ハイネケン  フォロー 1 フォロワー 1 投稿数 57

よろしくお願いします

夕焼けの音を反射しヒグラシは死期を悟った夏の遺言 

「春風のような香りがしますね」とベテルギウスで貴女を抱いた 

午前二時 下品なラジオネームにもいたんだろうな初恋の人 

石鹸の泡立ちのごとき春の日に捕まえてくれ 万引き犯より 

水族館 好奇心製のガラスには ポセイドンすら囚われている 

からふるな火薬が照らす君の目に呼吸の難しさを知る夏の夜 

花と蝶 負けじと君は胸を張る セボンスターの首飾りして 

寒空に眼鏡の曇るその刹那 街灯はみな虹の輪を着る 

「大嫌い、貴方なんて」と言う君の 耳や頬まで真っ赤な嘘だ 

終点の如き夏空見上げれば 蝉の声すら忘れて静か 

林原そらサブローの存在を 示唆して笑う木原そらジロー 

ようやっと一面揃ったルービック 秋空に似た諦めの色 

若者は信心深いと神笑う フォルダに溢れる「お祈りメール」 

夕立に塩素の香りがする君の髪の軋みも愛おしかった 

ミラノ風ドリアの匂いのその中を 飛び交う天使ここはサイゼリヤ天国 

冬なのに小春日和の鍋だとか 晴れた土曜日の紫陽花だとか 

八度五分 ぼくのおでこで暖を取る シワくちゃになった熱さまシート 

ビードロの風鈴 チリリと君弾く 虹の粒子が縁側に舞う 

命尽き 海飛ぶ翼を失って 空に向かって沈むペンギン 

ブランコに乗らなくなったあの日から 確かに君は大人になった 

シャットダウンの作業を渋ったPCが 暗闇の中で熱く息吐く 

太陽が光を放つわけじゃなく 太陽以外が闇放つだけ 

環境を守るだなんだと偉そうに カミナリひとつで死ぬ分際で 

五月雨を集めて早し最上川 そんなに急いでどこへ行くのか 

ぼくんちの蛇口は炭酸水が出る ただし気は抜けてるわけだけど 

「ウォーリーをさがせ」と我らに指示を出す 見知らぬ存在 目的は謎 

缶底に残ったコーンを飲みたくて 空ってこんなに広かったんだ 

神様が描く劇的なシナリオの実装を待たず生まれた私 

おろしたてのノートのような涼しさに 寂しさ混ぜて出来上がる秋 

「反抗期」そんな三文字で済まされて たまるものかとまた抗った