目覚めては窓を開放陽を拝むこれでいいのだ自力本願
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さよならのスイッチ押すね だいじょうぶ消えるのはわたしだけだもん、ほら
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時折りに 家族の記憶 目に触れて 揺れる心の なきこともなし
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どこまでも 平行線の かの人と 生活分ける 先見えぬ道
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秒針の音に囚われ 振り向けば 君の面影 朧になり逝く
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真っ白な 曇った空は 嫌だけど 真っ青な空も あまり好きじゃない
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澄み渡る夕空に 上弦の月 梅雨入り前に眺む ベランダ
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あの人に 気持ちを 短歌で伝えたい 熱い想いに 我サポートを
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野辺に咲く薊あざとしいつの間に 指で触れなばチクリとぞ刺す
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ぬか床をかきまぜた手に残りたる 何の匂いか祖母の匂いだ
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おや今日は芒種一粒万倍日 買い物メモに書き足したクジ
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スシローの番号札が嬉しくも33番テーブルになり
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寺町の通学路にて何事か言ひ掛けむとするの吃音待つ
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父と子と鮎釣る川に夕日映え銀鱗跳ねる流れはるかに
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平日の朝に聞こゆる生活音一日ひとひの始まる合図となりて
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いつの日か来ると覚悟の別れなむ いま沈みゆく『ひかり』の時代
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人なかで孤独を感じるのはむしろ周りに人がいる安心感からか
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大輪の 牡丹の花が鎮座する 狭き吾が庭牡丹園となり 
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みをたたれ いきよとしいられ いけばなは いきものとみるか どうぐとみるか
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冷えきった 外気を部屋に 取り込んで ふかふかの布団 二重で眠る
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おとしもの 印鑑さいしょで 財布 カギ 重要ものしか おとさぬ不思議
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トランプ翁 TACO ︵タコ︶ とよばれて はらたてて 関税マシマシ 悪童のはて
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死んだ目で社会ってやつはそんなとこ。仕方がないね。おつかれっした!
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ふと覚めて トイレの為に 降りていく 吸い寄せられる 魅惑のキッチン
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開け放つ 夜のからかぜ 身に染みる どうやらしばらく 暑くなるって
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こめごきろ よんせんえん余 トーブでは 。食パンパスタも たべるからいいが
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不安からなぜか画面に向かうより何でもない木を見る方が良い
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一年ぶり会うまで忘れていたけれど嬉しい再会花火セットと
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白いちご熟れた食べ頃見定める甘い香りと紅くなる種
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つくりかた さらっとよんで てぎわよい 。うめのしろっぷ 去年つくったけ?
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