Utakata
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灯屋
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学びの旅から帰ったら皆さんまた灯屋を迎えてくれる?
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吹雪く和歌師に褒められる有り様に心ときめき言葉うしなう
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中学のころから師とし仰いでたさいおんさんの濡れ睫毛想う
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フットサルクラブの王族群れていて半透明の僕が横ぎる
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「ライバルは自分なんだ」という君にうなずいてみる。あほか僕らは
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あの月はいつか見た月、足音も月の光も背中から降る
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揺れながら流れていった笹舟を見送るように母は手をふる
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アスファルト着地するたび消えてゆく、うつろう季節の雪は背徳
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それつまり、感謝の言葉と受け取っちゃダメなやつよね「今までありがと」
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本当に痛むのですね心臓がズッからキンのタイムラグ経て
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一瞬という時がありさよならも言えないままでまた春がくる
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ざぼん食い果汁みずうみ口中に。潤すは喉ばかりなりけり
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高熱にうなされる朝グレゴリオ暦の仕業か効かぬパブロン
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卵かけご飯の茶碗につかまって胃だけを満たす一人居の朝
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唇をとがらせた君もドーナツの穴からみると世界はまるい
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沸いた湯で紅茶を飲めばため息と少し寂しさ蒸気にのぼる
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シャキシャキが好きだったけどすりおろす祖母とならんでサンふじをむく
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夕暮れに紙ヒコーキを操縦し君の肩先トンと触れたい
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ピンク色の肺の機能を知る女医は黙って祖母の瞳見つめて
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春風にたなびく光祖母は手に折り紙を折る余命半年
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安全を確認せずに渡ってくボールを持った少年と花粉
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だいじょうぶおやすみというラインきてこの子がモテる理由がわかる
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この街に引っ越してきたその日から閉店セールの服屋に入る
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夜が明けて一番好きな星が出るポテトサラダに追いマヨネーズ
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十センチの積雪量を示す時 親指中指まぼろし定規
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ポンカンに親指の爪たてたならまだまだ遠い線香花火
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どのうたも深い想いと湿り気と吹き出てやまぬぬくい噴水
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中敷を洗って干したありがとう君のおかげで冬を越せたよ
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指を組み額に当てて「受かってくれ」念を送るよ講師バイトも
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にしん蕎麦骨までやわく食わせると鼻骨柔そうなおばちゃんが盛る
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名も知らぬ星に向かって叫ばんか涙の置き方忘れさせてよ
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