情景の言の葉の声 聞けたらば ペンを走らせ 推敲重すいこうかさ
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雨催う 空を見上げて 行く行かぬ 投資の如く 決めかねて居る /今日の空
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はげましの言葉はどれも空しくて何も言えずに並んですわる
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花粉など知らずに春の中にいたれんげ畑のわれが懐かし
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遮断機の音のひがむるつかの間に辛夷こぶしは銀の産毛ふふめり [題詠 辛]
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待合いの温き眠りに聞き逃す眼科呼ぶ声、耳鼻科もありや
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恥ずかしきしくじりごとの一つにて宿のシーツに染みを残しき
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モラル違反です 持参の餌を与える客 羊駝が心配 飼育員を探す我
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寒き夜の口さびしさや起き出でて葛湯を作る少しかために
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このほかにいかなる道やありけむと思うに眠き春の宵かも
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言の葉を 紡ぎながらペダル漕ぎ ふと気がつくと見知らぬ小路
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食うものがなくなればまた買いに行く小石が立つるさざ波の如
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寝てはるか起きていはるか正身(そうじみ)はつくねんとして小春日の椅子
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老木の洞(うろ)が奏づる虎落笛(もがりぶえ)聴くかに遠し尺八の音
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濡れくすむ河津桜と梅を見て足元濡らして傘を濡らして
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人間は 作物作り 働いて 食っていくもの 基本の基本
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水ぬるむ水面に映りし 空の蒼 やがて川辺の桜も映し
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温暖化 かかってこいや 今年こそ 二期作やるぜ メロンとトマト
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春でしょ 出かけていいね みいちゃんが おんもに出たいと 泣いているから
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歌ならば中村三郎になぞらえん野見山朱鳥肺病みて死す /2月26日朱鳥(あすか)忌
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長話 むしろ嫌いな 人だから 気づかれぬよう いい人ぶって
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いつまでも 続くと思う ことなかれ 時が移りて 人も変わりて
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青い鳥 探しに行って 見つからず 家に戻れば 夕食時に
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アスファルト化粧直しの雨上がり北風戻る通院の朝
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刃なる言の葉のみで事足りぬ吾を消すには策は要せず
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執着を捨ててひらける湿槃の身身心脱落我が身よさらば
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打ち上げた青空に飛ぶ白い球ふんわり浮かぶ雲まで届け
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雨上がり ねこたちそれでも ねむくって うつらうつらと 春眠暁
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初物のデコポン悩んで やっぱ割る 熟し加減が すこし足りぬか
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スーパーに行くけど欲しいものはある?エンゲル係数アゲていこうぜ
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