み-くづ 【水屑】
水中のごみ。つまらないもの、役に立たないもの、はかない身の上などのたとえに用いられることが多い。
なんどでも恋をするのだ いちどすらわたしを好きにならないひとに 2
あやとりの意図を違えて戻れずにぐちゃぐちゃになる ぐちゃぐちゃになる 2
手紙、花、思い出、笑顔、ちょこれいと あなたがくれたちいさなひかり 2
ミサンガの千切れるときに音はなく恋のおわりにすこし似ている 2
アルバムに仕舞ったきみの横顔はこっちを見ない だから好きです 4
これは髪から滴った水だから泣いていません、けして、けっして 5
駆け出した背には届かぬ指先をきゅっと丸めて仕舞うポケット 5
水遣りを忘れないでね おもいでは放っておくと干枯らびるから 4
焼きたてのアップルパイがぼろぼろと崩れるようなふたりの最期 8
たとえ明日世界が終わるとわかっても僕はひとりで海にゆきます 3
午前五時、揺れるカーテン、もうすこし寝てていいよと撫でる体温 2
【問】空欄を補充しなさい。「ぼくはまだ、□□□のことをあいしています」 3
棘のない薔薇をおくったあのひとの優しさで刺されて血が滲む 3
こちら月 あなたの部屋の窓枠の右上ちょっとお邪魔させてね 5
明日もまたおなじ日が来る 忘れじの君の記憶に頬ずりをして 1
かわいいの賞味期限は切れたけど捨てるにはまだ早いんじゃない? 4
「違う?」「いや、違わないかも」「どっちなの」「わからないからもう一度いい?」 5