海野水屑  フォロー 14 フォロワー 14 投稿数 116

み-くづ 【水屑】 水中のごみ。つまらないもの、役に立たないもの、はかない身の上などのたとえに用いられることが多い。

黒髪の乙女になれどおともだちパンチは依然使いこなせず 

世界一優しく柔いハンカチは君の涙を拭くためにある 

知っている 明けない夜がないように沈まぬ昼もまたないのだと 

雨上がり 桜並木が春色の絨毯敷いて待ち受ける道 

久しぶり、お元気ですか、そうですか、それじゃまたねで死んでいく恋 

"I was born."受動態の生命だって厭うことなく生きてゆけたら 

「真夜中に取り残された寂しさ」に名前をつけて保存しますか? 

弱みなど見せるものかと意気込んでコンシーラーを塗りたくる指 

春風が吹く度君を想うからたまには君も思い出してね 

酒女酒酒女女酒 女酒酒酒酒女 

宵越しの恋は持たない主義なので君とはここで終わりにしよう 

この先も優柔不断の優しさと柔らかさだけ残していたい 

陽だまりの君が振りまく無差別の春が日陰の私を殺す 

お揃いが増えていく度いつか来る終わりが僕の頭を小突く 

海にゐる人魚がなげく唄声が水面を揺らしおしよせる 

簡単に言うなよ当たって砕けたら誰が拾ってくれるんですか 

友情を言い訳にしたブラウニー 本命だって気付かないでね 

I loved you.と言えない あの恋は過去形にすることができない 

星座とか見えなくていい ただ君を連れ出すための理由が欲しい 

朝焼けに光る小波さざなみ、硝子片、砂浜さえも生きている時 

肉まんになりたい 分厚い皮の中温もりだけに包まれてたい 

蜜柑剥くぼくの手だけが黄色くて 食べるのだけがきみの担当 

忘れたいことに埋もれて動けない ゴミ収集車まだ来ませんか 

君のこと忘れたいから髪を切る 君の嫌いな髪型にする 

好きな人 明朝体で話す人 三点リーダを二個使う人 

すみれ色 私の色だとわかってて選んでくれた? ……んなわけないか。 

ひらひらと袖を揺らして歩いてく後ろ姿をそっと切り取る 

もうずっと貴女のために死にたくて 貴女のせいで生きていたいの 

故郷ふるさとに煙草を持たず帰るのは 大人の僕を忘れたいから 

神様のくしゃみで空に飛ばされた手紙が届くのを待っている