ハイネケン  フォロー 1 フォロワー 1 投稿数 41

よろしくお願いします

八度五分 ぼくのおでこで暖を取る シワくちゃになった熱さまシート 

ビードロの風鈴 チリリと君弾く 虹の粒子が縁側に舞う 

命尽き 海飛ぶ翼を失って 空に向かって沈むペンギン 

ブランコに乗らなくなったあの日から 確かに君は大人になった 

シャットダウンの作業を渋ったPCが 暗闇の中で熱く息吐く 

太陽が光を放つわけじゃなく 太陽以外が闇放つだけ 

環境を守るだなんだと偉そうに カミナリひとつで死ぬ分際で 

五月雨を集めて早し最上川 そんなに急いでどこへ行くのか 

ぼくんちの蛇口は炭酸水が出る ただし気は抜けてるわけだけど 

「ウォーリーをさがせ」と我らに指示を出す 見知らぬ存在 目的は謎 

缶底に残ったコーンを飲みたくて 空ってこんなに広かったんだ 

神様が描く劇的なシナリオの実装を待たず生まれた私 

おろしたてのノートのような涼しさに 寂しさ混ぜて出来上がる秋 

「反抗期」そんな三文字で済まされて たまるものかとまた抗った 

目に見える世界の全てを微分して 君と僕とで宇宙になろう 

大通り 歩き煙草に殴られる 一服分のタールの重み 

君と観た恋愛映画の半券が断てぬ想いの物的証拠 

少しでも冷たいところを追い求め 板の間の上を脚は彷徨うさまよう 

かけすぎたドレッシングだ我々は 社会の器の底にとどまる 

少しだけ爪に入った石鹸のように貴方が心障りで 

「世界一君が好きだ」と言う君と 私の世界は六畳一間 

人を見て勝手にわかった気になって それが刃となってゐるのに 

Amazonの「おすすめの品」を意味もなく 彷徨くうろつく金曜午後十一時 

5分ごと 重ねがけにした目覚ましも 私の翼は奪えなかった 

「ただいま」に「おかえり」の無い寂しさに 実家の番号を思い出す夜 

思い出は精神安定用の劇薬 今を生きれぬ副作用有 

カバー裏 君の消しゴムに恥ずかしそうに 書かれた名前は僕じゃなかった 

如月にミンミンゼミの大吹雪 春に抗え最期の吹雪 

田んぼから夜な夜な響く大合唱 カエル議会は紛糾の模様 

父さんの肩から見上げた星の音は 1オクターブ高く聞こえた