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渋滞を 知りながら行く 行楽地 まき散らしたる 二酸化炭素
8
口に出せぬ ことば
手繰り
(
たぐ
)
てうたかたの 流れに漂い いつかは消えむ
12
薫風と共に 窓から流れ来る
幼児
(
おさなご
)
の声 休日の声
22
リニューアル 工事を終えた 瑞穂にて 風と緑が 歓声呼び込む
16
瑞穂での 打合せ終え イオンにて タツタ片手に パソコン作業
11
店員がうるさい服屋嫌だけど聞かれないのも寂しいんだな
6
イメージが希望を形作るよに五月の風になる鯉のぼり
8
何もかもほっぽり出してコーヒーを飲みにきました五月の二日
16
アホやんか やってもうたわ どないしよ ハーイサザエでーす どころやない
7
おひるねよ おひげがピコピコ ゆれている ねこのおひげは だいじなセンサー
17
この年はいかに侵攻しようかと 熊の総理は閣議を開き
13
創刊号だけに終わった同人誌 きみの小説「つづく」とあれど
16
気にしない五月の強い紫外線 しみもあばたも今さらのこと
13
友として 黒柴我を認めたり 耳を倒して
匍匐前進
(
ほふくぜんしん
)
13
あの家の
生計
(
たつき
)
は如何深山なる 神栖むほどの杜に囲まれ
13
谷川にずらり吊るせし青と赤 鯉の目刺を干したるがごと
16
遠山の 雲は落花の 形見かや 偲びて参る 大原の里 /寂光院
13
貝色の 羽根を拡げて 胡蝶舞う 螺鈿の盆の 秋草の色 /螺鈿の盆
12
小さなる つぶての立つる 水の輪は 池の心に 届かずに消ゆ /麻のゆき氏
10
極北の 動物園の 職員が 隠亡になる 二十一世紀 /旭川動物園職員妻焼却
7
美術館の 学芸員のように 澱みなく キャベツを語る 君の熱量
15
夢見は風船の形 頂点で破裂してから地に落ちるまで
6
見上げれば肉球のついた四肢を投げ 好きに振る舞う毛玉と目が合う
6
推しゲーのイベント期間が丸被り 連休中もオタクに暇無し
5
われこそは高貴なる身と嘯きて詠めば浮世の憂ひもかろけき
13
冷汗が止まらず伝うその背中デカく魅せるが男の矜持
4
妾宅で腹上死した爺さんを妻が引き取り拒否する修羅場
9
この空はつながってると思うときあなたの歌にうなずいている
22
晩春の小雨に烟る藤の花夜の灯りで見れば異世界
10
五月ならそんな季節と水菜買い小さなおまけの虫二匹居て
21
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