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微睡のゴルフ疲れや 黄砂飛ぶ 春の終わりは『東京砂漠』
9
水に火に追われし人の今朝の顔 覆う手に既に苦は刻まれし
9
情熱や夢や正義や何やかや 用量用法お守りください
6
川縁は 熊にとっての 生活路 この世は檻無き動物園
7
生ゴミで肥料を作り 資源収集工夫して ゴミ袋減
7
野に還る耕作放棄畑には黄色が満ちるたんぽぽ群れて
15
枕花 百合の花粉が床に落つ花瓶の水はそのままの朝
8
かっくんと顔を真上に振り上げて錠剤を飲む 父のしぐさで
13
どこかしら気持ち良き風
漂
(
ただよ
)
いて昼日中そぞろ歩く楽し
18
目でも
食
(
は
)
む 創作懐石 ひと皿に なんと鮮やか 初夏の彩り
15
果てしなく 続くパレード 円周率 次は何かな いかなる未来
26
悔しきは己が心にありありと描けぬ内は何の役にも
11
透明な人間だって諦めて生きてきた のに きみと目が合う
10
うしろ髪 しなやかに揺れ 振り返り 香漂い しばし佇み あおい春帰る
4
薄墨流し 山の端かすみ 朧月 桜散る野辺に 坐して酒酌み 春を惜しみて
3
一時か 後の己の 糧なのか 便利なものは 使い方ひとつ
12
縁側で
三
(
み
)
つに髪結ふ母が手の刻まれし皺 幾春越えて
26
時を得て 紐解れたり 花蕾 名を上ぐりて 立てば芍薬
8
冬の毛を
濾
(
こ
)
し取るブラシ 我が猫も綿抜きの如 換毛の時期
29
ランチ会 おしゃべりつまみに四時間 気長に待てり 次なる料理
10
銀座線東亜最古の地下鉄に 白煙立ちて足留めの朝
22
善意と悪意は紙一重 確信犯か見極める 野生の感
3
故郷の思ひで辿る旅終へて夫とねこ待つ家に帰へりき
16
季の移る境に
身体
(
からだ
)
慣れぬ折 躑躅の香り甘やかに嗅ぐ
23
日は暮れて留守を守れるオレンジの デスクライトはグラスを透かす
17
年金の金額知らす手紙くる庭の卯の花白き卯月に
19
整然と 列なす長ねぎ植へ終へて 一陣の風夕を知らせり
21
白くなく甘くもなくて温かい君との会話に加える砂糖
22
短めの自己紹介も不得手ゆへ 声だけ作る講座日初日
30
こそばゆい「あら、おくさま」とスタンプのラインは知らず難儀の妻を
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