「寂し」とも 「愛している」とも 告ぐる君  逢いたき夜を 詠みて過ごす
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ええんちゃう全部やめてもええんちゃうそれでもお前のこと好きだから
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まつ毛長いね生命線短いね足して2で割りたかった
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消えてるかともり続けているのかも 知らされぬまま2度目の盛夏
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地元駅野良猫通り閑古鳥 サビと安堵の二律背反
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昨年は来れた叔母も訪れず吾ひとりきり送り火を焚く
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丁寧にカミソリ用い毛玉取り私はこういう作業が好きだ
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世の中が悪いでしょうかそうじゃなきゃ巡り合ったが元凶ですか
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惨めだと思えば悲しかと言ってケチだといえばそれも失礼
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買い物に出かけて気付く手に取って見て置き直し買えない経済
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部屋干しで湿度上がった寝室を救う一枚羽毛肌がけ
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鉛筆を 削ればやがて 尽きること 無常の節理 だから尊い
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課題終え 突っ伏し肌をひっつける 机がひやくて 気持ち良いのだ
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縁日におもむくこともなき夏の 今も何処かで花火の音が
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夏になり冬のことなど忘れては冬を迎えて夏が恋しい
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実家での昼食の支度の苛まれ明日は午前に帰路に就こうか
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仄朱い灯り水面にゆらめいてスターマインに夜空きらめく
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お隣りさん大きなテントで庭キャンプ 焚き火囲んで夏夜の語らい
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夕闇の波間漂う灯ろうの仄かな灯り我が想い乗せ
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三男の突然の帰省墓参りとくに「せよ」とは教えぬものを
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きざはしを息継ぎ上る君を待つ釈迦牟尼仏の鹿野ろくやの丘に
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亀ちゃんだ ひさびさに見る 亀山くん 母とふたりで 相棒(再放送)観る
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中空に果てる光の炸裂を「たまやー」と叫んで喜ぶ人間
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かわいいでしょ?煌めくマキシマイザーの唇 今もお守りはニベア
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祖母と叔母納骨堂に写真置く涙ひとすじ家族戻りし
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春夏秋冬ひととせの読みに 感嘆する母よ 短歌の素養も なくもないかも?(笑)>漢字当てクイズ好き
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菜箸をスティック代わりに8ビート料理以上にリズム楽しく
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リュックから顔出しダックスにっこりと どこへくのか嬉しそう
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チェス駒を床にばら蒔きポーン一つ何処かに失せて二度と戻らず
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土手沿いをさまよい歩く夫婦なりどこで見えるかうるわし花火は
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