ハイネケン  フォロー 1 フォロワー 1 投稿数 33

よろしくお願いします

ぼくんちの蛇口は炭酸水が出る ただし気は抜けてるわけだけど 

「ウォーリーをさがせ」と我らに指示を出す 見知らぬ存在 目的は謎 

缶底に残ったコーンを飲みたくて 空ってこんなに広かったんだ 

神様が描く劇的なシナリオの実装を待たず生まれた私 

おろしたてのノートのような涼しさに 寂しさ混ぜて出来上がる秋 

「反抗期」そんな三文字で済まされて たまるものかとまた抗った 

目に見える世界の全てを微分して 君と僕とで宇宙になろう 

大通り 歩き煙草に殴られる 一服分のタールの重み 

君と観た恋愛映画の半券が断てぬ想いの物的証拠 

少しでも冷たいところを追い求め 板の間の上を脚は彷徨うさまよう 

かけすぎたドレッシングだ我々は 社会の器の底にとどまる 

少しだけ爪に入った石鹸のように貴方が心障りで 

「世界一君が好きだ」と言う君と 私の世界は六畳一間 

人を見て勝手にわかった気になって それが刃となってゐるのに 

Amazonの「おすすめの品」を意味もなく 彷徨くうろつく金曜午後十一時 

5分ごと 重ねがけにした目覚ましも 私の翼は奪えなかった 

「ただいま」に「おかえり」の無い寂しさに 実家の番号を思い出す夜 

思い出は精神安定用の劇薬 今を生きれぬ副作用有 

カバー裏 君の消しゴムに恥ずかしそうに 書かれた名前は僕じゃなかった 

如月にミンミンゼミの大吹雪 春に抗え最期の吹雪 

田んぼから夜な夜な響く大合唱 カエル議会は紛糾の模様 

父さんの肩から見上げた星の音は 1オクターブ高く聞こえた 

吐き出した一年ぶりの白い息 天に消えゆく秋の亡骸なきがら 

あと3秒 早く点滅していたら 君の隣で青を待てたの 

サイダーが飛んで弾けたような夏 十八歳にはもう戻れない 

君からの通知は来ぬかとそればかり 嗚呼人類は退化している 

あんなもの作り話と笑いつつ シャワー浴びると鏡は見れず 

あぜ道をカレーの匂いに急かされて 五月二十日の午後六時半 

部下の愚痴 上司の叱責 プルタブをプシュリ泡立つ苦いのどごし 

初日の出 不思議なもんだ、と父笑う 「アメリカから見りゃ最後の夕日」