ロングシート 向かいあの子のスマホの裏 ボンボンシール 夏宵の海
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梅の香の 匂ひ立つ道 つらぬけば 乙女椿 心に咲きけり
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尊敬が一瞬にして軽蔑になる瞬間を読んでいる朝
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照明に映ゆる金髪いとたえに 毛先に輝く一粒の汗
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あれもこれも会計済み ああ三十一音に頭悩ませて人生無駄ばかり
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達磨山朝霧晴れてくっきりと鏡を覗き洗い直せり
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秋風に散るや 百日紅の花吹雪 コキアに花をお裾分け
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電車内 女子高生が増えてきて 九月なんだと今さら気付く
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君が前にいてくれたから 世界はコペルくんの転換 おかげで進む次の道 君とはもう会えない世界  
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四季通し かばん居座る 日傘かな 太陽はじき 雨粒落とす
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あと何日共にいられるかわからぬ髪を持ち上げて鍋に湯を沸かして朝を待つ
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熱い白湯 朝食前に飲まされて さらに追い打ち熱い味噌汁
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ストレスの少なき生活おくりたいスマホなければさらにストレス
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半袖の腕が鞄にべたついて 引きずる夏の執念を知る
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注目の歌に入るの唯一の生きがいなんです「いいね」頼んます
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雨乞いを 死語にするんだ 降水帯  打つ手なくして 避難するのみ
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若かりし 多感な頃の想ひ出が 吾が胸深く縫ひ込まれをり 
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夜の雨虫のなき声かきけして眠りを誘ふ心地よき雨音
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砂原が人間ならばきっと彼は人のことなどただの小骨
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秋の声 夏の終わりを 虫に聴く 風と気圧の 谷間妙なり
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島へ出る舟を見送る夕日かな 磯のあわびに白波の立つ
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うつせみが 華美な言葉で 回るなら 私はきっと 此処には居ない
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真意すら言葉に宿ることはなく 答え合わせのできないサヨナラ
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仕事する 翼を貰った モンスター 夜寝れずに 指折る短歌
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夜に響く 雷鳴花火 雨を呼び  屋根打つ音を 聞きて眠りし
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明日という永遠へ踏みだし一輪の花が心に咲くまで歩む
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洗いたて 枕カバーに収まらぬ 枕と夢をつめ込んでゆく
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誰よりも 飲んでないのに 酔っている 終電逃し 歩いて帰る
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メシ作って味見して味しない写真撮って死にたくて捨ててる
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さあ手をあげて 破顔ひとつ 横に振ってバイバイね
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