回覧板 入れるにしては 難儀する 小洒落たポストと 格闘してた
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夫の笑み思いつ供ふ桜餅 春茜見つお下がりを食む
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青天に応える如く銀杏木のちっちゃな若葉 愛らしく萌ゆ
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現実の引越しだけでは足りなくて届出に次ぐ届出祭り
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江の島も富士山も誰のものでもない ただに正しく楽しめばいい
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「若さ」といふ通知はこなくて気づいたら「老い」のフォルダに分類されて
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青春のあわきを知らず老いという深き静寂に独り入りゆく
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ダメージを 忘れることは 赦すこと 自分自身が 赦されるため
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ダメージを 忘れるまでは 生きれない 立ち上がれない 忘れてしまえ
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人間に 期待するから 騙される 期待しなけりゃ 淋しい限り
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恐怖心 取り去るほどの いい人に 会ってみたいな ほんとにいれば
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水道の トリハロメタン 除くため 煮沸10分 我が家の儀式
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不機嫌な 人に挨拶 するよりは 便所掃除を する方がまし
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これをしろ あれをしたらと いう前に 褒めて称えて 愛を示そう
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そとでてみれば 春の言の葉あふる 舞ひぬ初蝶はつちょう 笑ふ草花
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春色のミントカラーに爪を染め風船の如 弾む心よ
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催花雨を草木に注ぐ雷神ともう一度だけ誓いを交わす/折句・さくらもち
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ファミチキに するとわたしは 決めたから 8分待っても ファミチキにする
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飯を炊き肉を炒めて汁を盛り さあ、あと誰かが向かいに座すだけ
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今も今 桜前線 北上中 例年よりも 気が早いらし  
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できたての貸出券を受け取った私が町に溶け込んでいく
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この雨がふいに桜を写すとき いつも見上げたあなたを思い
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病み疲れ 買い物さえも ふらついて 不機嫌になる 面会謝絶
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髪伸びた夢を見たため髪伸ばす決意固まりいずれほどける
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5類でも なんだかコロナ 後遺症 全身痛に 洟の流失
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コロナから 回復途中 ふざけたら うるさいなあと きつく怒鳴られ
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漢和辞書ひきひき歌を今日も読む うたかたに来て脳トレ三昧
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昼休み ウキウキ見るも今は無き 猫の鳴き声 響く新宿
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いつの間に肝っ玉母さんになったよ 三児の母は我が目にまぶしく
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ニャアと鳴く 古株の我が パートナーくん 新たな家族に 先輩風
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