戦争と 平和が織り成す この世界 平和のみにて いつぞ満つるや
9
NS 真中まなかに置かるる磁性体 圧を受けつつ身動き取れず
7
菜の花の香りがさそうお昼寝を土手の芝生でしてみたい春
26
体調の良くなさそうなドクターにお大事にってささやいた母
22
ストレッチャー微笑み乗せて遠ざかる父よ遥けき地平の青年ひと
5
言の葉は鏡となりて映りけりいましの涙胸に鎮まる
11
猫短歌最近詠めぬ感じある詠まない僕にニャンニャンと鳴く
14
シャボン玉 空に浮かばせ 祈る夢 真実を待つ 狼少女
7
明治には身思ふ声を繋ぎしか音の遺産の壱号電話 [題詠 電話]
7
酔ってない 酔っていません 酔ってない ベロベロじゃない 酔っていません
6
世を渡る 僕らはまるで 川渡り 一度濡れれば 楽になるから
10
冴へ返る今朝は 再び手袋をはめて通勤 雨の如月
27
AIに短歌詠ませて投稿をするのだと聞きバカらしくなり
13
外出のドアを同時に押し開ける素性名前も知らぬ黙礼
12
人生訓詠むも反応いまひとつ あんたにそれを言われたくないか
8
財産を 捨てることなど できないよ ヤバい宗教 世間の見方
4
福音が 貧しい人に 伝えられ お金持ちらは 不安に駆られ
4
この世にて 楽し可笑しく 生きていく それが難し 至難の御業
4
福もちを食んで 粗茶などすすりたる お正月の名残 これでお終い
22
壮大な 答えの前に 人間の 問いは砕けて 納得尽くし
3
行く手には 暗黒の霧 死の谷に 向かいて通り 復活の朝
3
愚かなる 人の思いと 望みとは 叶えば地獄 計算違い
3
こっそりと 秘かに忍ぶ 者のよう 光と影の 合間を縫って
5
この涙 人知れず泣く 勇気なく 枯れた心に むせび泣くよう
3
信長記太田牛一の忠義たるおれと比べて米ひとつぶの
11
ふらるれば水さす恋のなりゆきを春まつ池の鯉は知りつつ
16
アッタマが  悪くなりそな ほど甘い シナモンロール 食べてしまった
8
オオカミよ瀕死貪る捕食者よもうウンザリだオレは脱走
11
複雑な利害が絡む世を生きて二十日鼠の脳は戸惑う
13
何気ない言葉がそっとあぶり出す心の内を覗かれぬよう
17