげで 空はあおいのに
4
春暮れて山はくっきり立ち姿みどりの風が 髪をなぶるよ
16
両膝に炎症が起き水たまる 痛みの根拠あるのが嬉し /線維筋痛症ゆえに
23
オチがつく落語みたいに滑稽な日々を演出できたらいいね
15
桃色のまきびしを踏む雨上がり どうやら私は殺られたらしい
4
紫のツツジ満開 ちらほらと ピンクと白も いとささやかに
20
日々下を向いて歩いている私にも春を告げ逝く散り桜
8
素っ気ないふりで眺める 橋脚に砕け散る波 胸に渦潮
10
おもんないのは罪じゃないけど教養を免罪符にするのは罪ぞ
2
スーパーで カート拾って ガシャンして クラコウジアの 男を思う
2
葉桜の 下で鳩追う
幼児
(
おさなご
)
に 通行人の
眼差し
(
まなざし
)
優し
12
次こそは大事にするって決めたのにTシャツの裾で拭いてるメガネ
10
崩折れて 消えゆく眼に 浮かびしは 親子で泳ぐ キッシンググラミー
4
あの山に守られているこの川に生かされている春は往くとも
22
船先で 抱き合う男女 われカモメ 狙い定めて 糞を落とさん
6
疾風に
攫
(
さら
)
はれ 人の行き交ひぬ歩道へ舞ひ込む 店の貼り紙
22
岩陰に 深山椿の 咲くごとく 稀なる歌に 逢いし喜び
14
身代金 要求のなき 失踪を 早くより わが疑いにけり /南丹市小学生失踪事件
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