Utakata
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拓治
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死ぬも面白し 生きるも重し
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捨て猫の子恋ゆるただ親猫の涙乾いた白い塩粒
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栗並木町の道路に並びいる 畑の解脱その候までに
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梅雨入りの釈迦の石仏後ろから 後光走るよな露(つゆ)光るらん
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梅雨冷えやポタリポタリと東風の勢(せい)一粒ずつ雨粒落とす
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夏至の太陽 漫画家が へったな絵描いて 子等笑う
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観光バスでほろ酔い 御祈り帳に書いている 「空海の風景」
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観光バスでほろ酔い 御祈り帳に描く 空海の風景
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井戸の中を覗けば 水の面揺れる お水取り
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春の花がいっせいに咲いて 緑一色に変わる寸前の 鎮花祭
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強手の中を僕は生きてきた そして今温もりに支えられてる
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慈悲深鳥 大海の様な お救いの道
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青葉影緑の中に木々伸びて我は息する小下沢降りて
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水口祭に黍団子 皆一人ずつ配られた 解散直前に微かに動かす頬
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知恵詣制服まとい地図を持ち階段前の写真にパシャリと
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伊勢参り巫女さんの姿顔色が華やいできつつ紅色際立つ
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伊勢参り巫女さんの姿清い色華やいでいつつ際立つ紅色
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闘犬を見た後何故か物足らず闘牛の模様思い耽るか
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「今日は」と笑顔で挨拶すれば 「今日は」と笑って頭を軽く下げてくれて ーー今日は笑顔の一日でありますように!
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春蝶がヒラヒラヒラと花と花飛び跳ねる音うらら風の背
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おふせを少しくれる人はお気持ち おふせを一杯くれる人は少し困る
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花菜漬トントントンとまな板と葉を軽くたたく母の影見ゆ
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建国に万国旗を思い出すパリっ子の画今だ忘れず
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憲法を一かじりする翻訳者全員集まり頭抱える
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春日傘日差しがより良くなる間 私が先駆け母が後ろから
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隣り町の東山田の 「六天の魔王寺」のお寺様の苗木に お茶をそそえぎる
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寒波去り鬼柴田も負けにける秀吉の計あゝ無常なり
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霜夜には翌朝の土踏む夢よサクサク靴で鳴らす快感
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底冷えの床の上にて母の手が添えて布団を引く温もりなり
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一日一日をただ平和に 懸命に生きる! それがささやかな私の願い
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