赤月 宙    フォロー 0 フォロワー 24 投稿数 1104

若さなど足枷でしかなかったな ガラスの靴も痛いだけだし 

いますぐに君が笑ってくれるなら ぼくは醜い人魚姫でいい 

あの人のように優しくないんだ と 苦しむきみもじゅうぶん優しい 

生きるのがつらいか「つらい」 この声が代替品と知った時から 

痛みさえ知らない僕は幼くも恋しか知らないだけなのだろう 

美しいきみの姿に憧れる ぼくの身体のひどい醜さ 

この爪を牡丹の色に染め上げて貴方の首を落としてやりたい 

にせもの。と 断罪するにはあまりにも容易いことだ きみのやさしさ 

悲しみが心の弦をはじくたび 新たな音が歌いはじめる 

憐れみを下さい 夜が明けたって 僕にはなんにもないんですから 

なんどきも ただやわらかくわらってる 君の心のおそろしいこと。 

何度でも光をのぞんでかなわずに からまる闇に引きずられてく 

あんなにもきれいなきもちに満たされる だからあなたを好きでいたい。 

マゼンタの花びらが風を撫でていて あのひとは今も元気だろうか 

もういちど 歌わせてくれ、あの夏の貴方を嘘にしないためにも 

レオパード柄の羽織をなびかせて 少しは速くなったきがする 

横顔を見つめていたい だから君はずっとあの子を見つめていてね 

鐘の音はすべてを変えてはくれなくて 零時で止まったまんまの時計 

祖父宅の土間に嵌まった磨りガラスだけにほんとの雪が降ってる 

泣いている こどもの口を塞いでも ただ溢れでる僕の涙は 

流血に気付かないまま生きている きみに聴かせるためだけの唄 

しあわせははかなくすぐにこわれる、と彼女は 齢5歳で知った 

「あの日から僕の世界はあなたしかいなかったんだ」 過去形だった 

どうしてもきみに会いたい 右巻きのポニテの毛先がそっと揺れてる 

悪魔らがこぞって僕を否定する 「お前は違う」 戻れ、戻れ と 

手に入れたポストカードがすぐにでも君に会いたがっているもので 

(夏ですね) そのひと言が言えなくて (きみは海には行けていますか) 

君のいない世界をこれからどうやって生きたらいいか、わかんない、とか 

君の手の甘い香りが鼻をつく 泣きたくなってしまう、ほどの 

片手間で愛してくれるだけでいい それで充分満たされるから