それぞれの窓の灯りにおのおのの年末在りて今年暮れゆく
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朝刊を目覚ましに勝ち待っててもまたボツかもうしつこくギネス
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日常の笑うあなたの枕にも 私のと似た寂しさきっと
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めちゃくちゃしたいよ 結婚を
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誰しもが歩いてゆく いつであれどこからであれ 終わりの始まりを
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ポップコーン みたいに笑う 安心が 日常になる 君とわたしと
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今日無事に 仕事を納め 本年の 仕事を終えた 喜び浸る
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嘘つきのあなたはとても正直で だから私も嘘をつけるの
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しろつめ草 つんで帰ろう 幸せの  王冠かぶって 去り行くあの子
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つごもりの 夜は何故だか 目は冴えて 台湾有事 憂いSNSX流離ふ
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小高い丘の上にたつ午後のベンチ あのブーメラン硬いやつかな
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感情も私のものかがわからない 同じ顔持つ興奮と鬱
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可愛いかよりはしっくりくるの化粧顔 普通になれない普通になれない
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無為と知りながらも舵を取るこの手 どの道どっちも沈む泥舟
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ラムネ手に子は米袋肩に担ぐ我を追い越してゆくなりどこいくの
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くだらない歌をてのひらに描こう白菜がにっこり笑ってくれるまで
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近頃は愛を語るにもええ、ええ、と前置きを挟まねばならぬ
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カメラから視線の逸れた瞬間があの日の記念写真に残る
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洗脳と変節の果てこの廃墟私は未だ立ち尽くす者
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希死念慮 のぞみの部分を炒めたら砕く死の文字で味付けをしよう
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正月の料理も少しは覚えろと去年も聞いた親の小言よ
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調整が終わった耳で心臓を聞く生きている音がしている
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庭にあるセンリョウ切ってわたすから暮れの近所は愛想がいい
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ふっくらとうまく炊けたる黒豆を「これでどうだ」と夫に供える/夫の好物
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金箔入り梅昆布茶買いそびれてる 明日カルディに行けたらいいな
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ボーダーのセーターを着たキミの背の少し後ろ歩く冬麗
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ノンアルで「お疲れさま」って言い合って一緒に過ごす一時間だけ/師走晦日
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外食で ピザを食べたり 寿司食って 家でタコ焼き 一番うまい
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経験を 義理の息子に 語る時 よろしく頼む 頭を下げる
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子らの来ぬ二人きりの年の瀬は気楽ねなんて ちょっと強がり
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