夕立が 毎日我の ほほたたく 天の裁きか? つらぬく稲妻
9
氾濫す。君患いは河のよう。濁った頭で「明日を祈る」、と。
4
覆水は盆に返らず飛び散った ソースも同じく気遣い虚し
7
もう既に手の届かない過去のこと 思い悩むの止めた記念日 /「さらだ」
11
きみはまだ 飛びかた知らぬ 鳥のよう こんなに綺麗な 羽があるのに
7
灼熱の道路に焼かれてくてくと 梅雨は明けたか?空は応えず
7
おはようと おやすみだけでいいからさ 君から俺に くれないだろか
9
青空をやけにのんびり白い雲 地上の悩み知るはずもなく
14
どれ程のくらい時間を背負っても 今を生きてる君が綺麗だ /「流星」
11
厳冬さえ やがて綺麗な 花咲かす 我が涙はさて 何を咲かすか
8
アイドンノウアイドンノウって言うだけの壊れた機械だ僕もあなたも
5
砂浜と 群れた青色 眩しくて 陽炎越しの あなたの背中
8
政治家に託す未来があるのかと政治家に問えば「無いよそんなの」
6
夢をみるときもみじかい短夜は獏に立ち食いされている夢
7
人生に意味のないことなど無しという人へ 私は初めて生きる意味のない人間に出会った
4
親の声 友の面影 消えた部屋 時既にお寿司笑 笑って?GPT
4
酒の泡 三十路の不安 弾いては 将来への緩衝剤 肝障害
5
音もせず お供されずに 三十路過ぎ 部屋に染み入る 夏の孤独死
4
水代わり ビール1杯 寝れば治る 目覚めて知るは 天国の涼
4
家庭無し 仕事が全てと 言う背中 ムチ無知体型 夏の風届かず
5
真夏日の 誰も気付かぬ 汗染みて 加齢臭靡く おじさんの行末
4
スーパーの 半額惣菜買い帰る 夏の夕暮れ おじさん孤独死
5
雨雲の消えない訳を「梅雨でしょ」と乙女心を知らない君が
6
画一化された心理の鋳型からジュウと熱を吐き仕上がった俺
5
陰影の強さ美しい 精神の塞ぐ意味など私が決める
4
生命の種に依存する暴力と非暴力と法の傲慢な虚偽
4
忘れっぽい そしてやたらと 忙しい …ココロ亡くすのだけはヤメテね?
10
笑えない冗談なのに怒るなよって言う奴は地獄に落ちろ
5
バテるから水飲むなって言ってたじゃん体育会系おい!昭和
8
車窓に見ゆ燐寸マッチ箱のよな家々の どの一つさえ我は届かぬ
5