灯屋  フォロー 62 フォロワー 62 投稿数 417

きっと皆んな繋がってるよね。

ちろちろと僕を見ながら歩いてた狐の鼻はきっと冷たい 

鶏肉が好きだったよねと婆ちゃんが甘く煮た手羽それが好きだよ 

ワイヤーで留められているブランコを見るたび夏につれられてゆく 

記憶とは編集されて白昼夢 想い出はいつも美しくある 

僕を見て「どちらさまで」と言う祖母の孫になるため今日もノックす 

いつの間に雪合戦になっていて僕は君だけ雪玉投げる 

ごめんねは狡い言葉と知ったんだ その唇も嘘でできてる 

文具屋で試し書きする あ あ あ あ あ ふられたよ僕 あああ泣きそう 

僕にとり祝福された産声は十六年の歴史となりて 

制服の胸ポケットにバタフライ使わずにいる善し悪しは別 

君の過去許してあげて温かいココアが冷めてしまわぬうちに 

粉雪をスクロールして歩き出す来ぬ人待った寂しさつもる 

窓際に取り残された風鈴を指で叩くつつくと夏の少年 

雪のせて頰を突き刺す北風は君に会うまでの凍るため息 

級長の僕はポケット手を入れて畳まれているバタフライナイフ 

唇を強く噛みつつ耐えた今日 風呂で溶かそうアヒルと共に 

頰凍る一年ぶりのスキー来て疾風ハヤテで滑ろ吾は少年 

窓を背に伸びをした後あくびする君に恋する理由わけはいらない 

ともらない蛍光灯を見上げてる 彼女の全てが僕ならいいのに 

てきとうという概念しかもたぬ吾 肅々ときょうもてきとうをこなす 

舌の根を渇かす意味はもう無いよ 君を好きだと知ってのことだろ 

牡丹雪ポケットに入れ帰り道 肉まん食いつつ泣きたくなった 

iPhoneを見つめる僕を見つめてる僕より僕の好み知るこれ 

今はまだ無謀なほどの夢掴む手は手袋にしまうけれども 

踊り場で汗ぬぐいまた登りだす祖母の背中をそっと支えて 

虹渡る順を僕らは知らねども日付の古き卵から割る 

窓開けて蒼い溜め息吐き出せば 雪の眩しさ細部に宿る 

ためらわずロマンティックに浸りたい慰められる流れ星みて 

ポケットを探り飛び乗る路線バス 知らない街へ運べぼくらを 

ポケットに君の手迎え息白く宇宙は僕らの形の夜だ