これやこの行くも帰るも疲れては 追うも追わぬも遠ざかる月
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火葬場が盆休みだった命日は八月一四坊主は多忙
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いつだって待ち受けで笑う子どもたち  スマホと共に育ってゆけ
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すーーっと消えてく言葉うれしいなこれもそれだしうれしいかもな
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墓石を拭きあげながら夫のいう「無」の字の中の蓑虫いかに
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吐く息がぜんぶため息の母は寝る時顔のそばに手をぱあのまくら
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熊注意!看板見つつ墓参り義両親へ庭の花など手向ける二人
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はしゃいだら つかれて ねむる。 木の したで ぼくらは そらを みあげて ねむる。
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「ばるぼら」のカニバリズムを覚えてる 今の飢えなら私を食べたい
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ガロ系の早逝作家のwikiを見て 慰謝と臨死を共に感じて
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螢ー繧定◇縺代l縺ー縺昴l縺ァ縺?>縺ィ縺?≧縺薙→險?闡峨r菴ソ縺」縺ヲ莨昴∴縺溘¥縺ェ縺声を聞ければそれで【いい/わるい】ということ 言葉を使って伝え【たい/たくない】
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安い言葉 安いウィスキー 安い僕 家にいるのに帰りたいまま
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日々はゆく嵐のように呆気なく私のこころ置き去りにして
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729190夏机くん 10724106今何してる? 11014会いたいよ 210ずっと 4#113322だいすき 500ごめん 0106待ってる
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死にたさと一緒に生きる 誕生日には花束をケーキを歌を
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スーパーのBGMが夏だった 安い野菜を夕飯にする
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生活を選んでいきます ゴミ出しをするための手は繋がない
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生きてみる きみがそんなに生きていてほしいと願う女を生かす
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死にたいと言ったときだけ連絡をしてくる男 ハマっちゃうよね
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真っ直ぐに可愛かったと言われても受け入れられず それでもきみは
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欠伸して 横切る父に 辻デュクシ 今会えるなら 五千回する/盆
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赤トンボ 舞ひし夕暮れ 八月の 空は遠くに 秋は近くに
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涼しさの増しくる今宵「さよなら」と夏に告げつつ花火が開く
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ぴょこんと跳ねて 遠ざかり 間合いとる ハエトリグモの愛らしさ 
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今日いちにち すてきなことは なかったかい いっぱいあったろ 笑ってごらん
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久々の 再会前に 無理なのに 可愛い顔を 見せたくなって
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滝汗で飛び起きた背中を撫でて 舐めてもいいかと聞く真夜中
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カーテンをあけるたびにおもたすぎる夜の代わりに醤油でもにらんでいろ
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さみしいかい不意になでられたバスルームのリンスの空容器のひとりよ
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素麺のつゆで文句の翌日はパスタを茹でてソースはご自由に
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