灯屋  フォロー 78 フォロワー 78 投稿数 513

きっと皆んな繋がってるよね。

おぼろ雲黄砂の色に染められて見上げ染み込む寂寥なるを 

がに股の祖母は路上で被写体にGoogle Earthにさりげなくいる 

くちびるが小鳥のようだ君の告白はしずかに僕に触れるよ 

ふきのとう無邪気な顔で我に問う「なになしとげたのこのいちねんで」 

よう親友 杏の林に向かう旅一人で向かえ俺を置いてけ 

春の陽はバスの結露を吸い込んで揺れる陽射しと静寂運ぶ 

このコーラカロリーゼロかよヘルシーは俺の魂軟弱にする 

俺心ここに在らずだ 脱衣所でパンツ脱がずに風呂入るとは 

栞すら全身全霊本に沿う僕の心は誰に沿えるの 

青空に紋白蝶が泳ぎだす溶けてなくなり春を予感す 

コート脱ぎ僕ら少年羽化まぢか飛び立つ準備はやる気持ちで 

泥混ざる雪の香りにむせながら踏まないように小さな土筆 

マスク先そっと摘んでフリスクを渇いた口に人目忍んで 

哲学を学んだ父の屁理屈を高二になれば愛せる気がする 

あきらめた顔して泳ぐアロワナを眺める僕ら映す水槽 

ぼくたちは遠くに見える煙突に立つ煙より高く飛べない 

抜け落ちて不揃いになった背の羽根を撫でて明日はいつもの僕で 

優しさを少しこぼして大人にもなれずいつでも迷子のようだ 

午前二時誰にも言えぬ願いあり もう僕以外見ないでください 

雪雲のかけらがここに落ちている もうすぐ冬が終わるみたいだ 

作り物君のまつ毛も何もかも0カロリーと誤魔化してろよ 

雪霞 夢はうつつで春近しこんな季節にさよならするの 

我先と競うものでもないでしょう笑っていても春は来るのに 

想い出を手繰り寄せてる誕生日祖父の目尻に歴史流れて 

マッチ擦りかざせば燃えるような空見上げて思う僕の未来は 

俺のせい君の痛みを知りたくてアボカド掴み握り潰して 

愛というフィクションなどを信じましょ人には言えぬ悪いことして 

少しだけわがままな君と過ごすうち優しいふりに磨きかける俺 

僕からは言い出すことを躊躇して君の言葉を待つ沈黙間 

この部屋の座椅子の窪み婆ちゃんが泣いて笑って生きてた証