Utakata
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ハイネケン
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ようやっと一面揃ったルービック 秋空に似た諦めの色
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若者は信心深いと神笑う フォルダに溢れる「お祈りメール」
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夕立に塩素の香りがする君の髪の軋みも愛おしかった
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ミラノ風ドリアの匂いのその中を 飛び交う天使ここは
サイゼリヤ
(
天国
)
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冬なのに小春日和の鍋だとか 晴れた土曜日の紫陽花だとか
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八度五分 ぼくのおでこで暖を取る シワくちゃになった熱さまシート
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ビードロの風鈴 チリリと君弾く 虹の粒子が縁側に舞う
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命尽き 海飛ぶ翼を失って 空に向かって沈むペンギン
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ブランコに乗らなくなったあの日から 確かに君は大人になった
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シャットダウンの作業を渋った
P
C
が 暗闇の中で熱く息吐く
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太陽が光を放つわけじゃなく 太陽以外が闇放つだけ
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環境を守るだなんだと偉そうに カミナリひとつで死ぬ分際で
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五月雨を集めて早し最上川 そんなに急いでどこへ行くのか
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ぼくんちの蛇口は炭酸水が出る ただし気は抜けてるわけだけど
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「ウォーリーをさがせ」と我らに指示を出す 見知らぬ存在 目的は謎
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缶底に残ったコーンを飲みたくて 空ってこんなに広かったんだ
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神様が描く劇的なシナリオの実装を待たず生まれた私
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おろしたてのノートのような涼しさに 寂しさ混ぜて出来上がる秋
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「反抗期」そんな三文字で済まされて たまるものかとまた抗った
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目に見える世界の全てを微分して 君と僕とで宇宙になろう
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大通り 歩き煙草に殴られる 一服分のタールの重み
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君と観た恋愛映画の半券が断てぬ想いの物的証拠
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少しでも冷たいところを追い求め 板の間の上を脚は
彷徨う
(
さまよう
)
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かけすぎたドレッシングだ我々は 社会の器の底にとどまる
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少しだけ爪に入った石鹸のように貴方が心障りで
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「世界一君が好きだ」と言う君と 私の世界は六畳一間
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人を見て勝手にわかった気になって それが刃となってゐるのに
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Amazonの「おすすめの品」を意味もなく
彷徨く
(
うろつく
)
金曜午後十一時
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分ごと 重ねがけにした目覚ましも 私の翼は奪えなかった
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「ただいま」に「おかえり」の無い寂しさに 実家の番号を思い出す夜
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