赤月 宙
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さようなら 明日僕は死ぬ そのために あの空のいろのジーンズを買う
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数ヶ月前に放ったあの歌が 今も傷つき続けているとは
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傷ついてみようか二度と取り返しつかないくらい あの日のように
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君なんかいなきゃいいのに しあわせでなくとも僕が僕でいられた
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夏目だと どれが好き とか花の色 どうしてもっと話せなかった?
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歌えない。誰かのための歌なんか 少女はひとり 膝を抱えて
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愛されるひとがただただ妬ましく 炭素を紙に撫でつける 夜
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あぁさみしい さみしいと泣くその代わり マグマのように沸きだす短歌
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わたくしをひとりっきりにするために選んだ黒のタイトスカート
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傷つける側に回るということにきっと貴方は耐えられないよ
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紫陽花を一緒に見に行きたかったな 別に貴方じゃなくてもいいけど
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もう後に退けぬと喉に巻きつける 銀の鎖と、ブラックコーヒー
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さみしい と血反吐を吐いて書き付けた歌や絵でさえ 空に消えてく
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あなたならわかってくれる、と思ってた 知ってる 僕の見込み違いだ
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居酒屋のナポリタンより赤い目が 生きるつらさをうったえている
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(僕なんかいなきゃいいのに)喉奥で ぐっと飲み込み 「いらっしゃいませ」
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どの面を下げて貴方は僕の目と歌を褒めるの 屈託もなく
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あんなにも虚ろな謝罪を受けるなら 殺してくれた方がましだが
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くらやみの中で惹かれた光にも 焦がされていくおろかな骸
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もういやだ 逃げ出したいし終わりたい (それでもひとを愛したい、って)
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僕ひとり 見過ごしていた君などが そうかんたんに愛など歌うな
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ぜつぼうや愛、を歌う今の君 昔の君には見せられないな
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愛らしいフリルのワンピを見るたびに思い出す人がいるということ
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明日にでも地獄に落ちて構わない それでも君に好きと言いたい
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つ、らいとき 抱きつきたかった、君の肩 もはや腕すら、うしなったけど
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おのれすら 愛せないのにこれ以上 ひとのことなどとてもじゃないが
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愛らしい切手を見つけ、思うこと あなたを思い出せる幸福
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生きててもしょうがない とか思いたくないだけだから 「愛しているよ」
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投げられたその一言が刺さってる この苦しみが、僕だけなんて
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雨音とあなたの声を聴くだけで 焼け焦げそうになったはらわた
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