灯屋  フォロー 23 フォロワー 26 投稿数 175

繋がりが有るのか無いのか知らないけれど、きっと皆繋がってるんじゃないかな。きっとそうだよね。15歳高1。

すれ違うそのたび胸に灯がともるぼくの前世はきっと夕焼け 

いつだって夜には星がありました 濁らないまま生きていけたら 

猫になり喉をグルグル鳴らしつつ「お利口ね」とか言われる暮らし 

ごめんねを言っても言っても言い足りず許しを乞うのに飽きてきた感 

一人だけ 家で帰りを 待つ僕は 旧暦十月 留守神恵比寿 

街角を曲がるくらいのたやすさで小野が蹴られる教室の隅 

数知れず蝉の唸りが振動し膨れた風を二三度のみこむ 

階段を登りて開けた窓からは校舎に空が青く流れて 

グランドの蛇口上向け吹き出させ止めれば散りゆくただの水滴 

表面に薄く塗られた薬とはレモンの爽やさ持続する毒 

隣席の患者の所作にいらつくも医大待合いつもの如し 

蔦ごとく腕にチューブが絡まりつ華は咲かねど紅は血の色 

干からびてのたうちまわるミミズ見て我と重ねてうなじが焼ける 

透明な夏のたまごを生むサイダー サドル使わず立ち漕ぎでゆく 

返されたテストを喰らうシュレッター 紙屑泳ぐ肺魚が見てる 

キツツキのくちばしの音風に舞う真夏のそらにボレロ流れる 

向日葵の友は太陽だけでなく夜には夜のフィボナッチ数列 

不安だよ、語りかけても笑わずにぼくの目見つつ紫陽花は咲く 

エリンギを松茸と母に教えられ信じきってたわりと最近 

レジ袋中身ニジマス父さんの長靴片方川に流れる 

すじ雲は塩であっさりすすって食す シロップなどは言語道断 

水滴が煮立った油で跳ねたよに 七年前は何してたと 蟬 

少しだけ仲良くなった塾友がカンニングしたと澄んだ目で言う 

暮れかかりひとけがなくなる教室の僕の席には僕すらいない 

喧騒と昼の放送聴くふりで君をみている一時十分 

小利口な口上ばかり上手くなり喉仏には恥といふ文字 

空き地にてWiiではあり得ぬ友の情「やめろよ磯野」と中島がいう 

弱虫な僕に生まれて良かったよ逃げれば何度も闘えるから 

飽きという季節がくるとは気づかずに走りすぎたね君と僕とは 

好きだよと言えば僕から離れてく その確かさで黒板を拭く