バラ色の未来買うほど暇はなく「広島おんなエレジー」ずっと
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無駄足を何度も踏んだ野心家はしつこく古希の初恋をまた
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高市氏 笑顔の裏に 滲み出る 苦悩の明日を 我も感じる
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振り払わずにせめてそのまま飛んでくれ、嘘、飛ばないでいて 大人しく私の道連れになれ
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冗談に聞こえない様な君がわるい 齢十四、握力二十
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あの頃はヒロシマだった広島の戦後八十年も戦前
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丸木橋 怖がる祖母を 軽々と 抱きあげにけり 野分吹く日に /祖母を恋ふる記
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春秋(はるあき)の 彼岸に会いし 大叔母を 偲ぶよすがの おはぎ食みつつ
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サービスのミニトマト種粒入り 十粒確かめる息を止めつつ
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残る日を数えて暮らすかの人もその人もまた 生きてきたひと
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貧困と暴力とあゝファベーラのただなか早く春よ来てくれ
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お隣の 木瓜ぼけの花々 咲き誇り かぐわし香り  分けて頂き
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シュレディンガーの君は今頃何処にいる僕は生きてるし通知は静か
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傀儡かいらいが 筋書き作る 会談に 明日の風は 気分次第か
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情報をすぐに共有する仲になって半年またラブレター
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耳かきをしている時のあの顔は誰にも見せれぬ顔であろうな
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いつまでもプレスコードと闘った被爆作家はひまわりだった
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どうやって死ぬつもりですか死ぬのならせめて私に隠れてないで
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勉強をしたい! それなのに君を探す手が止まらなくて575、7777、あ、また字余り
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君のさあ! 所為だったんだよ、ずっとさあ! 君の呼吸が気になって集中できないからもう此処に来て!
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約束の印をなぞる 日曜も赤き手帳に文字は踊らず
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ペンデレツキ聴きて(音)楽の飽き足らぬ現代と名の付くもの熱く 
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サイレントマジョリティーはいざ知らずわが暮らしぶり静かに堕つる 
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死んだなら棺の中に入れてくれ パワーストーンとこの耳かきを
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四半世紀この耳かきと共にあり 今日もほじほじ至福の時間
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車窓から お墓が続く 景色から パッと桜が 現れた瞬間
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濃い碧の  深山入りて  白銀の 魂凍つて 碧さ目に沁む
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濃い碧の  深山入りて  白銀の 魂凍つて 碧さ身に沁む
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外晴れてちょっと遠くの通りまでカラオケ屋から「なごり雪」聞こゆ
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老木のその佇まい武士なりて斎藤一寡黙な人を彷彿とせり
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