しおはま    フォロー 84 フォロワー 68 投稿数 257

初めて詠みます。よろしくおねがいします。

宗教の冊子みたいな澄んだ空見に行こうよと君がのたまう 

終末の時間軸から来た人へきょうの恋愛運勢を問う 

体温も笑顔も持たぬ機械でも恋情とやら持ちえるらしい 

強い言葉でいうならば死であるがそうでないなら淡雪だった 

終焉は一度だけではないらしい未来人からテレパスで聞く 

月面を歩くのに似た足取りで地上の雪を踏みしめている 

光あれと願うのならばおそらくは光を見ない人生だった 

雪の舞う東京都内某所にて町中華なら行くよと言った 

あの夜のミニストップはすでになく光る「エンゼル保育園」の字 

神絵師の残留思念探してはWEBをさまようROMの子たちよ 

盗まれた傘が戻ってくる日までこのコンビニで暮らしてゆこう 

踏切の手前の一時停止にも似たゆるやかな気持ちは降りる 

iPhoneで集めた砂鉄を手のひらに落とし今宵の思い出とする 

三センチ以下の鉛筆しかいない勉強会は六時からです 

ぬいぐるみと話せる人の輪郭は人と交わる人よりも濃い 

吐いた日のトイレの床はうつくしい背中を撫でる指先が濃い 

加湿器をつけていなくて涙すら出なくなりつつある午前二時 

朝焼けがすべての道を燃やしてるこの街にただきみだけがいる 

おしぼりはいりませんかと笑んでいるおしぼりよりも白い手のひと 

白銀に沈み滅びる地球でもあなただけには世界旅行を 

会えないが会わないになる瞬間を写ルンですで残したかった 

屋上からカスタネットを降らせよう音が止んだらきっと目が合う 

サボテンに水をかければにんげんになればよかった冬せまりくる 

夜明けごろ断捨離された者たちが小夜をともない打ち寄せてくる 

マイナンバーカードを海になげすててただしいことだけして生きていく 

特急の乗車位置ではない地点から特急に乗ると着きます 

オーロラになれないかたは放課後に校舎の裏でまた会うでしょう 

ねこもいつかは死ぬんだと満員の埼京線に落とされた声 

露光する時間が足りなすぎますか聡い笑顔が夜に呑まれて 

深淵に灯りを投げて夜に耽るハガキ職人しかいない二時