薄っぺらいチョコも気軽に贈れない 「大好きです」 を ✕で消してく 0
なにもかも ぶちこわしたいと 願うとき 心の刃が いちばんきれい 3
君のため 真冬を好きでいたいから ココアの色のスウエットを着る 0
届かないと わかっていれば走らない 手を伸ばそうとも思わないのに 1
分からない もう何もかも 分からない 正しい歌も 人の心も 1
夕時に 今日をいい日にするために 夕暮れ色の紅茶を淹れる 2
守られるほどやわじゃないだろうけど 守ってやらんと、ありゃ壊れるぞ 3
調子さえ 良ければそうね、八首ほど 悪ければ、とも 言えますけどね 1
届かないものに焦がれる気持ちには 慣れているから、平気、平気よ 1
君のため 淹れるのでなく 僕のため 僕のためだけに 淹れた紅茶 1
少しだけ 古い歌など廃棄して 少しだけ僕は 泣いていました 1
「始めよう」 言った瞬間、走り出せ。 できなきゃ君は、土のままだ。 1
僕の目を 切り裂いてったその日から 検索窓から「君」 が消えない 1
起きてても あんまいいことないからなぁ 君はそう言い 繭にこもって 1
えんぴつを手に取り紙に向かっても ペン先が君の 笑顔を欲す 1
こんなのは 誰の為でもないけれど 誰かのその目に 灯したい歌 2
無垢だけで 踊り続けてられるほど 幼くなくて 前髪を切る 1
目に見える傷はもらえなかったので 可視のものくらい くれてもいいでしょ 0
星の名を 彼に教えておきなさい 夜は日毎にやってくるから 4
日曜日 君に見せるのでなければ 絹のスカートなどいらないのに 0
「深めたくなるもの一覧」 「知識とか」 「恋とか闇とか」 「親睦はいい」 1
人様に 好かれたいとは思わない 人畜無害、それだけでいい 0
世界など 滅んでしまえ、と願っても 地面があれば 歌は刻める 0
「横顔が 好き」 だと言った 彼はたぶん 叶わぬ恋を 知っていました 2
どうぞまた うまく殺してくださいね きっときれいな 花が咲きます 2