ハイネケン  フォロー 1 フォロワー 6 投稿数 68

よろしくお願いします

夏過ぎて最初に長袖着る人を僕はひそかに尊敬してる 

永遠にイッツ・ア・スモールワールドで笛を吹く役の求人情報 

その棘は孤独から身を守るため 太古のもみじ 捨て子ステゴサウルス 

元カレのつむじと同じ巻き方のアンモナイトのつぼ焼きを喰う 

お客様 痒いところはありますか この世に未練がまだありますか 

今週のラッキー空ーカラーは放課後の宇宙の寝起きのような群青 

ちいさな手 君が遺した朝顔は 夜を知らない星になるから 

十八の夏に戻ろうグレーテル 体育祭のラメを辿って 

波音で咽ぶむせぶあなたが笑うなら 私は海さえ殺してみせる 

千年後 僕の化石を見た人が ユリのようだと言ってくれたら 

後悔の種はだいたい夜更かしで朝日とともに発芽している 

夕焼けの音を反射しヒグラシは死期を悟った夏の遺言 

「春風のような香りがしますね」とベテルギウスで貴女を抱いた 

午前二時 下品なラジオネームにもいたんだろうな初恋の人 

石鹸の泡立ちのごとき春の日に捕まえてくれ 万引き犯より 

水族館 好奇心製のガラスには ポセイドンすら囚われている 

からふるな火薬が照らす君の目に呼吸の難しさを知る夏の夜 

花と蝶 負けじと君は胸を張る セボンスターの首飾りして 

寒空に眼鏡の曇るその刹那 街灯はみな虹の輪を着る 

「大嫌い、貴方なんて」と言う君の 耳や頬まで真っ赤な嘘だ 

終点の如き夏空見上げれば 蝉の声すら忘れて静か 

林原そらサブローの存在を 示唆して笑う木原そらジロー 

ようやっと一面揃ったルービック 秋空に似た諦めの色 

若者は信心深いと神笑う フォルダに溢れる「お祈りメール」 

夕立に塩素の香りがする君の髪の軋みも愛おしかった 

ミラノ風ドリアの匂いのその中を 飛び交う天使ここはサイゼリヤ天国 

冬なのに小春日和の鍋だとか 晴れた土曜日の紫陽花だとか 

八度五分 ぼくのおでこで暖を取る シワくちゃになった熱さまシート 

ビードロの風鈴 チリリと君弾く 虹の粒子が縁側に舞う 

命尽き 海飛ぶ翼を失って 空に向かって沈むペンギン