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なでて研ぐ米にやさしく手は荒れて研ぐ
掌
(
たなごころ
)
手肌にやさし
14
温もりを 肌で感じる 昼日向 夜は温き手で 恩返しする
11
迷ひ路 何方が東かよく判るほど 朝になり
3
あさおきて ねこはねむれり すやすやと
あくしゅ
(
握手
)
もとめるやうな おててで
22
未明なり 凍てつく日々に かじかむ手 吐息吹きかけ いのち
点
(
とも
)
せり
8
街灯が白き光の繭を編み人影一つ飲み込まる見ゆ
11
列島が 歪な形に 裂けていく 一極政治・気候変動
9
「 歳とると 寂しいことばかり 」と おばあちゃん 退院する人 見送った後
7
幸せ増やす エンドルフィン ドーパミンに オキシトシン セロトニンも必要
7
二月には春は来ないと思ったがどう見ても春白鳥が行く
19
春を告ぐ 風吹き荒れば 寒
戻り 冬知らずの
Jk
の足
6
今日はまた 音もなく雪は おちてくる 軽やかに しかし明らかに地に
22
洋ランの 花咲き揃い 玄関のくすんだフロアー 優雅にリメイク
10
生き残るために客寄せパンダにもなんにでもなるプライドはある
20
伊丹発福岡行きの定時便 洗濯物干す我を見下ろし
13
戦争は 序列の権化 悍ましき 言うこと聞かずば 明日は我が身
10
黒髪の 妖しく光る 髪あげし 夜(よ)のしじまに 解けぬ想いか 山音(やまね)泣き濡れ 月影揺れる
3
南風
(
はえ
)
により暖められし如月の 今宵の月の傍には昴
23
いつからか吾を「ちゃん」づけで呼ぶ妻の認知機能に先行き危惧す
10
夜の月いっしょに作曲ふふふふふっ朝は歌って太陽しょって
14
温暖化 天気の神に 問うてみた 家にも街にも 答え溢れて
11
薄明に 鳥の囁き 数多聞く 大将(カラス)以外は よく知らねども
12
友にだけ手書きの手紙しのばせて事務局報告封入終へる
15
「誰もゐないとき倒れたら・・・」と云へず妻渓流釣りの解禁近し
11
下の子を連れて春日に義父見舞う花粉の
光
(
かげ
)
にけばだつマスク
10
お互いの 生まれた時代を 掛け違え それぞれの家 帰る足取り
19
祈りつつ入試のあとの氷雨にも土わり芽吹く蕗のとうかな
28
「いつ来たの」何度も父に聞かれるが そのたび笑顔が咲くからいいや
26
ヒヨドリに花芽を食まれ紅椿 一輪二輪春を待ちをり
30
キミといた 数年間は もしかして… いやそれはない 横で寝ている
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