お彼岸の助手席の祖父その顔は どの遠足ピクニックより春の輝き
11
土曜日の朝は身体をほどく日でナマケモノ的スピードでゆく
16
もうこの道は通学路じゃなくただの道になるよ君のいない道
6
快晴を 悠々と渡る 白い雲 真白のシャツで 進路行く者
6
彼岸だが一面白の雪景色今日も墓には行かぬ土曜日
13
三連休  土曜出勤  つゆ知らず  凍てつく朝に  仕事向かう
10
短歌という ゲームでもらった ハートの数 死を先延ばす 残機の数
4
美しい 頭が裂けそう 美しい 永遠の相 苦笑し生きる 
2
大皿に アスパラ菜花さやえんどう 彩りサラダ 春ひとりじめ
11
起きぬけに  ラジオのあさこ  耳にして  休みの空気  コーヒーと共に
5
空き缶をジェンガのように積み立てて一気に崩すそんな妄想
6
春分しゅんぶんを  過ぎて日差しに  ちからあり  零度れいどまで浮く  朝の気温は
12
「フラレたら飲もう」と決めてた高い酒。フラレそうだから飲んでしまった。
6
出発の朝は一面銀世界 懐かしさ込めぎゅっと踏み締む
17
梅のに  春雨はるさめ降りし  るい流す  べにほおを  で過ぎてゆく
12
寒さ返る 囲炉裏火弾け 茅葺きの   峠凍てつき 月影冴ゆる 独り酒酌み 山音やまね泣き濡れ
3
いや、いける。筋肉が落ちか弱いが「進め!」と鼓舞し歩き続ける
14
清貧で正しきことを知る人とまた歩けてる今年この春も
6
晩年はとこに伏す祖父 病名も知らぬまま 耳に残るしわぶき
26
Utakataに猫の声せぬ朝なれば明かり灯らず雨戸を開けぬ / お持ちしています
23
閉園の しりつ さくらようちえん に『失楽園』が隠されている
7
菊の花匂いとともに物悲し 浮かびし人は沖田総司剣の申し子
4
三連休。駅は人だらけだけど、私の秘密を知ってるのは私だけ。
3
頑なな桜の蕾膨らみて私の愛も若葉の頃に
8
今年もまた 感謝の想い伝え来る 墓に春の陽降り注ぐ朝
13
だだくさ適当に一日過ぎれど良き日なり今日を感謝の刻印ひとつ
25
旅立ちの 季節を迎え若者よ 大志を抱け大海出でよ
11
止まらない川の流れは永倉新八ガムシンの走り抜けた人生そのもの
5
橋の上流れる水面みなもを眺めては波乱の時代に想い馳せて
3
堪えぬいた「忍び難き」クリアして 手にした太平万世だもの
8