忘れられ朽ち果てたのは理想郷手前の汚い街を守って
4
多数決 ほぼ半分の ご意見が 一票差でも 踏みつぶされる
4
ねこちゃんだ!かわいい!と皆に言われつつ ちま猫ちゃんは ぶじにご帰還(そして米びつへ)
17
曇天のたまに雨舞う一日は唯々ただただ明日の晴れを待ちおり
24
入り浸る飲み屋の影にいる子猫そっと抱き上げ毛づくろいする
9
筆箱の消しゴムの先丸くなり受験の日々もあと一息か
7
<うんこして バタンと閉める 便座> 呂布カルマが踏む韻 わざふざけ
3
一冬を越せば木蓮花開くそれまでの日々雪を踏みしめ
11
正しさは何と聞く友バーボンの小瓶をショットグラスに注ぐ
8
引き篭もり? 悲喜交々ひきこもごもは あろうけど 引き摺りすぎるな 引かぬ波なし
9
信じても信じなくてもこの恋は今生の下うたかたの夢
9
氷雨降る 雲の隙間の水色は 空か雲かと思い巡らす
14
曾孫の動画を見れば婆様は目を細めしばらしパソコンに食い入る
10
陽光に透ける紅葉の欄間かな冴える空気の季節の彫り師
19
「付き合って」 言ったけどゴメン やっぱ無理! 本気マジにすんなよ 罰ゲームなの(笑)
3
もったいないぬくいシャワーが止められない「肌は直接温めないと」か・・
9
あさのひかり それは希望のひかりなる 昨日濡らした マフラー干そう
15
アップルパイ 日付は2日前だけど 特に気にせぬ ねこ母O型
16
ちま猫ちゃん あさからうろうろ うろうろす きょーは おびょいん? いやなよかん予感
14
生きる意味 考えすぎると 辛くなる 思考は無意味と 分かっているのに
9
ティータイム不意打ち愛の告白にかっぱえびせん運ぶ手止まる 
13
初デート ママに内緒でいくからね ブタ公園で君を待つ僕
15
空腹に耐えかね君の腕かじる あとは足しか残ってないや
5
瞳(め)の中の 黒子は数に 入れないの 気にしてないよ 俺の魅力だ
5
雨後の駅 見ゆ細き月 改札へ向かふ人らの背を 見守りて
24
美容院  予約できんかった  しゃあないわ  大掃除は  まだ手付かずや
4
夕暮れの茜の色の残照に孤高に光る冬の三日月
27
小春日の庭に五色のザル菊の薫りに迷い帰り蜂舞う
22
朋輩よ虚無に陥ることなかれ 妻亡くしてもはなお生きる
19
月並な悔やみ言葉を送っても 妻を亡くした友は応えず
22