Utakata
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海野水屑
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み-くづ 【水屑】 水中のごみ。つまらないもの、役に立たないもの、はかない身の上などのたとえに用いられることが多い。
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「いけないことしよう」と言って深夜二時あなたと食べるチキンラーメン
4
おひさまのにおいまとったカーディガンだけでも君を思い出すのに
6
ひまわりになれたらいいな 君のこと見つめていても許されるでしょ
2
なんどでも恋をするのだ いちどすらわたしを好きにならないひとに
3
もう何も見えないけれど手を握る君が泣くからここは海だね
2
あやとりの意図を違えて戻れずにぐちゃぐちゃになる ぐちゃぐちゃになる
1
手紙、花、思い出、笑顔、ちょこれいと あなたがくれたちいさなひかり
2
ミサンガの千切れるときに音はなく恋のおわりにすこし似ている
2
アルバムに仕舞ったきみの横顔はこっちを見ない だから好きです
4
マフラーの内に巻き込む黒髪の手触りひとつ知らないままで
3
これは髪から
滴
(
したた
)
った水だから泣いていません、けして、けっして
5
人知れず嗚咽をもらす夜がある 君の手紙に染みをつくって
5
駆け出した背には届かぬ指先をきゅっと丸めて仕舞うポケット
6
足跡の未だ残らぬ雪原を振り返らずに進めよ乙女
2
水遣りを忘れないでね おもいでは放っておくと干枯らびるから
3
焼きたてのアップルパイがぼろぼろと崩れるようなふたりの
最期
(
おわり
)
10
たとえ明日世界が終わるとわかっても僕はひとりで海にゆきます
3
午前五時、揺れるカーテン、もうすこし寝てていいよと撫でる体温
2
生きるとは叫ぶことです 手始めにラの音階で産声あげろ
2
【問】空欄を補充しなさい。「ぼくはまだ、
□□□
(
①━━━━━━
)
のことをあいしています」
4
幸せは歩いてこない 爆速で僕の真横を素通りしてく
4
棘のない薔薇をおくったあのひとの優しさで刺されて血が滲む
3
こちら月 あなたの部屋の窓枠の右上ちょっとお邪魔させてね
5
明日もまたおなじ日が来る 忘れじの君の記憶に頬ずりをして
1
かわいいの賞味期限は切れたけど捨てるにはまだ早いんじゃない?
4
「違う?」「いや、違わないかも」「どっちなの」「わからないからもう一度いい?」
(
くちづけたあなたが笑う ぼくはまだ別れのことばを言い淀んでる
)
6
あの頃に戻りたいとも思えずに
現在
(
いま
)
を惰性で
揺蕩っている
2
指輪からわたしがするりと抜け出して「猫みたいだ」とあなたは言った
2
指先がすこし痩せたね 繋ぐ手の感触はもう思い出せない
4
神様が気に入ったからあのひとは雲の向こうへ連れて行かれた
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