拓治  フォロー 2 フォロワー 10 投稿数 246

捨て猫の子恋ゆるただ親猫の涙乾いた白い塩粒 

栗並木町の道路に並びいる 畑の解脱その候までに  

梅雨入りの釈迦の石仏後ろから 後光走るよな露(つゆ)光るらん 

梅雨冷えやポタリポタリと東風の勢(せい)一粒ずつ雨粒落とす 

夏至の太陽 漫画家が へったな絵描いて 子等笑う  

観光バスでほろ酔い 御祈り帳に書いている 「空海の風景」 

観光バスでほろ酔い 御祈り帳に描く 空海の風景 

井戸の中を覗けば 水の面揺れる お水取り 

春の花がいっせいに咲いて 緑一色に変わる寸前の 鎮花祭  

強手の中を僕は生きてきた そして今温もりに支えられてる 

慈悲深鳥 大海の様な お救いの道 

青葉影緑の中に木々伸びて我は息する小下沢降りて  

水口祭に黍団子 皆一人ずつ配られた 解散直前に微かに動かす頬 

知恵詣制服まとい地図を持ち階段前の写真にパシャリと  

伊勢参り巫女さんの姿顔色が華やいできつつ紅色際立つ  

伊勢参り巫女さんの姿清い色華やいでいつつ際立つ紅色   

闘犬を見た後何故か物足らず闘牛の模様思い耽るか 

「今日は」と笑顔で挨拶すれば 「今日は」と笑って頭を軽く下げてくれて ーー今日は笑顔の一日でありますように! 

春蝶がヒラヒラヒラと花と花飛び跳ねる音うらら風の背  

おふせを少しくれる人はお気持ち おふせを一杯くれる人は少し困る 

花菜漬トントントンとまな板と葉を軽くたたく母の影見ゆ 

建国に万国旗を思い出すパリっ子の画今だ忘れず 

憲法を一かじりする翻訳者全員集まり頭抱える 

春日傘日差しがより良くなる間 私が先駆け母が後ろから 

隣り町の東山田の 「六天の魔王寺」のお寺様の苗木に お茶をそそえぎる 

寒波去り鬼柴田も負けにける秀吉の計あゝ無常なり 

霜夜には翌朝の土踏む夢よサクサク靴で鳴らす快感 

底冷えの床の上にて母の手が添えて布団を引く温もりなり  

一日一日をただ平和に 懸命に生きる! それがささやかな私の願い 

四温経て 翌「朝の扉 見て来たよ 春のドカ雪 !」 現実化したよ