Utakata
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拓治
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復活祭に 捨子から拾ってくれた 実母に洗礼を受けたる 幸せ一杯な二歳かな
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ゆで卵初料理は鍋の中 コロコロ回しカラ取り大変
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冬の朝ネット投稿で始まりし短歌の世界へ皆で連れて行く
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冬の白雲は 薄い幾つもの筋の様に 流れゆく空の小川
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茶くれても元は黄色で紅葉しその夢を見る蟻がノソノソ
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秋の水透明な景色山は雪降る季節に「踊り場湿原」
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初めてのコインランドリードキドキと鼓動の如く遅速しきけり(思い出)
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ただ一つ 秀でるもの程 強き者無し(一行詩)
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「車菊」初冬にかけて駐車場に隅に咲いたの叔父が教えぬ
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春ちゃんの七五三の小春の日 晴れ着をまとい少しおめかし
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田母木の上(え)座りたりけむ父と我 太陽の温み樹の温もりなり
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田母木の上(え)座りたりけむ父と我 太陽の温み忌の温もりなり
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「老人のつぶやき」の如く恋をせむ青年詩人哀しかりけり
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青柳の饅頭食べてその柳しだれる様に舌鼓せむ
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穏やかな晩秋の風を部屋の中に入れよ囲炉裏のパチパチパチ
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「東海道!」「いや関東だ!」と言い合いし 大地震論兄と論じ合い
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秋雨に傘を持たずに雨濡れる捨子の目拭う優しき娘
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三分の歯磨き逆に砂時計サラサラ砂と歯汚れ落ちぬ
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「面白い!」と「桃の缶詰」読む婦長 我に返しても笑いを止めぬ
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茂吉忌に短歌読み入る女性歌人「言の葉ステキ!」我も詠みたり
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土讃線「南風」一両占領し「車掌さん来るの」友人と恐れ
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カマキリがヒョコタンヒョコタン跳ぶ昼間「雨が降りそう」「早く帰ろうよ」
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母の謎知らずに擁護したくなり何も知らずにupしてゆく
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秋の田の収穫祭にカレー食べ松の葉ハラハラ枯葉のお皿
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秋の灯に焼き肉屋にゆく兄弟で影踏みしつつスキップしたり
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秋の灯に焼き肉屋にゆく兄弟で影踏みしつつスキップしたりスキップしたり
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rさんの愛も彼岸過ぎるまで終わり幻見ゆる日々なり
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母の愛彼岸の後も続きたる亡くなる前に「生まれて良かった」
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秋雨にドライブする日父は釣り一方母と地酒飲む我
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松茸の香りと違う美味な香よブナハリタケの炊き込みご飯
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