海野水屑
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み-くづ 【水屑】 水中のごみ。つまらないもの、役に立たないもの、はかない身の上などのたとえに用いられることが多い。

夏風よ まつげを濡らす水滴を攫え、明日も歩けるように
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鴨川の等間隔を見たあとは世界をすこし愛したくなる
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迎えなら地獄から来て かみさまに合わせる顔はありませんから
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指先が紡ぐ三十一音の自慰でどうにか息をしている
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絶望まっくろで爪を塗るのだ ほんとうの僕を誰にも見せないように
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好き、嫌い、放っておけない、許せない、忘れられない、以下、繰り返し
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僕たちはふたりでひとつになれなくてひとりがふたつ並んでるだけ
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親友とシーブリーズのキャップだけ交換するよな青春 溶ける
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この部屋でどれだけ髪を伸ばしてもあなたは登ってきてはくれない
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セックスをしないと出られない部屋で君と餓死することが夢です
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目印のパンを食べたのあたしなの 君を帰したくないの、ごめん
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愛憎を灼けたヒールで踏みしめて今夜ひとりでワルツを踊る
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12時の鐘を無視する度胸さえあれば何かが変わったかしら
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片恋を諦めたって人間のあたしは海の泡になれない
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え? あたし眠れる部屋の美女なのにキスしてくれる人いないじゃん
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一日の半分だけ自分を生きて残りは君を考えている
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「おはよう」を交わせなかった教室で僕は幽霊だったのかもな
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生きるとは耐えることです 土砂降りの悪意の下で傘も持たずに
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人生がゲームでないのは今までのぼうけんのしょを消せないからだ
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推し!俺だー!結婚してくれ!頼むから!俺ではなくて別の男と!
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おめでとう、式は挙げるの? そうなんだ、スピーチだったら任せてくれよ「ずっと好きだったんだぜ」と歌うため一人カラオケ予約しとこう
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紫が似合うわたしは相対あいたいの黄色が似合うきみにあいたい
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黒髪の乙女になれどおともだちパンチは依然使いこなせず
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知っている 明けない夜がないように沈まぬ昼もまたないのだと
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久しぶり、お元気ですか、そうですか、それじゃまたねで死んでいく恋
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「真夜中に取り残された寂しさ」に名前をつけて保存しますか?
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弱みなど見せるものかと意気込んでコンシーラーを塗りたくる指
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酒女酒酒女女酒 女酒酒酒酒女
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宵越しの恋は持たない主義なので君とはここで終わりにしよう
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陽だまりの君が振りまく無差別の春が日陰の私を殺す
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