生牡蠣を噛んで君の思いだしあわててあおるワインの無味むみなる
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朝八時満員電車の幽霊に揺られて街に行くなり土曜
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朝な朝な来ては世界のねぢをまく鳥のすがたはみえないままに
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リュウグウノツカイになって泳ぎましたこがねの朝の満員電車
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夏はそう撃ち放たれて星となる戻ることなくそれっきり
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酒飲んで見なかった映画見たいかな?別に良くね?ただの映画さ
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アイスティー氷が全て溶ける様にくだらぬ話が心地よい今日
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ひざ曲げてつばさたたんでねむるらん薔薇の内部の薔薇の妖精
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「中島よ。俺は野球がしたい。お前と。白くて光る球、投げれるぜ。」
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ジャスミンティーふつふつ湧いてくる泉身を清めたらわたしが咲いた
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おれならばどこへでも行ける気がしてた 月で花見がしてみたかった
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とこしへの愛などもはやたのまねど薔薇咲きにほふ聖五月かな
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「経済は覚醒剤で動いてる?」「この国ではまあ部分的にそう」
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小夜鳴き鳥こゑのかぎりになくゆゑにけさいちりんの薔薇咲きそむる
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こんにちはよろしく僕は風船だ 地に足がつかずフワフワしている
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あのときのかそけきわたしたちがいま空を満たして星と降ります
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しらたまのうなじの細きをさなごを蝶よ花よといつくしみつつ
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昨年の今日ごろ初めて飲んだ豆人生を変える魔性の香り
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象という名のコーヒー豆を手に入れて嬉しすぎまじ開けられないわ
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ふんわりとまるでワインのようなそれ胸いっぱいに満たして眠ろう
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甘い香りがどこからか漂う 君の香りじゃなかったなんて
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なあおまえたとえばおれを殺しても おまえの春はここで終わりだ
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燃えているエンジンかかげ水星へ放って赤い流星となれ
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結局は消費してゐるだけだらう肉もマンガも天皇さへも
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風変わる時代の節目賑おうて梅花はすでに匂わぬ皐月に
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はつなつの青い氷をかみ砕き今日からわたし変温動物
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ありし日のきみとのぼりし石段をひとりのぼればみどりあふるる
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柏手を打って 願いは特に無く 一応平和と 駅のホームドア
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シュークリームのなかでとろとろにしちゃうよ、求められないサインコサイン
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くちびるをかすかにつけたエビアンのうわばみでいい すくわせて ねえ
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