Utakata
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海野水屑
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み-くづ 【水屑】 水中のごみ。つまらないもの、役に立たないもの、はかない身の上などのたとえに用いられることが多い。
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もしもいま生まれる前に戻れたら生まれてこないようにしようね
0
あついね、は言葉にしない 手を離す理由をひとつも与えたくない
3
くちびるに歌を 心に太陽を できれば指の先には愛を
7
億劫で傘をささない人だから私の傘は大きめを買う
1
「おやすみ」は枕詞だ 明日もまた君におはよう伝えるために
3
さよならとまたねの間にある
隙
(
すき
)
を教える前に桜が散った
6
1kg入りのホットケーキミックスを買っちゃったからまだ死なないよ
3
言の葉のデッドボールに被弾して痣が消えないままで生きてる
6
はつこいの苦々しさにはちみつをかけてどうにか飲み込む檸檬
3
「いけないことしよう」と言って深夜二時あなたと食べるチキンラーメン
4
おひさまのにおいまとったカーディガンだけでも君を思い出すのに
6
ひまわりになれたらいいな 君のこと見つめていても許されるでしょ
2
なんどでも恋をするのだ いちどすらわたしを好きにならないひとに
3
もう何も見えないけれど手を握る君が泣くからここは海だね
2
あやとりの意図を違えて戻れずにぐちゃぐちゃになる ぐちゃぐちゃになる
1
手紙、花、思い出、笑顔、ちょこれいと あなたがくれたちいさなひかり
2
ミサンガの千切れるときに音はなく恋のおわりにすこし似ている
2
アルバムに仕舞ったきみの横顔はこっちを見ない だから好きです
4
マフラーの内に巻き込む黒髪の手触りひとつ知らないままで
3
これは髪から
滴
(
したた
)
った水だから泣いていません、けして、けっして
5
人知れず嗚咽をもらす夜がある 君の手紙に染みをつくって
5
駆け出した背には届かぬ指先をきゅっと丸めて仕舞うポケット
6
足跡の未だ残らぬ雪原を振り返らずに進めよ乙女
2
水遣りを忘れないでね おもいでは放っておくと干枯らびるから
3
焼きたてのアップルパイがぼろぼろと崩れるようなふたりの
最期
(
おわり
)
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たとえ明日世界が終わるとわかっても僕はひとりで海にゆきます
3
午前五時、揺れるカーテン、もうすこし寝てていいよと撫でる体温
2
生きるとは叫ぶことです 手始めにラの音階で産声あげろ
2
【問】空欄を補充しなさい。「ぼくはまだ、
□□□
(
①━━━━━━
)
のことをあいしています」
3
幸せは歩いてこない 爆速で僕の真横を素通りしてく
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