Utakata
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ななめ
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大学生です。よろしくお願いします。青が好き。理系。
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街は寝て画面の向こうに吸われる 小さな部屋の冷たい布団で
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僕の文学真っ直ぐここに生えている 信じてよ ねえ行かないで
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引き綱がプツリと切れて夜の海 ぼうっと待ってる ミイラになっても
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76億人は私を知らない 食卓の笑顔の美しさ
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洗い物してる君の脇腹をこしょぐるように人はできてる
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DeepLを食んで話す海の向こう 会いたい、時空歪めていこう
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温もりの仮定法で雨宿り かじかむ手の甲消えゆく足先
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脳髄を掻き出し咀嚼味わった あなたを探す迷子の孤独
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つるつるの爪を粗く研ぎ直す 明日は卒業式だから
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びしょ濡れをネットの海に投げ入れる 意外と大人は優しかった
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他人のまね包装紙だけ渡してた 中身入れると知らないままで
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完璧以外の言い訳に ちょっとヒビ入れ舌を出す ずるいずるいずるい
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あるのに見えず、欲しいのに持てず、毎日。 ああ、あんぱんが欲しい。
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あなたとの間にあるの。見えなくて、欲しくて、でもいつもそこに。
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伝わらないと意味ないなんて嘘だ僕の中に「在る」だけで誰か
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彫刻の掴みかかる手落ちていた 心臓から生えていた指向
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虚構の生を掴めず疑問符 言葉が全部宇宙の零度
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青い潮溜り間隙指抜けず 愛の何某空に見えつつ
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自然から漏れ出た月光青々と 背筋を伸ばしてただ一本
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夏風吹けとは言わないから 長針短針入れ替えて戻らせて
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欲しいのは熱量[J]よりも暖かさ 夜空に吸われて一人きり
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不確定、機械の呻き、周期π 共振増幅飲み込む光
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待っている凍てつくベンチで手を擦って 希望の中しか生きられぬもの
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晴天に秋のかけらが散るの見て 自由のもとで食う弁当
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寂しさと寒さと悲しみ希釈して 十二月午前二時の薄闇
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紙の端きっちりきっちり合わすよに 白い皿をキュキュッと言わすの
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紅葉や晩夏のような湿り気に溶けて不安に冬を待つ
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心開けほこり払って中覗く寂しさだけだそっとふた閉じ
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あどけない生まれたての公式は歩いて転んで大人になってく
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親は寝て向かいの家の蛍光灯 僕を知っているのは君だけ
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