平板なる日常詠むはがたしくもその有り難さ知る齢になりけり
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本当にやる気があるのかこの春は このままじゃまた夏に食われる
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あこがれは相聞歌だときづく春けふの桜も雨に打たれて
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席替えは工場にもあり置き場所が変わる納品新年度かな
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けふの愚痴受け止めきれず受け流す豆食みながら首だけうごき
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雨に散る桜のひとひら切り株にひらり舞いきて木の霊れいを慰む
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常思ふ 吾が人生の終い方 肩肘張らずたおやかであれ 
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真夜中に起きて不安に襲われる こうして一生騙し騙しだ
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思い出に画質があるなら粗くても いいから数で騙してみせて
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並走する電車で目があうストレンジャー 言葉交わさぬ真顔の平行移動
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改札の手前で気付く残高不足 とめられたくてあえて猪突す
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君がひく真っ直ぐでダサいギターソロ そのギャンギャンが正にロックで
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まるで冬 犬のヒーター 入れたっけ?  ああ、そうだった もういないんだ・・・
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通り過ぎた後にやっと気がついた 残り香の多岐性に ごめんね
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知らざりき白蛇しろへび宿る沼の底埋めし因果の報い来たれり
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ぼくはいまからうそをつきますぼくはうそつきなんですほんとうなんです
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怪獣よ街をぜーんぶぶっ壊せ あ、ちょっ、待って、それぼくの家
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「うわ、ごめんわたしのせいだ」ほんとうはわたしのせいで 優しいね、バカ
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デフォルトの設定のまま死ぬだろうわたしはきっと黒髪のまま
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つぶつぶを一粒一粒かみくだく俺さえなけりゃ実ったイチゴ
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見たこともない劇場の台本は機械仕掛けの神によるもの
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オリオンが きらきらきらと またたいて ハイオク注ぎ 見上げる空は
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なんという美しさに我育まれ 時代に逆らう家と血の美徳
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ああそっか そういえば エイプリル フールやなって 今日何回目
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よろめいた渚に情緒を溶かすほど生きとし生きて浮かんで消える
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夫婦とはトイレと風呂を共用する男女(広辞苑)
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ママとパパ 僕は実った 結び目に 糸が切れても 僕でありたい
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LMDE6で15年モノも蘇りユーチューブさえ動きなめらか
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春の花咲く日を待ちて待ちきれず積む雪けて春を迎えに
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幸せが作る波紋で揺らぐから満ちて溢れてわたしを溶かす
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