海野水屑  フォロー 13 フォロワー 13 投稿数 76

み-くづ 【水屑】 水中のごみ。つまらないもの、役に立たないもの、はかない身の上などのたとえに用いられることが多い。

幸せの掴み方とか教科書に書いてないからよくわからない 

「一人でも生きてゆける」と言った日にゴキブリが出て途方に暮れる 

「さよなら」と「またね」の意味が違うこと あなたにだけはわかってほしい 

ひび割れた殻に籠ってひたすらに眠るにはもう窮屈すぎる 

触れた手の温度も声も輪郭もぼやけた人がまだ好きでいる 

わかってた、独りでも呼吸いきできること 風がなくても踏み出せること 

一昨日のLINEに既読がつかないの きっと世界が止まってるのね 

さりげなく月が綺麗と言ったって気付きやしない君が好きだよ 

可愛くてずるいあの子が誰よりも優しいことが何よりつらい 

安寧の場所がトイレの個室しかない同類よ、この指とまれ 

「夜までに止むといいね」と言う君と遣らずの雨を希う僕 

僕たちの世界を変えるきっかけはいつも瓦礫の中で産まれる 

もうきみにいといとしと言えなくて 戀を失くして残った心 

アルコールもきみが吸ってた銘柄もぼくには少し苦すぎたから 

足音と6時のチャイムで蘇る せっけんの香りと君と夕陽 

特別に愛されたいと言うくせに愛しはしない歪な貴方 

複雑な君の本音が解らずに赤鉛筆で引いた補助線 

プリーツの揺れるスカートが連れ去った幻影だけに恋をしている 

長月の生き急ぐような秋風が走れぬ僕を追い抜かしてく 

知ってるか 悲劇のヒロインだってもう自分で立てる時代なんだぜ 

配達中 臆病風に攫われて読まれることのないラブレター 

今晩は月がないから地獄への道はあなたが照らしてくれる? 

とめどなく流す涙で思い出も錆びてくれれば良かったのかな 

見えぬよう重りをつけて水底に沈めた恋はステンレス製 

私たちあの頃無敵だったよね 白い羽根だけ追いかけてたね 

君のため死ぬとか言う気はないけれど小走りになるくらいはするよ 

おい貴様 泣いても無駄だ 午後ティーを午前に飲んだ罪で逮捕だ 

夕立の後はいっそう透き通るラムネの瓶と晩夏の記憶 

女の子が少女になったその日からスマホに住んだピンクのうさぎ 

来世では眩い葉月の陽だまりを歩くあなたの影になりたい