戸が開くと逃げてみよかと猫が寄る雪と寒さにたじろぎ回る
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流れゆく電車の外と時がただ 我を切なく振り返らせる
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今年二度目の雪が降る前に親指より細いボールペンをセルフレジに通した
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健診を 終へて解禁 唐揚げを 同僚ともと味わい 残業続く
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天気図に早も台風一号と… まだもう少し冬に浸らせて
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夕暮れに甘えた声で鳴く鴉待つもののありねぐらへ帰るか
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インフレの波に飲まれたレアキャラに分不相応にもシンパシー
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「寒いね」と 言えば彼女が 手を出して 「手、繋ごっか」と 君は笑うの
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降圧剤 父の記憶を小分けして 同じ薬をお古のケースへ
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オギャーっと 声高らかな 号砲に みなで喝采 旅路のスタート
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風だけがたどり着く街 道はなく家もなく 砂一面の朝
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長所とか才能みたいなのはないがそこそこ美味いタコス作れる
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冬の陽の低く届きぬ工場の舗道舗石の目地のやはらか
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爆乳を 前にして沈黙 ただ満ちる  白き重みに 夜が膝を折る
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ヤマザキの 白いボウルは 人気者 設置したらば よくおみずのむ
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目的をクリアに持てば大丈夫思考も晴れてまた歩み出す
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絶版の歌集をさがす 白樺の林のような古本屋にて
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彩雲さいうんを まといし冬日ふゆひ 現れる  る昼さがり 良き昼さがり
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はやぶさが 日翳ひかげぞらで いさかうを  地べたでながむ ただの人
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君のこと忘れたけれどエクレアは今もかならず下向けて食べる
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選択し洗濯してのくりかえし心のシミは落ちにくいから
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さしのべた手は優しさか迷惑か 花と散れずに枝つく枯れ葉
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初雪が名残りの柿を白く染めめぐりそこねた季節を隠す
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妻と母 語らい尽きぬ 昼下がり ひかりの束の 天窓の下
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ねこたちは すやすやねてる 寝かしとこ おかあちゃんは 寝室で練習
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おみかんと トマトスープのパスタ食む 左手の桜ネイルだけ 塗り直し
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内容は自分で考え 定型に落とし込むのはAI任せ
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新しいOSが追加したものは 古いワードを開かせないこと
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満たされた同じ時間を過ごしてるようで違った目の向く先は
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あたたかいミルクに溶かす高純度の絶望飲みこんで吐いたら死
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