二日間 メールを開けず 仕事して 週明け未読 百件超えて
20
閉じたまま 瞼の裏に 映るのは 春風にゆれる 鮮明な桜
7
年度末 締切迫る 協議書を 作製しつつ ランチはおかき 
18
誰にでも苦手はあるさ 散歩中猫に出会うと逃げる柴犬
20
ハイハイで 一目散に 孫三女 ママをスルーし たこ焼き見つめ
17
冬衣 脱ぎて身寒し 梅香る 日向歩みて 身温くむや  山嶺碧濃く 空澄み渡る
4
棚ぼたの 絶えて無かりし 宿世(すくせ)かな ふと食いさしぬ 春のぼた餅 /宿世拙ければ
8
五年前はコロナ禍だつた長男と親が知らない卒園のかぜ
10
先週で松組さんは卒園し『さくつ』だらうか今の君らは
5
ことだまに支配されてるこの先も山田うどんでラーメン食へず
5
日替わりより安いセットを考えて今月切れるクーポンつかふ
9
トムジェリに笑ひ転げる君たちの無邪気の残りかぞふ夜過ぐ
9
プッチーニの アリア聴きつつ 濡れ縁に 爪切りて居き 春の彼岸に
9
父母の 墓に詣でぬ 怠りを 詫びつつ淋し 彼岸過ぎゆく
15
故知らず 人恋しくて 茶を啜る 彼岸の明けの 薄日さす午後
13
父と母 二人の兄の 思い出を にれがむうちに 中日(ちゅうにち)は過ぐ /にれがむ=反芻する
9
当面のしあわせ保証いたします。そんな顔した2人のラパン
4
気付いたら 雨が降って いたんだね 並んだサンダル 澄んだ息する
7
生きづらさネットのせいにするあいだ 網の隙間を烏は探り
14
さくら貝ひろえぬ朝に砕かれしPETの残滓砂にひかりぬ
10
完全側臥位法とかしてみればあれよあれよと砂に滲むよに/100ml
12
春霞 上着を脱いで たゆたうて 鳥の声また 穏やかなりし
13
教科書にひらがな四つ「てふてふ」と春の扉をひらいたあの日
18
駆け回る 子を先生が 追いかける その歓声よ 未来に続け
14
冷雨落つ薄暗し朝 車窓より見ゆる春 つぼみはぢくる枝
21
球のよ 走れいまここ サイレンの 響きは永遠とわに くストレート
5
日中の予報最高だけでなく平均気温も知りたいところ
7
水たまり キラキラ光る 春の朝 森羅万象 神々宿る
30
渡り鳥行く先全て地獄でもどこまでも行け鈍い青空
4
猫に小判 豚に真珠と 言われても 財布緩む 子のニコニコ顔
8