海野水屑  フォロー 22 フォロワー 26 投稿数 203

み-くづ 【水屑】 水中のごみ。つまらないもの、役に立たないもの、はかない身の上などのたとえに用いられることが多い。

さよならの合図のように手を振った紅葉もみじが落ちて地面にねむる 

別に死にたくはないけど、から続く言葉が僕のしんじつでした 

明日から一気に冷えるらしいけどフライングして今夜から鍋 

小さくて脆いからだでいっせいに「ここにいるぞ」と香り立つ花 

うまく生きられんし社会こわいけどだいじょぶ、ご飯おいしいもんね 

階段を二段飛ばしで駆け下りるように冬へと近づいてゆく 

なけなしの孤独 なけなしの幸福 なけなしの心で息をする 

真夜中に捨てた花束 わたしより綺麗に咲くのが許せなかった 

丁寧に暮らせなかった窓辺にはからっぽのまま佇む花瓶 

ロマンとか要らんよ、うまい飯食ってお風呂上がりに桃鉄しよう 

ふにふにのほっぺが可愛すぎるから唐揚げにして食べちゃおうかな 

海色のインクで引いた直線の彼方に浮かぶ国の友達 

この夏の自由研究 寝起きだけ素直なきみの観察日記 

無茶をして叱られたって僕たちの夏はひとつも無駄じゃなかった 

僕たちは人間だから未来これからは知らないことを知るためにある 

目を閉じてみてもまぶたの裏側に焼き付いたまま消えないあなた 

君が手を振りほどかないからそれが夢と気づいて覚めてしまった 

髪の毛はもう伸ばさない いつか来る王子様とか待ってらんない 

本当はわかっていない感情をひとまず恋とよんでおります 

もしもいま生まれる前に戻れたら生まれてこないようにしようね 

あついね、は言葉にしない 手を離す理由をひとつも与えたくない 

くちびるに歌を 心に太陽を できれば指の先には愛を 

億劫で傘をささない人だから私の傘は大きめを買う 

「おやすみ」は枕詞だ 明日もまた君におはよう伝えるために 

さよならとまたねの間にあるすきを教える前に桜が散った 

1kg入りのホットケーキミックスを買っちゃったからまだ死なないよ 

言の葉のデッドボールに被弾して痣が消えないままで生きてる 

はつこいの苦々しさにはちみつをかけてどうにか飲み込む檸檬 

「いけないことしよう」と言って深夜二時あなたと食べるチキンラーメン 

おひさまのにおいまとったカーディガンだけでも君を思い出すのに