豊かさに目を見張るやも 水やりしもっこうばらを愛しむ人の
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黄まぶしき イペの大木イペローション ブラジルの 花と教えし 君は通りすがり
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野辺の花 白陽浴びて 生き生きと 咲き綻びて 旅人独り 果て見えぬ旅なれど  菩薩影射す 遍路道
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はずむ春 北へ駆けるや 角館 弘前めぐり 五稜郭へと
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若い頃むかしはね 世界の終わりに誰といる?と思える余地があったものよね
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リンドウは 咲いていますか 空遠く 山の彼方の 薄墨の空 陽昇りて 幾山越えて 独りゆかむや 雨時雨
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片恋と不戦敗とをくりかえし さらりと澄んだ新月の空
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振り込め詐欺対策モード電話にこのごろ電話よく来ては切れ
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殺人のニュースに思わず「ヘタクソ!」と舌打ちしてる俺かっこいい?
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猫の恋うるさいなとは思えども痴情の縺れの殺害はなし
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柴犬の子を連れ 道の端歩む母娘おやこ 「気をつけてね」と見守りぬ
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ポップコーン 弾けるように 咲いて咲く 集まる視線 受け止めながら
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不愉快な子供であった私でも大人になり花水木ハナミズキ
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枕投げ ひつじ雲見て キミは言う やぶけた枕 覚えてないの?
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動けずに なくしかできない きみの背に  愛しているよと のろいをかける
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天空に 遠く散らばふ 星統(す)ぶる シリウスの如く お歌輝く
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浅ましき 痴情のもつれ またかいと 目を開けし猫 やがて目を閉づ /『吾輩は猫~』
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静脈に 造影剤が 入(い)りはじめ 冷たさ覚ゆ 前腕(ぜんわん)の肌 /PET検査
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流れゆく 月日の如く 留めかね いつしか覚めし 仲は還らず
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「美学なき 作品・人に 色気なし」 肚落ちしちゃう ここまで生きたよ
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豆喰えば腹膨るるを知る午の留守居の我に春は過ぎゆく
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吾妻山 種蒔きうさぎ 姿消し 野を駆けめぐれ 冬に備えて
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上京し お茶を入れた日 夕飯で カップラーメン お湯入れるだけ
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紫雨浴びて 枯れゆく頬も なまめかし バス停までの 藤のまやかし
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明け方に 約4キロが 腰に乗る わずかな差だが どっちかわかる
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爽やかな 初夏の風浴びペダル漕ぐ 繁る青葉 次々追い越し
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束子たわしやり上着洗って防虫か忘れは無いか春のやらなくちゃ
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ピーヒョロロ 蒼天飛び交い 弦描き 狙い定めて 低空飛行
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割り切った 関係なんだと 思ってた 子どもをあやす 俺に向かって
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説教や説得じゃないの独白よ 共感よりも共鳴が欲しい
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