樹懶 じゅらい
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すぐにジャングルになろうとする庭と格闘しています。なので、花・樹木・月などの歌が殆どです。Amazonで
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小春日の 花屋の主(あるじ)上機嫌 嵯峨菊談義 愛おしそうに
20
得意気に ぎんなん煎ってくれたっけ もう何年も口にしてない
22
青空と 公孫樹(いちょう)の黄色見るにつけ 戦禍の国が思い起こされ
22
西日浴び 金に輝くぶどうの葉 触れる寸前 風に攫(と)られた
25
黄櫨(はぜ)の葉が 窓をオレンジ色に染め 見るたび錯覚 もう夕焼け?と
23
たいていは 一人ひとりは善(よ)い人で 人に揉まれてギザギザになる
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風もない 小春日和の嬉しさに 矢車草の種をまく午後
26
水木の葉 ヘッドライトに照らされて 揺らめき燃える篝火(かがりび)のよう
20
晩秋の 頼りなさげな日差しでも 燃える赤い葉 心にくれる
25
木枯らしに 大きすぎる葉はためかせ 針桐(はりぎり)果敢 初めての冬
18
雨音に 慌てて布団取り込めば もう晴れている 遊ばれている
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文化祭 喫茶室での甘いお茶 忘れてたのに ふいに切ない
22
香ばしい枯葉のにおい 交じり合う 小雨の後の緑のにおい
26
縁側に さぼした籠を見逃さず 灰色猫がちゃっかり昼寝
21
時知らず 月に朝顔あでやかに 濃紫(こむらさき)やら臙脂(えんじ )の絞(しぼ)り
27
かぐや姫 宝珠の樹ならここにある 十五夜の寺 柘榴(ざくろ)一株(かぶ )
21
鈴なりの すずかけ黄色 その下に園児すずなり 黄色の帽子
25
月の道 横切る船は かげろいて 漁に出るのか 時空の旅か ③
20
海駆けて 渡れたならば月の道 金木犀の都に着かむ ②
17
海の上 低く明るい月があり 光の道が浜へと至る ①
18
霧雨に 墨の薫りがしたような 樹齢三百 常緑の椎(しい)
23
暖かく湿った大気 こんな日は 後悔の棘 切っ先鈍る
20
赤い蔦 緑の杉の幹を這い 遠く伽藍(がらん)に後光が射して
28
中天に上弦の月 寒い夜 半欠けの身であなたを想う
21
先駆けて 水木や檀(まゆみ)赤くなり 栗は黄色に 北風の午後
27
軽快な小啄木鳥(こげら)のリズム 雉鳩(きじばと)はテノールで鳴く 「よい一日を」 ⑬完
29
月傾(かし)ぎ 東の空は菫(すみれ)色 一夜話も そろそろ終(しま)い ⑫
24
木漏れ月 暗い地表に色を差し 一夜茸(ひとよたけ)にも灯りが点る ⑪
29
樫の木は 草地の際に その後背(むこう) 森に差し込む銀の月光 ⑩
24
どっしりと聳(そび)え立つ樫(かし) 洞(うろ)がある 梟(ふくろう)棲(す)んで目を光らせる ⑨
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