Utakata
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海野水屑
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み-くづ 【水屑】 水中のごみ。つまらないもの、役に立たないもの、はかない身の上などのたとえに用いられることが多い。
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ほんとうの言葉をきみに言う前に「これは冗談なんだけど」って
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ポケットの中で潰した蝶々の翅を十年先も夢見る
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白線を踏み外したら負けだって言われて二十数年生きた
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コンビニの自動ドアにも無視されてだれとも話せなくなったひと
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きみだけに見せる笑顔を遺影にはされたくないしぜんぶ消してね
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不用品回収用のトラックでがらくたたちが夜道を飛ばす
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ぼくのこと一生かけて愛してね それが無理ならはやく死んでね
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嘘をつくのに慣れてきて大人ってみんな俳優だったんですね
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つまんないパーティーふたりで抜け出して何をしようか 散歩でもいい?
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手を離したら駄目でしょう ヘリウム入りの風船とたいせつなひと
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朝焼けの街はきれいでわたしだけきたないような気がして泣いた
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手を離すくらいだったら最初から握らないでよ 伸ばさないでよ
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ドーナツの穴だけもらうからあとに残るすべてをきみにあげるね
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心とかBluetoothで繋げたらクールでいいと思いませんか?
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たましいを吐き出すように息を吐く このまま溶けて消えますように
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さむくなれつめたくなれと願う冬 涙も凍れば宝石になる
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明日には忘れていいよ 僕たちが親友と呼ばれていたことも
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焼きたてのシフォンケーキも優しさであなたに勝てる見込みはないね
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秘密基地ごっこをしてたあの頃のままで大人になったぼくらは
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寂しさを誰かのパパが作ってるシュークリームで埋めてから寝る
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きみを攫うのはおそらく桜ではなくて波ではないかとおもう
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「世界一好きだ」って言う君はこの狭い町から出たことがない
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冬が来る前に会おうか 身を寄せる訳を気温にさせないために
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あなたはすべてくれました 本当にほしかったもの以外はすべて
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バースデーケーキのように線香を立てて君との別れを
祝
(
のろ
)
う
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ボートを漕ぐように生きる 行く先に目を向けるのが怖いのでしょう
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恋という言葉を知らぬ少年が鼓動の音に驚いている
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瘡蓋になったあなたの思い出をそっと剥がして残る傷痕
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言い訳がきかないほどに春になり車窓には青白磁の空
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全速力で生きていた彼はいまごろあの橋を渡りきったか
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