しおはま    フォロー 61 フォロワー 44 投稿数 152

初めて詠みます。よろしくおねがいします。

シトラスをまとううなじは厳かにSEA BREEZEの加護受けし娘よ 

脳天がとんでいないと耐えられぬ仕事ですかね基本的には 

沼の底からのばした手の先で黒いねずみを撫でてた、遠く 

天と地をそっとつないだかすがいは夜の駅舎を浸す雨漏り 

「ほしくない?」少女が指をひっかけるビーチサンダル海ははるかに 

バンクシー作品らしきねずみの子闘争の夜に溶けて消えゆき 

情報は洪水なんだ方舟を押し流しては更地に戻す 

春が来て埼京線を止めるだろうもしカリスマに生まれたならば 

令和前ワンチャンあると腕まくり帰ってきましたノストラダムス 

桃色の花弁が隠しているうちにだれにも送らぬスタンプを買う 

人生はソシャゲだと知り目を閉じてリセマラなしの恋人ガチャを 

「恋情とは何なのですか?」端正な令和生まれのくちびるうごく 

交通は不便ですけど人気です砂丘コテージ地底深くに 

教室から校庭までをトンネルで滑り降りてたなんでもない日 

パンジーの香りはすれど姿なく木枯らしに乗り春を探して 

石楠花しゃくなげの咲き狂う丘で待ってます(花言葉ごときみに贈ろう) 

わが家には春を迎える資格なく室外機鳴るごうんごうんと 

まどろみのふちにはあなたがいると聞く不眠のぼくに呆れ笑って 

ひさかたの光とどかぬ水底で浮かぶ花唇を見上げてDanke 

メールには記載されないことだまをポストに入れる朱に染まりゆく 

黎明にしろい小指をつきさしたインターネット・マジョリティ、きみ 

なんとなく生きてきたからビビンバを食べたことない君が好きです 

ばりん、りん、轟音とともにあふれだすジェリーフィッシュとぼくらの祈り 

字余りで短歌にできぬ記憶たち抱え過ぎゆく小竹向原こたけむかいはら 

夜空にはひかり散らばりうそめいて手の届かないほとんどが愛 

革命の流星群の降る夜におんなはあるくわたしははだか 

降下する光の群れのただなかにイエスが立ちて果てが生まれる 

きざはしを寄せ集めたる彼の人のメールマガジン遺骨にも似て 

五年前夢をかなえて出ていった知らないひとが残したレンジ 

ホームドアはひらいたままの状態となっております雲間のように