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散歩兼ね実家から帰るバス停までわれを見送りとなり歩く母
11
両手に花 よりも両手にねこがいい 右と左に もふもふがいる
15
古の栄し村も今は唯雨降り溝に水が流るる
11
嫌なことその後良いこと繰り返し何であれもう疲れてきたな
5
おはよう。数多の骨の上にのみ生けるわたしと、あなたに、乾杯!
3
丙午
(
ひのえうま
)
年が明ければ 年女 避けられた年 それでも生まれ
19
一瞬の隙みて にゃんすた更新す ねこたちねむい ねこ母もねむい
14
叢
(
くさむら
)
に 錆色の葉が降る季節 「ナァ」と鳴いては 擦り寄ってくる
9
隋唐宋元明清と見てくれば いつかは変わるそのうち乱る
10
菓子を買いホリデイギフトか尋ねられ自分で食うと言うに言えずに
9
数独に予定乱され午後散歩暖かくって丁度良きかな
11
君に向けレーダー照射を放ったら やな顔されてツンとされたわ
12
大谷流 仕事リハビリ 木に登る 右手伸ばせば 痛む脇腹😫 /休めないきこり…
18
恋愛模様 推してだめなら 弾いてみな
2
黄信号の 十九時半 ナマエを呼んで きっと薔薇に 呪われているから
3
秋深み裏の
櫟
(
くぬぎ
)
も冬じたく枝を震はせ もみじ葉の舞ふ
11
今週もきみに会えない 残薬が少ないように心細い夜
18
通勤で霊園前を通るたび想うは背中合わせの死かな
20
通院の リュックがすこし やぶれてた 縫い物しなきゃ 編み物しなきゃ
18
若き日のショット・バーでの思い出を懐かしみつつ啜るほうじ茶
16
上からツー横へピリピリわあ裂けたほぼ丸裸開封儀式/ボトル
16
高校時 乙女の会なる 発足し 50代今 続く幸せ
12
寒空に 水槽洗えば リビングで 金魚笑いて 上から見おり
14
娘から『父に彼女が出来たみたい』それは別れる以前からのこと
19
明日が今日になっちゃうよと急かしてくる君
4
そのうでがいつかわたしをつつむなら そのときのためにきれいでいたい
9
目の前を 赤いおけいはん 通りたる どんなに寒くとも また宇治にゆく(2月かな?)
14
銀杏を食べる我々石器時代からSFあたりまで続くのだろう
8
40円のガーベラ抱いて 帰りつき ちま猫ちゃんと 目が合いビックリ
15
電線に止まる
寒鴉
(
かんあ
)
の背景に 白き残月 朝の西空
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