灯屋  フォロー 69 フォロワー 69 投稿数 470

きっと皆んな繋がってるよね。

街灯は徐々に消えゆく左手に君の右手がなくて爪噛む 

肋骨に沁みる言葉を反芻し 謝れなかった吾嗤う夕焼け 

図書室で体育館で教室で草食系の僕も俺なり 

ひしひしと打ち明けられた友の罪 僕は上手に聴けただろうか 

潜りこむプールの奥に銀色の光に刺され魚になりぬ 

また生える雑草よりも青春はきっと青いしきっと苦いし 

「がんばれ」とライン返した僕の罪きっと彼にはもう届かない 

「ここ座れ」僕を隣に座らせたじいちゃんのいない3度目の夏 

僕の血を吸ったあの蚊の今頃は「勝手気まま」と嫌われており 

気付かないふりをしていたあの時の俺の耳と目ちぎり捨てたい 

更地以前の景色浮かばず雨に打たれてたたずめば微毒なり 

サプライズ考えてなよトレンドは今からおさえておけよ 彦星 

水入れたコップに挿せば花ひらくそんな言葉を君にかけたい 

ぬき足でてんとう虫の歩む音 白紫陽花に歓迎されて 

跨ったサドルに雨の合間の陽 小さな太陽ごと漕いでゆく 

袖まくりグランドの蛇口盛大に 今年の夏もここから始まる 

教室の窓に映りし僕の顔その上を叩く雨雨雨 

理科室の硬く冷たい木の椅子に優しく沁みる五月雨のこえ 

夕焼けが居残りしてる二十時に僕のパジャマは月を待ってる 

クリームかバターのようだ君の声口に入れるとたちまち溶ける 

朝焼けは浅い眠りをくり返し栞はさまずページはおどる 

窓開けて猫のはな息ほどの風入れても目には緑あふれて 

目覚めたらねこを百匹抱いていたような湿り気風くれぬ窓 

五月雨に追いかけられて逃げきった数だけ僕は大人になれる 

悪事する彼の横顔華やぎて認められない嫉妬してると 

舌の上転がしきれぬ感情を呑み込めもせず吐き出せもせず 

一輪の薔薇とぼくらの真心をお届けしますしっかり休んで 

万引きは犯罪ですの貼り紙で食い止められた人に逢いたい 

崖ふちで ふるえ佇み怯えてることはなきよう地球は丸だ 

教室の破れかけてるカーテンはいつか誰かの青春だった