Utakata
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海野水屑
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み-くづ 【水屑】 水中のごみ。つまらないもの、役に立たないもの、はかない身の上などのたとえに用いられることが多い。
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ねえ! 君は幸せだった? あたしはね! 君がいたから幸せだった!
7
爪先をあなたの色で塗ってみて似合わないのがなぜかうれしい
3
なつかしい金木犀の匂いごと過去を明日にはこぶ秋風
1
ぼくたちに世界がやさしくなくたってやさしい人であれますように
1
君のいる町はそろそろ秋ですか おなかを出して寝ていませんか
7
「これからを一緒に生きて」が喉奥でラムネのビー玉みたいに詰まる
8
来ぬ人にこいと言うだけ無駄だとてさえずることを止めぬうぐいす
3
臆病な指が「あそぼ」を消していく
流行病
(
はやりやまい
)
を言い訳にして
6
朝おきた 三食たべた バイトした 死にたくなった 目覚ましかけた
5
平熱が35.5度だから 恋するだけでのぼせちゃうんだ
4
世界からわたしが1kg消えるたび褒められるのはどうしてだろう
7
コーヒーをおいしく思い始めたら僕は子供でいられませんか
3
うるせえなお前らだって惨めだろ一人じゃ便所も行けねえくせに
5
光だけ求めて飛ぶよ 君の目が誘蛾灯だとわかっていても
2
とりあえずご飯を炊けばなんとなく明日も生きていける気がした
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もう使う人も来ないしベランダで雨に晒されねむる灰皿
6
いつまでも消えない君を夢に見る 忘れさせろよ時効じゃないか
3
「止まないね、雨」って言って行間の読み合いをする七月七日
7
傲慢なショートケーキのてっぺんの苺をフォークで刺殺したいね
2
夏風よ まつげを濡らす水滴を攫え、明日も歩けるように
3
鴨川の等間隔を見たあとは世界をすこし愛したくなる
6
迎えなら地獄から来て かみさまに合わせる顔はありませんから
6
指先が紡ぐ三十一音の自慰でどうにか息をしている
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絶望
(
まっくろ
)
で爪を塗るのだ ほんとうの僕を誰にも見せないように
3
好き、嫌い、放っておけない、許せない、忘れられない、以下、繰り返し
7
僕たちはふたりでひとつになれなくてひとりがふたつ並んでるだけ
8
親友とシーブリーズのキャップだけ交換するよな青春 溶ける
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この部屋でどれだけ髪を伸ばしてもあなたは登ってきてはくれない
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セックスをしないと出られない部屋で君と餓死することが夢です
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目印のパンを食べたのあたしなの 君を帰したくないの、ごめん
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