赤月 宙    フォロー 0 フォロワー 17 投稿数 834

僕ですら知らない僕の所在地を この世でひとり 君だけが知る 

少しずつ恋の魔法が解けてきて 心の奥にただ花の咲く 

もう一度 生まれ直せと言う彼の まぼろしのそばで泣いていました 

過去なんか振り返りたくないんだよ 「そうはいくか」と リレキショのやつ 

にんげんがこわい、と嘆く君の手に そっとざくろの飴を差し出す 

風鈴も鳴らない夏に今きみは 元気だろうかと空を見つめる 

弱ければ傷を負わされ より弱り 窓の縁から刺さる青空 

そう、君は『わかってしまう』人なのだと いやがおうにも『わかって』しまう 

あたたかいピアノの和音が鳴り響く (これがわたしのレクイエムです) 

歌えてたはずだった歌を閉ざされて ただじっと聞く明け方の蝉 

〝僕よりも〞君の言葉がからみつき 他の誰かの手をつかめない 

青色のリップを塗った でもきっと 君は気づかぬままでしょうね 

報われたい などと思うなお前など 救いの歌のことは忘れろ 

なにもかも投げ出したくておもむろに焼き菓子の店をフォローしてみる 

君の手が世界に触れた それだけでいまを愛せるような気がした 

君の目を癒せなければ文字なんか ひねもす紡ぐ意味などないのに 

渓谷のどこかで僕が朽ちる時 君はきれいな花を咲かせる 

責任を問う気はないが、だとしても 僕を歌人にしたのは君だろ 

リフレイン 秋の窓辺に風が差す 〝どうしてわたしばっかりが、ねえ〞 

「しあわせは歩いてこない」 かと言って もう立ち上がれもしないわたしは 

一晩中 かけてようやく 吐き出した あの日の音と 過呼吸(不安) 

こんなにも 安い言葉に 騙される 地獄行きより 安い駄賃で 

ぼくの中 渦巻くうたや 言葉らが この血とともに 消えますように 

無理やりに 抜いてしまうと 大量の血が吹き出すので そのまんまです 

「少しだけ 立ち止まってもいい」 と言う ちがうよ歩く、少しゆっくり 

君だけが 見つけられない この歌を 森に隠した 君への歌を 

あまりにも 育ちが悪いものでして 地獄を見ると心が踊る 

死ぬために 生きてんだろな 葬儀中 行き交う札束 白い封筒 

もう僕は 帰れないかもしれないと 枯れたシーツに置いた指先 

雨音と シャワーの音に照らされて 丸い光が 涙を流す