夜に笛吹いたら蛇が飛び出して「ここじゃない」って空へと消えた
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蝋梅へ 夜明けのひかり 満ちゆきて 甘やか黄金こがね 濃く匂いたち
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朝の駅。雀が雪をついばんでる。くちばしって寒さ感じないのか?
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炎立つ天啓として『火の構え』上段ならば頭守れる
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「し」と暫し死んでしまおう済んだなら息吹き返し繰り返す生
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さんとくジャガイモを 植へたがる母 拒む我 遅霜おそじも逆算 植へるは彼岸
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水槽のメダカ向かって子が歌う「森のくまさん」何故そのチョイス
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真っ白な グローブのような 手を伸べて はつかに笑まう 君を見舞いき
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この先の天気予報に雪は無しこれが最後か降る雪眺む
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血圧の 低き朝けを 水底(みなそこ)に 臥(こ)やる骸(かばね)の 幻を見き
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嘘じゃなく約束でもない寄せ書きの余白に春が着地している
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奥山は 一夜明ければ 雪化粧 春の すごろく ふたます戻る
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さる株の 底値を狙う 相場師の ごとく米価の 値下がりを待つ /米価下落
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白皿に 赤きマグロの 色映ゆる 遅き昼餉に 足りて街行く
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園児らのカラー帽ゆれお散歩カー浜辺に着けば二列の電車
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持ち主の消えたアメリカンスピリットいつまでこの部屋にいる気なのだろう
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親を子のようにおもう日 崖っぷち、だけど愛して家事をしている
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日常と非日常 その合間 普通の生活復興の日
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言の葉を編み込み 悩み 絡ませて ほどひてはつくろ推敲歌すいこうか
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ニット帽マフラー手袋装着し コートの襟立て、って三月なのに?
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化粧水冷たい朝の雪が降る。高い方の傘持って出かける。
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ソラリスで優雅な老後を暮らしたや BWV639聴き(ハピネス殿へ返歌)
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人の世の推し歌手ほどに先逝くはげに惜しまるる涙ばなしよ
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庭の木が 雪を被りて 花景色 寒さの中で 得した気分
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ストレートなげてみたらばノーコンで思わぬひとのミット直撃
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大島を離る椿がふりかえる汽笛に咽ぶ夕潮の海
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震災の 記憶薄れる十五年 未だ震へる心模様あり
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東雲の明けの早さは加速して眩し陽光ひかりに力得る朝
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あれやこれどうしたものかと苦悩して 毎回気苦労 義理の父母とは
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見返さず消去もされず放置され 端末の中 過去の物置
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