君のためのチョコ期限が切れたまま冷蔵庫の片隅で眠る
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ただいまと 帰ればきみが お出迎え 一緒にうたた寝 優しい時間
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青空に ボツンと浮きし 雲に問う なぜ此処にいる 見ているぜ、俺
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アプリなどお持ちでしょうか? 「大切なひと」に私は入ってますか?
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石鹸のにおいがする手で撫でられて今すぐ死ねないなんて不幸だ
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破裂する アイドル歌手の 生舞台 高市総理の 晴れ舞台
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デイケアに見知らぬ人の集い来て会話弾みぬ学びの場かな
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仏壇に ノルマのように 供える飯 未来ありしか 彷徨える吾に
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朝一番 全国ニュースに故郷の名 暴風雪の町を案ず
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夢に見た死体はのっぺらぼうなのに 殴った顔見りゃあなたが死んでた
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会合を 終えて事務所に 戻る夜 貴女のチョコは 残業食に 
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ごめんねとありがとうを指先に 集めて握る最期のとき
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金曜の夜はふたりでおつまみを作ってゆっくり呑むのがたのしみ
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面影を 見知らぬ人に 重ねては 記憶の彼女 上書きしてみる
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「おい、それは言っちゃだめだろ」そうだよね 「で、その後は?」なんだ聞くのか
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腕立てがスイッチ持ってる並行線パラレルワールド超えて行こうぜ
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エックスワイに写像されただけ 言葉へ賛美は申し断る
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衣食住 足りて医職自由 担保せり 暗闇の中 吾突き進む
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脂のり たまり醤油で 照り焼きに 炭火の香り 食進む夜
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来週に向けてネットで遊泳 彼にチョコレートは甘すぎる?
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目の前の 高齢弱者 叩っ切る 政府政策 殺陣師のように
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翔平とジョブズの生まれた星だから でない僕らに 生きる価値ある
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春近し幼さ抜けて駆ける馬 咲けよと願ふ先陣の風
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地吹雪のやみて鳥らは眠れるか宵闇の灯に光る粉雪
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お疲れと いたはる湯加減 バスタイム たいも心も ほぐさるる宵
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干上がって 茶色だらけの ダムの底 いにしえの村 姿寂しく
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一点の 汚濁もなりし 水道に 亀裂が入る 国家の如く
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ラーメンのストーリーズに即いいね 緩慢な死へそっと一押し
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浅草寺 知らぬ話で 花咲かせ   私はすでに 我が家恋しき
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カップへと琥珀の滴る音さへも 君待つ時を満たしてゆかむ
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