遊歩道 すれ違ひざま 我がすねに 鼻着けし犬 触れ合ひぬ時
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匂ひたつ植物どもの体臭に 気怠さおぼゆ木の芽時季どきかな
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窓越しの晴れわたる空見上げつつ熱いココアをただ飲んでいる
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はい、私はビールグラスの場所を知らない被疑者。あの、早く判決を
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殺す きみが目を合わせてくれてはじめて嘘をついてるところ
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雲の列 渋滞起きて 歩を緩め 色を交えて 逍遙する
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重すぎる岩と暮らす 光るプラズマTV 街がドロドロでキモい
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ぬくむ 孫娘まご住む場所とこの 川に入り 花筏はなとザリガニと 戯る写真ライン届く
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風寒き冬を枝葉は耐えれども季節外れの暑さはつらい
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風の音で目覚めた朝は手を伸ばし毛布のなかに春を連れ込む
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アルテミスチョコ出したら売れるかと無事の帰還見て笑み交わす朝
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冷凍庫の ねこみにタルトと 目が合って 土曜の朝食 これで決まりと
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どこでまだ咲いてるんだろ花びらが風に吹かれて路上を転がる
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毛布で 吾の枕に長々と 寝そべり毛繕けづくろい 初夏と紛う朝
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春の陽に草木踊らす風一つ海から潮の音が聴こえる
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満開の 桜は何か 眠たげで その花の下 お昼寝したい
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夫婦喧嘩 激しさ増して 炬燵猫 瓶飛ぶ前に 縁側へ去る
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一滴と 二滴 交互に 点滴の 落つるを見つつ 寝入りたるらし /一滴・二滴・一滴・二滴~
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ライオンに 食わるる我が子 見届けて 涙流さぬ ヌーの悲しみ /サバンナ
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連綿の 美しき御手(おて) 目に浮かび ひた待つ恋の歌 読み返す
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「おやすみなさい」眠る場所は同じとこ。目覚めて見るは「おはよう」の
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水温む 川面に漂う花筏 少女すくいし 桜花おうか惜しみて
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戻らばや花かんざしの童女わらはめの姿包みし春の夕暮れ
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雨風あめかぜは今がピークかお勝手でじきに帰るだろ家族を思う
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汝が心鈍き我さへ絆しけり満てぬ思ひを独り見つめぬ
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られ 桜が若葉 宿すに 君は変わった 遠い日の歌
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なにげない"I LOVE YOU"が歌になり、星になり、もう取り返しつかない
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世の中に 無駄なんてものは ないんだよ 無駄を愛でる なんてのは無駄か
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平日は RTAばかりの 毎日に 飽き飽きとして 風来のシレン
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価値観で測れるものか人と人あなたとわたし心が遠い
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