セレナーデその言の葉は 陽水の甘い口づけ こゑ部屋に満つ
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初夏の午後白雨に宿る書肆の軒隣り合う肩微かに触れる
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休日に 断りもなく 電話取る きみの向かいで ストローずずず
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前歩く高齢男性うずくまるヘルプカード確認しますね
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せっかちな バスを逃して ぶらり旅 行きはよいよい 帰りは暑いあちー
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女編に 上下と書きて 「さいちゅう」と 読む漢字など ある筈もなく
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心臓にてのひらを当てもういないひとたちの声を思い出す夏
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足もとに コスモスの花 咲き盛り 回るほかなし 丘の風車は
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もの忘れ気づきしごとく引き返す老いにかも似む迷走台風 /台風24号「クロヴァン」
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鱗雲 明日の匂いに 魅せられて ついて行こうか 黄色の飛行機
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ハイボール 一口飲むごとに 和みて 爽やかに
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夏盛り 一雨事に 空翳り 涼風渡り 夏去りぬや
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西の空 とびが光を さらうとき  ダブルベッドに 影が生まれて
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仄暗い 箪笥の角に ひぐらしが 運ぶ黄色の 手編みのミトン
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アスファルト 黄色の風が 頬を撫で お山を抜けて 海を抜けて
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いただきし無花果皮ごとほうばりて溶けいく旨味至福かみしむ
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余呉の湖水脈曳く二羽の残り鴨 墨絵のなかに淡く溶けゆく
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遥かなる昭和の匂ふ書を曝し 懐かし見入るわが初版本
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刻(とき)に色ありと思へり酔芙蓉 うつろふ日々を胸に刻みて
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泣くという パラメーターを 1にして 笑うに全振り し続ける俺
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黄金虫とどのつまりのブレイキン 黄金の羽を散らして踊れ
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繻子(しゅす)まとひ光を反し飛ぶ揚羽 最期のワルツ踏むが如くに
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風渡り トンボ群れ飛ぶ 小川原の  湖畔に追えば 秋雲の端 
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それぞれに 流れた時の眩しくて 秋雨の日の『プレイリストC
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うどん屋の待ち時間あと三十分店先の椅子譲る者なし
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チビ猫は ときどきうにゃうにゃ いうけれど おきてないので またすぐねいき寝息
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小川原の 湖の船人 波に揺れ  心地よき風 水面を走る
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スマホより 活字読もうと 買ったまま かばんの底で 眠れる文庫
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Daikirai Nanka Awahen あんたとは 遺伝子レベルや 仕方あらへん
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瓢箪から駒出たか甘き夢 目覚めてみれば苦き残り香
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