Utakata
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海野水屑
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み-くづ 【水屑】 水中のごみ。つまらないもの、役に立たないもの、はかない身の上などのたとえに用いられることが多い。
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桜の花が散ったらいなくなるあなたは春なんですね、せんぱい
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これは梅、これは桜で、これが桃。ゆびさす爪の先も春色
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灰皿もないのに煙草を買ってみてあなたの上澄みだけを想った
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心臓にこころが宿るというのなら死ぬまでじっとしてくれないね
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「もしもあと十年経って二人とも独りだったら乾杯しよう」
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歯車のひとつにすらなれやしない僕らは路地裏のスクラップ
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歩く度かかとが割れて痛いのは前世が人魚だったからかも
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追いかけた夢は時間の無駄だったし 猫はビニール袋だったし
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画面の向こうのわたしは実在しないゆうれいだから愛してね
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画面の向こうのあなたは実体のないゆうれいだから愛せるよ
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?「現在の日付と時刻を入力し《決定》キーを押してください」
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からからに乾いたからだ ぼくたちは上手な泣き方がわからない
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愛されてみたかったのだ
「愛されるべき存在」
(
わたしとはちがうだれか
)
のふりをしてでも
3
ファスナーを閉めたリュックの内側に広がるきみのブラックホール
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爪先が冷えてわたしは人よりもつめたいひとだったと思い出す
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失くしてたパズルの最後の1ピースみたいな人とだまって歩く
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追い風よ吹かないでくれ 今だけはまだおもいでと共にありたい
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土砂降りの雨からきみを守りぬく屋根にわたしはなれたでしょうか
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くっつけた額 ふるえる背中からつたう体温
どうか
(
同化
)
してるね
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くずかごの底でまぶたを閉じる いまなら君のことわかる気がする
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へんしんのまほうは使えないけれど夢とわたしをつなぐロッカー
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強さってなんなんですか つらくても泣くのを我慢することですか
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月でなぜ悪い 借り物のひかりでも夜闇を照らすあかりにはなる
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来世では猫になります 陽だまりの中に私を入れてください
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歌舞伎揚げみたいだねって聞いてからちょっぴり好きなマリーゴールド
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こいびとは遊星歯車の仕掛けで踊るコーヒーカップのごとく
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雪解けはつめたくまるいともだちを奪っちゃうから行かないで 冬
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眠れない夜に耳から流し込む忘れかけてたあのころの歌
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目覚めたらどこに行こうか とりあえず海の色でも確かめようか
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猫じゃないあたしは命の終わりまできみの前から消えてあげない
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