拓治  フォロー 2 フォロワー 9 投稿数 217

四温経て 翌「朝の扉 見て来たよ 春のドカ雪 !」 現実化したよ 

CDの売り場眼に入(い)る「オフコースミリエアム」のみ 十年聞き惚れ  

忘れ雪温泉の中君恋ゆる隣人と我眼を見合わせむ  

春一番散歩に出たるその日には隠やかな風そよそよそよぐ 

春風にゆうらり揺れる桃の枝子守りの如咲く花夢見 

冬の雨ブレザーに隠した歳時記を忘れて戻り一息つける 

温石(をんじゃく)の如 キャタツに足を伸ばし 昨日までの旅路を夢見る 

火ばちに集まった ペンションの宿人 諭快な団笑が 静かな夜を告げる 

ホダの灰がくすぶる音が聴こえて 天窓の奇麗な夜空に星が瞬く                    

囲炉裏の上の窓に 雪が積もっていたよ 周りは何故か暖かい 

かぶら汁 母が作ってくれた味 柔かくて甘くて口の中でとろけるようで         

稲こぎの農業小学校は本の中 皆々喜ぶ仕舞いの挿し絵  

日溜りに黙りこくりて幼子は、木登り、コマより、「君が好きなの」 

冷たい雨降る日 兄が連れていってくれたタイヤキ屋 二人でペロリと食べちゃった  

「餅食べて!」 今年が新たな気分で 始まる気がするよ 

教室の外は今日も雪 ストーブに暖めた 母が持たせてくれた手袋を 両手にはめて校庭へ急ごうよ 

初冬を気付きもせずに何故か皆小春日の昼ゆっくり進む 

冬の陽に「時治会案内」板白く映えてこの町「きっと大丈夫」  

「黒姫の民話」の中のコスモスに見惚れる少女恋にこがれて 

毛布 軽い毛布 フワフワッの毛布 お母樣がしいてくれました 

木枯しに猫は陽だまり入りけるシッポ上げ上げニャーと甘えぬ 

木枯しに京都の街は濡れにけれ母と父とは掛け落ちしたり 

鮭おろし北海道旅す友人の詩人は書きて懐しむかな 

冬ざれに常緑樹の緑色 路面電車「出発進行」 

ハンコ押す冬の空気で紅薄く 強く二度目にいと濃くなりし 

源流の小下沢梅林猿一家絵にする父に仕事場湧いて  

悪魔なるプリンスというサクちゃんへ流し目向けても彼女の手を取る 

立冬にひたすら立ちつ案山子なる 冬将軍と闘うつもり 

制服を着る日を望み春を待つ澄んだ瞳の少女がいたり 

小寒に「天満宮へゆこうかな」実母の鶴のひと声で決めぬ