Utakata
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樹懶 じゅらい
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すぐにジャングルになろうとする庭と格闘しています。なので、花・樹木・月などの歌が殆どです。Amazonで
歌集「テラリウム」販売中です
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秋の服 選ぶ愉しさ 雲はまだ 夏の形をしているけれど
26
ふと思う 防災リュック点検し 生き延びる
理由
(
わけ
)
今更ありや
23
昼の月 二百十日の青空に
上弓張
(
かみのゆみはり
)
白く
幽
(
かす
)
かに
17
待ち遠し 柿・栗・秋刀魚・茸たち 暑さ戻って なおさら恋し
19
暮れかけて 行きつ戻りつ飛ぶ
蜻蛉
(
とんぼ
)
浅葱
(
あさぎ
)
の空に弦月さがす
19
秋めいて 庭の草花種落ちて 雀ついばむ 雨は降らない
18
テーブルに 青い小さな
黄金虫
(
こがねむし
)
「夏」のパズルのピースのように
21
水捲くと 待ってたようにやって来る 散歩の小犬 足裏冷やす
22
八月は こうも長いと思い知る
草臥
(
くたび
)
れ果ててパフェの夢見る
21
日暮れ前
雉鳩
(
きじばと
)
鳴いて挨拶を 帰ってきたなら秋ももうすぐ
17
長い夏
旱
(
かわ
)
いた庭が慈雨を待つ
如雨露
(
じょうろ
)
のかげの
立羽蝶
(
タテハチョウ
)
18
帰り道 おしろい花は夕化粧 誰を待つのか 虫の声する
17
靄もやと どっちつかずの
季節
(
とき
)
の中 二十六夜の月も見えない
13
まだ青い
狗尾草
(
エノコログサ
)
が ゆらゆらと 秋は遠いか 熱残る風
20
降りそうで 降らぬ天気が じれったい 嵐になれとは 願わぬまでも
17
蝉たちは 命懸けとも 生きるとも 思わずに鳴く 夏の終章
17
ぶどうの葉 郵便物に まぎれてた 差出人は 狐か狸?
19
送り火の 煙流れて 盆も過ぎ 夕空涼し
風船蔓
(
フウセンカズラ
)
17
「一日無事に過ぎますように」 ぜいたくな願いなのかも知れなくて
14
ぴょこんと跳ねて 遠ざかり 間をはかる ハエトリグモの愛らしさ
12
鉄路沿い 柵に巻き付く あさがおは 目も覚める青 その健やかさ
17
しその葉を一枚残さず食べたのは どこのバッタかキリギリス お盆でなけりゃ許しておかぬ
14
愛用の センスの悪い マグカップ 射的の景品 あなたの遺品
19
目を閉じて ただ雨音を 聴いていた 大丈夫だと なだめるような
15
二人で行った色んな町に どこか似ている知らない町を 独り彷徨う 夢ばかり見る
11
猫の耳 ぴくんと動いて 薄目開け 面倒そうに 片手で伸びを
15
新品の 八つ手の葉っぱ 初めての 雨を
弾
(
はじ
)
いて 楽しげに揺れ
15
陽の位置に 追い立てられる こともなく 洗濯もなし 雨の休日
17
濡れた
羊歯
(
しだ
)
想いはめぐる ジャングルや 恐竜たちが 群れ行く大地
13
その昔 四季と云うもの あったのだ 教科書に載る 時が来るのか
17
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