赤月 宙    フォロー 0 フォロワー 13 投稿数 649

出棺前ですか、も少し、待てませんか 今ならいい詩が、あぁ、駄目ですか 

出勤前 頭の中で刻んでた ライムがチャイムと 一緒に消えた 

君にだけ 教えてあげる、ほらわたし ここのとこだけ 窪んでるの 

わたしはね 自分で作るもののうち トマトスープが いっとう好きよ 

破いたら どうしようかと思うのは あなたの歌と 本の帯だけ 

上前を はねられてると 気づかない 白いピアノで ありたかった 

心無き アンドロイドになれたなら (AIだって、歌は歌うし) 

善良で 無垢な人らの やさしさで かろうじて走る 世界システム 

君こそが 王子様だと 思うけど 「ノートルダムの鐘」 で泣くひと 

すみません。……うまく仕留められなかった 2Bの鉛筆を持った彼は 

行ってくれ 僕にはいけないところまで。 出したバトンは、宙を舞った。 

死に場所を 選ばせてくれ、(空が見たい) 彼の願いは しりぞけられた 

この世界 叶わぬ夢と 叶う夢 どちらかだけならよかったのにね 

テーブルで じっとふたりを待っている マカロニサラダ 無限ピーマン 

張りつめた 弦につがれた 赤い矢の 放たれるときを ずっと待ってる 

選ばれた 選ばれてしまったばかりに 選ばれ続けなければならない 

さくら色の インクの壜から生まれたため 指先がすこし、さくら色のひと 

好きだった みかんの「み」 の字を囓っても もはや甘くも しょっぱくもない 

「先、行って」 今から走ったってもう 世界の果てには間に合わないし 

知らなけば なんにも迷わないですむ 打ちのめされるために買う靴 

そうですね。特になんにもないんですが ちょっと、伸ばしてみようかなって。 

人として 正しくあろうとするだけで 歪に磨り減る 輝かぬ石 

僕はもう ホトトギスではないもので なきもしないし 死にたくもない 

花の色は 青く染まって思い出す 君の癒えない 悲しみのこと 

君のその まるい瞳の面積を 求める式を 教えてください 

両足と 歌をつむげる両の手を 持っているのに、どこにもいけない 

階段を 登ったけれど シンデレラにはなれなくて 首を吊られる 

傷付けば 傷付いただけ 五線譜が 君だけの詩が 生まれる二月 

かなしみを 一切溶かして しまいたい 君のつむじを見て 思う夜 

可能なら 定時でおうちに 帰りたい それがそんなに ぜいたくですか