Utakata
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ハイネケン
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よろしくお願いします
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八月の僕の脱皮にイグアナは
欠伸
(
あくび
)
をひとつ師匠の顔で
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消えたくて煙草を吸った 春風をタールでそっと胸に塗り込む
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遠足を待てぬ子供は寝返りを打った摩擦で地球を回す
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明日には死んでいいかもと思いつつ 水道代を支払っている
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初対面のはずの美容師の陽気さに入学式のような緊張
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クロールでをかしとあはれの海泳ぐ 世界の
瞼
(
まぶた
)
が落ちる四限目
2
優しさもタダじゃないのと脱ぎ捨てた君のニットがパチパチ
爆
(
は
)
ぜる
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トランプで最初に抜かれるジョーカーのようにカウントされない私
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夏過ぎて最初に長袖着る人を僕はひそかに尊敬してる
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永遠にイッツ・ア・スモールワールドで笛を吹く役の求人情報
2
その棘は孤独から身を守るため 太古のもみじ
捨て子
(
ステゴ
)
サウルス
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元カレのつむじと同じ巻き方のアンモナイトのつぼ焼きを喰う
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お客様 痒いところはありますか この世に未練がまだありますか
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今週のラッキー
空ー
(
カラー
)
は放課後の宇宙の寝起きのような群青
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ちいさな手 君が遺した朝顔は 夜を知らない星になるから
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十八の夏に戻ろうグレーテル 体育祭のラメを辿って
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波音で
咽ぶ
(
むせぶ
)
あなたが笑うなら 私は海さえ殺してみせる
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千年後 僕の化石を見た人が ユリのようだと言ってくれたら
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後悔の種はだいたい夜更かしで朝日とともに発芽している
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夕焼けの音を反射しヒグラシは死期を悟った夏の遺言
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「春風のような香りがしますね」とベテルギウスで貴女を抱いた
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午前二時 下品なラジオネームにもいたんだろうな初恋の人
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石鹸の泡立ちのごとき春の日に捕まえてくれ 万引き犯より
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水族館 好奇心製のガラスには ポセイドンすら囚われている
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からふるな火薬が照らす君の目に呼吸の難しさを知る夏の夜
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花と蝶 負けじと君は胸を張る セボンスターの首飾りして
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寒空に眼鏡の曇るその刹那 街灯はみな虹の輪を着る
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「大嫌い、貴方なんて」と言う君の 耳や頬まで真っ赤な嘘だ
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終点の如き夏空見上げれば 蝉の声すら忘れて静か
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林原そらサブローの存在を 示唆して笑う木原そらジロー
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